初の路面店出店で「より立ち寄りやすい店」を目指し大衆酒場業態に挑戦
代表の茂木良仁氏は複数の飲食企業を経て、2007年12月、大井町に「よし臓2号館」をオープンし独立。現在、同社では「銭場精肉店」を大井町と五反田で、「焼肉 ZENIBA」を渋谷で展開する。今回開業した「大衆肉酒場 ゼニバ」は、大井町の既存店「銭場精肉店」が入居するビルの1階。以前まで同ビル3階で営業していた「よし臓2号館」を1階でリニューアルするかたちでオープンさせた。同時に「銭場精肉店」を2階に加え3階にも広げた。
新業態である同店をオープンした経緯について茂木氏はこう話す。「当社にとって初めての1階路面の立地なので、なるべく多くの人が立ち寄りやすい業態がいいと考えました。同時に大井町で長年『銭場精肉店』を運営する中で、常連にも多く恵まれた。当社の自慢は“人”にあり、スタッフに会いに来るという動機で来店されるお客様も多い。ですが、『銭場精肉店』は国産和牛のメス牛の肉だけを厳選し、溶岩で焼く焼肉をこだわりにしているため単価は5000円程度と、週に何回もくるには少し負担が大きい。そういう意味でも単価を抑えた大衆酒場業態が必要だ、という結論になりました」。
得意の肉料理を中心にラインナップ。ドリンクメニューも大衆酒場らしさ満載
メニューは、肉料理を中心に大衆酒場らしい品をラインナップ。新鮮さが自慢の「肉刺し3種盛」(1人前600円)、あご出汁で深みを加えた「モツ煮込み」(500円)、やわらかな食感が絶妙な「絶品トロ茹でたん」(990円)などが人気だ。味噌ダレで味付けをした「ホルモンMIX」(990円)を筆頭に各部位のホルモン焼きも揃う。酒に合う一品料理から焼物、揚げ物、もつ鍋や〆のごはんも並び、大衆酒場らしい幅広いラインナップだ。
ドリンクはビールやサワーが中心。「ジムビールハイボール」(399円)や「こだわり酒場のレモンサワー」(399円)、「ザ・プレミアム・モルツ」(中ジョッキ499円)など。「金宮 中」(199円)に、割り材はレモン、あんず、バイスなど各種199円、「ホッピー」(黒・白 各種499円)も用意する。
田町でも店舗展開を開始、地元・大井町横丁も出店
オープンから約1ヶ月、大々的な販促はしていないものの集客は順調。目標月商450万円に対し初月は660万円の成果だ。「実際にオープンしてみて、想像以上に地元のお客様にご来店いただいている。既存店に月1回のペースで通ってくれていた方が週1回来店するなど、狙い通りで手ごたえを感じています」と茂木氏。
今後は11月に田町に「焼肉 ZENIBA」をオープン予定。2020年4月に探知の商業施設内にも出店が決まっているため、それを見据えてのことだ。新業態は肉とワインをテーマにする予定。同年5月に開業する大井町横丁内での出店も決定。「大衆肉酒場 ゼニバ」については、半年をかけて業態をブラッシュアップし、低投資で出店できる場所で展開していきたい考えだ。
店舗データ
店名 | 大衆肉酒場 ゼニバ 大井町本店 |
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住所 | 東京都品川区東大井5-14-19 isola大井町 1F |
アクセス | 大井町駅から徒歩3分 |
電話 | 03-5781-0129 |
営業時間 | 16:00~23:30(LO23:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 23坪56席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 株式会社ZENIBA |
オープン日 | 2019年9月5日 |
関連リンク | ZENIBA(HP) |