居酒屋店長から独立、カフェ開業へ
オーナーの栗原氏は、現在35歳。24歳で、てっぺん(東京都渋谷区、代表:大嶋啓介氏)に入社し、5年間働く。「てっぺん 渋谷男道場」で店長を務めた後、退職。その後、地元木更津で浜焼き料理を主軸とした居酒屋を独立開業し、6年目を迎える。
2店舗目にカフェ業態を選んだのは、栗原氏の想いから。「独立後くらいから、心休まる空間を作りたいと考え、いつかカフェを経営したいと思っていました」と栗原氏。収益面を含め構想が固まらず、行き詰まっていたところに、てっぺん時代の先輩である型無(神奈川県川崎市)の代表取締役 矢野潤一郎氏から、声がかかった。運営する和カフェを閉店させるため、それを引き継がないかという物件紹介の話が舞い込んだのだ。ターミナルとなる駅の大通り沿いという好立地に、広々とした店舗。カフェ経営を支える関係者との出会いも重なり、これをチャンスと捉え、開業を決意した。
目的来店を促す空間づくり
店内は40坪50席。内装は厨房以外を大幅に変更。ボタニカルカフェをイメージし、ファサードや店内のアーチなど、随所にフェイクグリーンを配した。「駅周辺の利用客以外にも、この店を目指してきてもらえるよう、内装や家具には、“カフェ好きに刺さるセレクト”を意識しました」と栗原氏。アンティークミシンの足がついたテーブルやリバーテーブルなどを配置し、どこで撮影しても、写真映えするような仕上がりを意識した。
幅広くアルコールドリンクを揃え、飲み需要にも対応
ドリンクは、「ブレンドコーヒー」(450円)や、「カフェラテ」(480円)などのカフェらしいメニューのほかに、アルコールドリンクも豊富に揃える。ドリンクメニューの1ページ目には「ベリーモヒート」や「コーラモヒート」(各580円)など、20種類ほどのモヒートをラインアップ。加えて、「コエドビール 毬花」(680円)や「箕面ペールエール」(900円)などの瓶ビール、サワー類、ノンアルコールカクテルも用意。カフェ業態でありながら昼から酒が飲めることをアピールし 、ディナーや飲み目的の客もキャッチ。原価率の低いアルコールドリンクの注文を増やすことで収益の確保を狙う。3時間制の飲み放題コースも用意し、11時から17時までは980円、17時以降は1480円。
また、「かぼちゃの紅茶」、「国産ぶどう緑茶」(各580円)など、常時20種類を揃えるハーブティーと紅茶も人気。「仕入れ業者の熱意により、種類が増えてしまいました。変わったフレーバーも多く、香りもいい。女性客に大変好評です」(栗原氏)。
王道メニューに加えて、つまめるメニューも
料理のメインは、生パスタとパンケーキ。どちらも専門分野の料理人からのアドバイスを受け、メニューを開発した。生パスタは「ブロッコリーと青じその柚子胡椒ペペロンチーノ」(1100円)をはじめとする6種類で、今後は種類を増やしていく予定だ。パンケーキは注文を受けてからメレンゲを泡立てるスフレタイプ。「クラシックパンケーキ」(1050円)、「ベリーベリーパンケーキ」(1280円)、「キャラメルナッツパンケーキ」(1280円)の3種類に、追加トッピングでチョコソースやフルーツを用意。加えて、「釜揚げしらすのアヒージョ」(580円)、スパム缶に盛り付けられた「スパムチーズカツ」(680円)など、つまみにもなる料理11品とピザ4種類も用意する。
今後は、店の広さとメニューの豊富さを活かし、貸切パーティなども増やしていきたい考えだ。「まだまだこれからですが、認知度を高めてカフェ2店舗目を作りたいです。都心のおしゃれなエリアに出せたら、最高ですね」と栗原氏。居酒屋出身、カフェオーナーの今後に注目だ。
店舗データ
店名 | クレイビングフォーカフェ |
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住所 | 神奈川県川崎市川崎区宮本町6-1 |
アクセス | 川崎駅から徒歩7分 |
電話 | 044-246-7778 |
営業時間 | 11:00~23:00 |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は翌平日休み) |
坪数客数 | 40坪50席 |
客単価 | 昼:1000円 、夜:2000〜3000円 |
オープン日 | 2019年10月1日 |
関連リンク | クレイビングフォーカフェ(Instagram) |
関連リンク | クレイビングフォーカフェ(FB) |