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銀座アスターが「Gu-O」を渋谷スクランブルスクエアにオープン!「粥ベジ鍋」をメインに、「和中華タパス」やワイン・カクテルも充実させた意欲的な新業態

11月1日に開業した渋谷駅直結の商業施設・渋谷スクランブルスクエア12階に、「粥ベジ鍋」の店「Gu-O(グーオ)」がオープンした。老舗中国料理店「銀座アスター」の意欲的な新業態だ。中国の粥鍋をもとに開発した色鮮やかなスープで、きのこや野菜を味わえる「粥ベジ鍋」は、楽しさ、美味しさ、ヘルシーさを兼ね備えた鍋。「和中華タパス」やワイン・カクテルも充実させており、渋谷の街を見渡せる絶景の眺望も話題を集めそうな注目店だ。

デザインコンセプトは「サムライチャイニーズ」。ファサードは日本刀の切れ味を彷彿とさせるデザイン
通路を広くとり、ゆったりとくつろげる客席にしている。壁2面はガラス張りで、眼下に渋谷の街並みを見渡せる
色鮮やかなお米と野菜のスープで、きのこや野菜を美味しく味わえる「粥ベジ鍋」。店名の「Gu-O(グーオ)」は中国語で鍋という意味
旬の素材と和スパイス、和ハーブを使いなから、中華の技法で仕上げた「和中華タパス」を揃える
吉田明希店長。「女性はもちろん、しっかりと野菜を食べたいという男性にも楽しんでいただけるお店です」と話す

(取材=亀高 斉)


中国の粥鍋を、より楽しく、美味しく、ヘルシーに!

昭和元年(1926年)創業の「中国名菜 銀座アスター」を始め、40店舗のレストランと13店舗のデリカショップを展開する銀座アスター食品(東京都品川区、代表取締役社長:池田郁氏)。話題の渋谷スクランブルスクエアに出店した「Gu-O」は、同社の意欲的な試みが詰まった新業態だ。まず、新業態の開発にあたって特に意識したのは「楽しさ」。鍋を囲めば自然と会話が生まれて楽しい食シーンを演出できることから、鍋料理に着目した。

そして、数ある中国の鍋料理の中から選んだのが粥鍋だ。粥鍋は中国・広東省の鍋料理で、その名の通り、粥状のお米のスープで具材を食べる。お米のスープのとろみが具材をコーティングし、他の鍋料理にはない美味しさを味わえる。同社では毎年、料理研究のために社長とともに調理スタッフが中国を訪問。中国訪問で実際にその魅力に触れ、10年ほど前に期間限定で提供したこともあった粥鍋を、より楽しく、美味しく、ヘルシーにブラッシュアップしたのが「Gu-O」の看板商品「粥ベジ鍋」だ。

白・緑・黄・赤・茶の5色のスープから2種を選べる

「粥ベジ鍋」は、中国の粥鍋をもとにポタージュのようにゆるい自然なとろみをつけた野菜のスープ「粥ベジ」を、「5色」用意する。「白」(塩麹と白大根/素材の味を引き出す白スープ)、「緑」(パクチーとほうれん草/ビタミン豊かな緑スープ)、「黄」(黄とうがらしと南瓜/野菜カレーのような黄スープ)、「赤」(ビーツとドライトマト/ミネストローネ風の赤スープ)、「茶」(ポルチーニとモリーユ/香りきのこの茶スープ)の5色で、ベースの粥に中華スープとそれぞれの野菜素材をペースト状にしたものを合わせて作る。中央に仕切りのある鍋で、好みで選んだ2色のスープを一度に楽しめるのが大きな魅力だ。

1人前3300円(注文は2人前~)の「粥ベジ鍋」で提供する具材は「きのこ7種盛り合わせ」、「リボン野菜4種」、「葉野菜3種」、「湯葉1種」。きのこと野菜を美味しく味わえる鍋であることを一番のセールスポイントにしながら、追加の具材として「豚肉」(880円)、「合鴨」(990円)、「和牛」(2200円)などの肉類、「真鯛」(880円)、「海老」(880円)、「帆立貝」(1100円)、「ふかひれ(胸びれ)」(2200円)などの魚介類、「こんにゃく麺」(550円)や「さつまいも春雨」(550円)などの〆の麺も楽しめるようにしている。

「銀座アスター」の商品開発力を生かした「和中華タパス」

「Gu-O」のもう一つの売り物は「和中華タパス」。旬の素材と和スパイス、和ハーブを使いなから、中華の技法で仕上げた小皿料理の数々だ。「三元豚のやわらかチャーシュー、山椒風味」(880円)、「翡翠色のよだれ鶏、神楽南蛮の辛味」(880円)、「くらげとキクラゲのわさび醤油和え」(1100円)、「生姜の香りの根菜の和パテ、セサミパン添え」(1100円)など10種の「冷タパス」と、「和中華フリット、七味オリエンタルスパイス ①天使の海老②鯛」(1320円)、「和中華アヒージョ ①天使の海老②鯛」(1320円)、「香り青菜のワンタン ①ゆでワンタン②揚げワンタン」(660円)、「和牛とたっぷり九条葱の煮込み」(1980円)など8品の「温タパス」を揃えている。

創業94年を迎えた「銀座アスター」は、調理スタッフがすべて日本人であることも一つの個性としてきた中国料理店。中国の食文化を日本に伝えながら、四季の食材などで和の要素も取り入れてきた商品開発力を生かしたのが「和中華タパス」だ。ディナーでは、「粥ベジ鍋」と「和中華タパス」の両方が楽しめ、「お食事」と「本日のデザート」が付くコース(6600円・8800円・1万1000円の3種)も用意。ランチの「Gu-Oセット」(1人前3850円)では、「本日のタパスプレート」、「粥ベジ鍋」のスープをソースとして使った「とろみベジ料理」、「和中華ディッシュ」、「お食事」、「デザート」をセットにしている。

「見て楽しい。選んで楽しい。食べて楽しい」レストラン

「ワインやカクテルなど、ドリンクにもかなり力を入れました」と「Gu-O」の吉田明希店長が話す通り、同店はドリンクでも「選ぶ楽しさ」がある品揃えを工夫している。ワインは、白、赤、ロゼの他に、今話題の「オレンジワイン」や「緑のワイン」をラインナップし、1000円以下で楽しめるグラスワインも常時10種類ほど用意する。さらに、「粥ベジ鍋」の5色にあやかって「5色のGu-Oカクテル」も開発。「白」(麹カクテル)、「緑」(パクチーモヒート)、「黄」(ペッパー)、「赤」(トマト)、「茶」(キノコ ※ポルチーニ茸を粉末にしたものを使用)の5種類(全660円)で、優しい味わいのカクテルからパンチのあるカクテルまでを様々に楽しめるようにした。他に、三温糖やオリゴ糖など身体に優しい糖をベースに、薬膳食材も用いた「コーディアルカクテル」(赤・白/各715円)も同店おすすめのドリンクだ。

そして、「Gu-O」には、さらにもう一つ、話題を集めそうな魅力がある。それが、絶景の眺望だ。渋谷駅直結の渋谷スクランブルスクエア12階という高層階を生かして壁2面をガラス張りにし、スクランブル交差点を始めとした渋谷の街並みを眼下に見渡せる客席にしている。加えて、プロジェクションマッピングを使って店内の白い柱に「昇り龍」などを投影。その様子が、店内だけでなく店外からも見えるようにして注目度を高めている。このように同店は、色鮮やかな「粥ベジ鍋」のスープやカクテル、さらには絶景の眺望などで、舌だけでなく目も楽しませる魅力に溢れたチャイニーズレストランだ。「見て楽しい。選んで楽しい。食べて楽しい。この魅力でお客様に何度も利用してもらえるお店を目指します」という吉田店長の言葉通り、「楽しさ」をキーワードに料理、ドリンク、空間のすべてでチャイニーズレストランの新機軸を打ち出している

店舗データ

店名 「Gu-O」(グーオ)
住所 東京都渋谷区渋谷2-24-12号 渋谷スクランブルスクエア12F

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アクセス 渋谷駅直結
電話 03-6419-7696
営業時間 11:00~23:00
定休日 無休
坪数客数 63坪・69席
客単価 ランチ3500円 ディナー7000円
運営会社 銀座アスター食品株式会社
オープン日 2019年11月1日
関連リンク Gu-O(HP)
関連リンク 中国名菜 銀座アスター(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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