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表口はネオビストロ。裏口は日本酒バル。学芸大学の新店「町ビストロ GGD」はあえてのボーダレススタイルで毎日でも通える町のダイニングテーブルだ

学芸大学の駅からわずか30秒の場所に8月8日にオープンした「町ビストロ GGD」。「GOODFOODグッドフード」。「GOODDRINKグッドドリンク」。「DINING ダイニング」。同店のコンセプトを支える重要なキーワードとなる英単語、そして「学芸大学」の頭の文字をつけた同店は「学芸大学のダイニングテーブル」として地域に密着し必要とされる「日々通える店」を目指す。運営は名古屋に本社を置く業務酒販業のサカツコーポレーション(愛知県名古屋市 代表取締役:牧野充宏氏)の飲食事子会社トライドリンク。

テラスも設けたおしゃれな表口。ブラウンの木枠にガラスのファサードはアコーディンタイプで天気の良い日にはオープンする。テラス席はペット可だ
小さな潜り戸の裏口。白い提灯が日本酒バルの雰囲気を際立てる
キッチンから続くローカウンターは。シェアテーブルとして位置づけている
「和牛の温かいカルパッチョ盛り合わせ」とハーブモアハーブ、ローズマリーとタイムの香りがカルパッチョを際立てる
「フランス産そら豆ペコリーノ」後ろに並ぶ能登の竹葉、剣菱黒松、日本ワインとナチュールワイン。いずれも最高で新鮮なマッチング画楽しめる
右より時計廻り:店長であり料理長の岩崎氏。中央:フロア担当の藤野原氏。左:ドリンク担当の山﨑氏。奥中央:統括部長の野阪氏

町へと帰ってくる居住者のための“マイホームタウンのダイニングテーブル”

トライドリンクは浜松町に日本酒専門の立ち呑み「日本酒 室」を初出店後、ネオ大衆酒場「新橋酒場 酒津屋」を新橋に開業。そして3号店の「オリーブオイル天ぷらと和酒 サカツヤ(旧名)酒 肴 サカツヤ」を中目黒に出店している。現在、運営する和業態3店鋪はオフィス街や商業地区の立地を選んできた。そんな同社が今後の事業性も鑑みて4号店目「町ビストロ GGD」の立地に選んだのが生活地域の学芸大学。業態も今までの酒場ではなく食事利用も意識した多様性のあるネオビストロ業態で地域密着を目指している。ビジネスエリアとは異なる週末や休日での営業強化や潜在ニーズの取り込みといった飲食企業としての成長と強化を見据えている。

様々な商店や飲食店、酒場などが軒を連ねた商店街が駅を中心に行く筋も奔る学芸大学は昼も夜も賑わいを見せる。そんな商店街の先はマンションや一戸建住宅が建ち並ぶ落ち着いた住宅地が広がる。近年は酒場街として注目されるが、本来は日常の生活に溢れる典型的な沿線の街で、長年住む住民も少なくない東急当東横線を代表するマイホームタウンなのだ。「町ビストロ GGD」はそんな町へと帰ってくる居住者のための“マイホームタウンのダイニングテーブル”と位置づけている。それは家族で囲む家のダイニングテーブルをイメージしたものという。一つのテーブルを皆で共有し、飲食を通じたコミュニケーションを楽しむ場を提案しているのだ。その提案を象徴する一つが入口近くに構えるシェアテーブルと呼ぶ、10席の対面スタイルの長方形のテーブル。仕事帰りなどの一人や二人利用に向けたものだ。もう一つがキッチン裏の隠れ個室とフレキシブルな利用が可能なソファシートのテーブル席。ファミリーなどの地元客のグループ利用を意識する。まだまだ学芸大学に潜在する飲食ニーズや飲食チャンスの活性化を仕掛けている。

ぬる燗で口中の生ハムが溶けていく陶酔感は至福という

フードはローカルイタリアンと呼ぶイタリアン。シェフがイタリアで出会った現地のローカル料理をインスパイアした日常的に親しまれる一皿を基本としている。人気の「フランス産そら豆ペコリーノ」(680円)から「ラム肉ボロネーゼ」(1480円)と〆までが揃う。自慢は仕上げに熱々のオリーブオイルを掛ける「和牛の温かいカルパッチョの盛り合わせ」(1880円)。極めつけは同店のメニューコンセプトを形にした「イタリア産12ヶ月大盛り生ハム」(500円)。同社のマネージャーであり、お酒を担当する澤中愛子氏が推奨するのが「剣菱 黒松 山廃」(1合900円)のぬる燗で楽しむスタイルだ。ぬる燗で口中の生ハムが溶けていく陶酔感は至福という。イタリアンと生酛や山廃仕様の日本酒との相性を楽しませるのが澤中氏のこだわりであり、イタリアンと和酒との融合を意識した同店のコンセプトを支える要の一つだ。二つ目が日本ワインを軸にする世界のワイン(グラス650円〜)。そして三つ目が茶割やボタニカル系の割もの焼酎だ。「GGD茶割」(480円〜)から熊本県のお茶のカジハラの無農薬茶葉を使った農園の茶割の「緑茶」(700円)などを揃える。フレッシュなタイムとローズマリーがたっぷり入った「ハーブモアハーブ」(650円)といずれも丁寧に構築された一杯はフードとの相性を意識したもの。お茶やサワー類をノンアルコールでも提供する。そこには「お酒を飲める人と様々な理由で飲めない人が同じテーブルを囲んで楽しめること」を特に意識しているからという。

融合が創造する多面的な曖昧さやボーダレス感をあえて魅力としている

アコーディオンタイプのガラス扉の前にテラス席を設けたファサード。おしゃれカジュルな構えでいかにもネオビストロらしさが際立つ。だが実は同店にはもう一つ、細長い店鋪空間の先に小さな潜り戸の裏口がある。白い提灯を下げた日本酒バルの構え。この異なる表情の創りもまた「町ビストロ GGD」の真意という。駅前通りと平行する路地の間に建つ長方形の物件を活かし、イタリアンと和の融合を空間にも反映しているのだ。融合が創造する多面的な曖昧さやボーダレス感をあえて魅力としている同店。それはお酒、なかでも和酒のイメージを固定せず、優れた実力や可能性を体験することで知ってほしいとの想いである。お酒の価値を尊重し適正価格を重んじる業務用酒販しとしての使命でもある。

(取材=にしやま とみ子)

店舗データ

店名 町ビストロ GGD
住所 東京都目黒区鷹番3-3-16宮澤ビル
アクセス 学芸大学駅から徒歩30秒
電話 03-6303-0358
営業時間 【平日】18:00〜23:30【土日祝】17:00〜23:30
定休日 不定休
坪数客数 16,4坪34席+テラス4席(テラスのみペット可)
客単価 4000円
運営会社 株式会社トライドリンク
オープン日 2019年8月8日
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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