ニュー新橋ビル出店でブランド力を強化、今後の足掛かりに
新橋のランドマーク的存在、ニュー新橋ビル。地下1階は昭和の風情を色濃く残した飲食街として多くのサラリーマンに親しまれている。「ギョウザマニア」のヒットを飛ばした天野裕人氏の最新店舗、「小籠包と焼餃子 粉オヤジ」がオープンしたのはその一角だ。
天野氏は2017年4月に西荻窪に出店し独立(現在は閉店)。次いで同年8月に品川、2018年5月に武蔵小杉、10月に神田に新業態「小籠包マニア」を出店と、快進撃を続けている。加えて今年7月には仙台に初のFC店舗「髙橋と餃子」もオープンさせている。
「ニュー新橋ビルはいつか出店してみたいと思っていた場所」と話す。ニュー新橋ビルという知名度のある場所に出店することで、よりブランド力を強めてFC展開はじめ今後のビジネスの足掛かりにしたい考えだ。前はパチンコの景品交換所だった物件で、それ以前は飲食店が営業していたこともあったというが、設備の状態は未知数だった。「ガスや電気の配管がどうなっているのか開けてみるまでわからず、契約にあたり不安もありましたが、それ以上にこの場所でやりたかった。これまでの店舗もそうですが、思い切ってチャレンジすることが物件選びの秘訣のように思います」と天野氏。
ツーオーダーの餃子&小籠包の組み合わせたハイブリット業態
今回は同社が「ギョウザマニア」と「小籠包マニア」で培ってきた焼き餃子と小籠包をピックアップしたいいとこ取りのハイブリット業態だ。もちろんオーダー後に皮を伸ばし、肉を刻むところから餡を作り、作り立てのおいしさを訴求するツーオーダー方式は変わらない。「焼餃子」(4個、8個、12個)に、小籠包は2種類、「原味(プレーン)」(4個450円、6個680円)と「松露(トリュフ)」(4個1080円、6個1380円)を用意。「よだれ鶏」(780円)、「ポテトサラダ」(380円)、「麻辣ピーナッツ」(350円)、「自家製ちまき」(680円)などのサイドメニューは少数精鋭で14品を揃える。ドリンクは「生ビール」(480円)から「塩レモンサワー」(450円)なんどチューハイ類、紹興酒はグラス450円~、ワイン、焼酎などを用意する。
「ギョウザマニア」はその美味しさを評価され、2019年ミシュランガイドのビブグルマンにも選ばれたが、今回の店名にはあえてその名前は使っていない。自らが培ったブランド力に頼らず、あくまで業態の力だけでどこまで集客できるのかを試したいという。
直営&FCの両輪で展開予定。10月には三軒茶屋にFC出店も
今後は直営店では、「ギョウザマニア」、「小籠包マニア」、そして今回の餃子&小籠包の3つの業態を、立地に合わせて展開したい意向だ。同時に、地方を中心にFC展開も加速させていく。直近では10月に三軒茶屋に餃子&小籠包の業態でFC店舗が開業する予定がある。
「トレンドと言われる餃子ですが、この流れがいつまでも続くとは限らない。先を見越した一手が必要」と天野氏。餃子や小籠包以外にも、もんじゃ焼き業態や、餃子の通販も構想中だという。「上場やM&Aなどは考えていません。個店としての展開と、上場企業としての展開、その両方の良い部分を取り入れながら成長していきたい」と天野氏は話す。
店舗データ
店名 | 小籠包と焼餃子 粉オヤジ |
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住所 | 東京都港区新橋2丁目16-1 ニュー新橋ビルB1 |
アクセス | 新橋駅から徒歩1分 |
電話 | 03-6206-1381 |
営業時間 | 【月~金、日、祝日、祝前日】17:00~23:00(LO22:30)【土】15:00~22:00(LO21:30) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 15坪38席 |
客単価 | 3200円 |
運営会社 | マニアプロデュース株式会社 |
オープン日 | 2019年8月28日 |
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