てっぺんで修業後、地元・甲府で独立。瞬く間に2店舗を繁盛店に
「魚屋ちから」「酒場らっぱ」は、甲府に彗星の如く現れた繁盛店だ。オープンから間もないながらもいずれも坪月商50万円ほどを売り上げる地元の人気店となり、甲府の居酒屋シーンを塗り替えた。オーナーの塩澤大輔氏は甲府出身、居酒屋のてっぺんグループで4年ほど修業ののちに独立した人物だ。既存2店舗は和食業態だが、創業メンバーの坂井祐太氏がイタリアン経験があったことから、今回は洋食業態にチャレンジ。「もともとこの物件は2店舗目の『酒場らっぱ』よりも先に決まっていましたが、オープン準備が遅れてしまいました。その間、国内・海外の様々なイタリアンを視察し、徹底的に店を作りこむことができて結果的に良かったと思います。甲府には今までなかった店ができたと自負しています」と塩澤氏は話す。
物件の場所は甲府駅から徒歩7分の商店街沿いで、周辺に飲食店も多い。既存2店舗とも徒歩圏内だ。内装は、塩澤氏が憧れていたという都内のレストランを担当したデザイナーに依頼。塩澤氏がシンガポール、香港で訪れたイタリアンの内装を参考に仕上げた。キッチンはフルオープン、テーブル席を中心に配置し、個室も配備。一角にはウォークインのワインセラーも設置。約100種類のボトルが並ぶ。
魚まるごとブイヤベースや薄焼きナポリピッツァが名物、地元産ワインも
料理は、「海ナシ県の山梨で、とことん魚を味わう」をコンセプトに魚料理を提供する「魚屋ちから」の流れ引き継ぎ、魚を中心としたイタリアンが揃う。1尾丸ごと使用した「金目鯛のブイヤベース」(1990円)や、森をイメージして季節の野菜を豪快に盛り付けた「中澤青果自慢のバーニャカウダ」(ハーフ780円、フル1580円)は、必ず注文してほしい品だという。さらに「しらすのマリナーラ」(980円)、「ベーコンときのこのビスマルク」(1280円)などのピザも目玉で、酒のつまみになるようにと薄くカリッとした食感のナポリピッツァに仕上げている。「魚バルの豪快カルパッチョ」(980円)、「本日のお魚グリル」(ハーフ780円、フル1480円)の鮮魚を生かした料理や、数量限定の「豚バラ肉の赤ワイン煮」(1280円)、油淋鶏ソースでブリカマを煮込んだ「ブリカマ油淋鶏」(880円)も人気だ。ほか、アヒージョや生麺を使ったパスタ、軽いつまみからデザートまでそろう。
ドリンクは、各種ハイボール(380円~)、「生レモンソーダ割」(380円)、「トマト割り」「特選緑茶割り」(各450円)などのサワーやチューハイ、焼酎、カクテルなど幅広くそろえる。「自家製サングリア」(500円)や、グラスワイン(各種500円)も。ウォークインセラーに並ぶボトルは2800円の手ごろなものから高級ラインまで。海外産ワインの中にも地元・山梨県産のものも目立つ。
今年は初心に帰りチームの成長に注力。来年以降で天ぷら業態の出店を検討中
「この1年はスタッフとともに成長する1年にしたい。新型コロナの影響で客足は鈍りましたが、これをチャンスと捉え、今までの売上ではできなかった細かい仕事にまで目を光らせ、全体のクオリティを上げたいし、人材も積極的に募集しています。今スタッフは11人が在籍していますが、創業時に地元の仲間と3人でスタートしたときのような気持ちで初心に帰り、そしてまた、来年には新しいことに挑戦できたら」と塩澤氏は意気込む。将来は海外出店も検討中で、その足掛かりも兼ねて「次は日本の国民食である天ぷら業態を検討中」という。
店舗データ
店名 | オサカナバル PANDA(パンダ) |
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住所 | 山梨県甲府市中央1-7-7 Beビル 1F |
アクセス | 甲府駅から徒歩7分 |
電話 | 050-3503-1685 |
営業時間 | 17:00~24:00(フードLO23:00、ドリンクLO23:30) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 20坪55席 |
客単価 | 4200円 |
運営会社 | 株式会社interesting innovation |
オープン日 | 2020年6月5日 |
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