ダイナックで9年勤務後、クラフトビールを学ぶため「クラフトビアマーケット」に
高校・大学時代から飲食店でアルバイトをしてきた脇氏。大学卒業後は、独立を視野にサントリー系列の飲食企業、ダイナックに就職した。同社の焼鳥業態「鳥どり」でホールやキッチンを経験し、9年間にわたって独立のための資金やノウハウを蓄積してきた。
脇氏はもともと「クラフトビアマーケット」の常連客だったという。同店でクラフトビールの魅力を知り、そこで働くことを決意。「すでにダイナックで9年経験を積んでいたため、当初はアルバイトで数か月ほど働いたら独立するつもりで、実際に物件も探していました」と脇氏。しかし、働くうちにクラフトビールの奥深さに気づいていったという。「これはもっとしっかりと学ぶ必要がある、と、独立は一旦後にして『クラフトビアマーケット』で正社員として腰を据えて働こうと方向転換をしました」と話す。虎ノ門店や三越前店を経て、淡路町店の店長、神田店で立ち上げから店長を務め、結果、同社で5年ほど経験を積んだ。
そんな折、ステディワークスから「クラフトビアマーケット 高円寺店」の物件を使って独立をしないかという提案を受けた脇氏。「もともと荻窪に住んでいたので、高円寺にもなじみがあった。人通りの多い好立地ですし、『クラフトビアマーケット 高円寺店』が築いた下地もある。この場所で独立しようと決めました」と話す。
クラフトビール&レモンサワー、2つのフックで集客
ドリンクは、クラフトビールとレモンサワーの2つが目玉だ。「クラフトビールだけを飲み続けるのも疲れてしまう。レモンサワーも用意することでより多くの杯数が取れる。さらに、レモンサワーを充実させることで、クラフトビール好き以外の人も集客できると考えました」と、脇氏はその狙いを話す。
ビールは20タップを用意。「キリン ハートランド」「コエド 毬花~Marihana~」など4品をレギュラーとして常備し、すべてHalf(280ml)480円、Pint(460ml)780円。残り16タップは、その時々で国内外のブルワリーから厳選した銘柄を樽替わりで用意したクラフトビールで、こちらはHalf(280ml)580円、Pint(460ml)980円の均一価格に設定している。
レモンサワーには、小田原の矢郷農園のノーワックスレモンを使用。シンプルな「いつものレモンサワー」(430円)から、はちみつで漬け込んだレモンの「贅沢レモンサワー」、「パクチーレモンサワー」、「ガリレモンサワー」(各480円)などバリエーション豊かな8品が揃う。
その他ドリンクは、「超濃厚ヨーグルトハイ」「中村さん家の抹茶ハイ」(各480円)などのサワー、「季の美 ドライジン」(780円)、「メイカーズマーク」(480円)などのウイスキー、ワイン(赤・白、各グラス480円)、日本酒(日替わりで2品、100ml 650円)などを用意する。
フードは「毎日食べたい気軽な居酒屋メニュー」を念頭に構成。一番の目玉は「大山どり雛半身 丸ごとフライドチキン」(980円)だ。クラフトビールとレモンサワー、どちらとも相性抜群の一品。その他、人気の「牛もつ煮込み」(480円)から、「鶏とキノコの柚子胡椒和え」(480円)、「塩辛ONポテサラ」(580円)などの前菜、「ガリシソ〆鯖」(850円)、「ピリ辛蒸し餃子」(4個380円、6個580円)、「八丁味噌ボロネーゼ」(980円)など、ビールやレモンサワーとの相性を考えた約30品が並ぶ。
中央線沿線で3店舗ほどのドミナント展開が目標
「クラフトビアマーケット 高円寺店」で築いた下地を生かしながら、新たな色を加えて新装オープンした「クラフト麦酒酒場 シトラバ」。「この業態で中央線沿線に3店舗程度、ドミナント展開できれば。まずはこの店でしっかりと地固めをしていきたい」と脇氏は話す。
同店のスタッフの多くは「クラフトビアマーケット」で共に働いていた仲間で、中には「クラフトビアマーケット 高円寺店」で店長をしていたスタッフも。脇氏を慕って集まった心強いメンバーが揃っている。「クラフトビアマーケット」のファンからも、大きな期待を背負いつつ、今後どのような展開を見せるのか見逃せない。
店舗データ
店名 | クラフト麦酒酒場 シトラバ |
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住所 | 東京都杉並区高円寺北2-22-6 キャニオンプラザ大須賀 1階 |
アクセス | 高円寺駅から徒歩3分 |
電話 | 03-6383-0301 |
営業時間 | 【月~金】17:00~23:30【土・日・祝】12:00~23:30 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 26坪45席+スタンディング |
客単価 | 3500~4000円弱 |
オープン日 | 2019年4月13日 |
関連リンク | クラフト麦酒酒場 シトラバ(FB) |