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クラフトビアマーケット卒業生が、高円寺に「クラフト麦酒酒場 シトラバ」を開業。クラフトビールとレモンサワー、丸鶏フライドチキンの3本柱の酒場業態で独立!

4月13日、高円寺駅北口から徒歩3分、高円寺純情商店街の先に「クラフト麦酒酒場 シトラバ」が開業した。もともとは、ステディワークス(東京都千代田区、代表取締役:田中 徹氏)のクラフトビール専門店「クラフトビアマーケット 高円寺店」が営業していた場所だ。オーナーは、同社の「クラフトビアマーケット」で5年ほど勤務していた脇 篤史氏。ステディワークスからこの場所を譲り受け、脇氏の独立店舗として開業した。クラフトビールとレモンサワー、丸鶏フライドチキンの3本柱を据えた酒場業態だ。

高円寺純情商店街の先に立地。白のれんや提灯を掲げ、酒場らしさを演出する
レイアウトは「クラフトビアマーケット 高円寺店」からほぼ変わらず。手前にオープンキッチンを囲むカウンター席、奥にはテーブル席を配置する。壁は黒く塗り変え、イメージを一新。今後、壁にはスタッフによるイラストが描かれる予定だ
名物の「大山どり雛半身 丸ごとフライドチキン」。スパイスを利かせた衣を薄くカリッとまとわせたジューシーな味わいで、ビールにもレモンサワーにも合う一品。パセリやパクチーを使った特製の「チミチュリソース」と小田原レモンを添える
奥は、フライドチキンに次ぐ人気商品の「牛もつ煮込み」。手前は、「鶏とキノコの柚子胡椒和え」「塩辛ONポテサラ」「シトラバ風パテカン」などを盛り合わせた「前菜盛り合わせ」(5種1480円)。料理は「毎日食べたい居酒屋料理」を目指し、「クラフトビアマーケット 神田店」で料理を担当していた佐藤貴彦氏が開発
写真左から、オーナーの脇 篤史氏、シェフの佐藤貴彦氏

(取材=大関 まなみ)


ダイナックで9年勤務後、クラフトビールを学ぶため「クラフトビアマーケット」に

高校・大学時代から飲食店でアルバイトをしてきた脇氏。大学卒業後は、独立を視野にサントリー系列の飲食企業、ダイナックに就職した。同社の焼鳥業態「鳥どり」でホールやキッチンを経験し、9年間にわたって独立のための資金やノウハウを蓄積してきた。

脇氏はもともと「クラフトビアマーケット」の常連客だったという。同店でクラフトビールの魅力を知り、そこで働くことを決意。「すでにダイナックで9年経験を積んでいたため、当初はアルバイトで数か月ほど働いたら独立するつもりで、実際に物件も探していました」と脇氏。しかし、働くうちにクラフトビールの奥深さに気づいていったという。「これはもっとしっかりと学ぶ必要がある、と、独立は一旦後にして『クラフトビアマーケット』で正社員として腰を据えて働こうと方向転換をしました」と話す。虎ノ門店や三越前店を経て、淡路町店の店長、神田店で立ち上げから店長を務め、結果、同社で5年ほど経験を積んだ。

そんな折、ステディワークスから「クラフトビアマーケット 高円寺店」の物件を使って独立をしないかという提案を受けた脇氏。「もともと荻窪に住んでいたので、高円寺にもなじみがあった。人通りの多い好立地ですし、『クラフトビアマーケット 高円寺店』が築いた下地もある。この場所で独立しようと決めました」と話す。

クラフトビール&レモンサワー、2つのフックで集客

ドリンクは、クラフトビールとレモンサワーの2つが目玉だ。「クラフトビールだけを飲み続けるのも疲れてしまう。レモンサワーも用意することでより多くの杯数が取れる。さらに、レモンサワーを充実させることで、クラフトビール好き以外の人も集客できると考えました」と、脇氏はその狙いを話す。

ビールは20タップを用意。「キリン ハートランド」「コエド 毬花~Marihana~」など4品をレギュラーとして常備し、すべてHalf(280ml)480円、Pint(460ml)780円。残り16タップは、その時々で国内外のブルワリーから厳選した銘柄を樽替わりで用意したクラフトビールで、こちらはHalf(280ml)580円、Pint(460ml)980円の均一価格に設定している。

レモンサワーには、小田原の矢郷農園のノーワックスレモンを使用。シンプルな「いつものレモンサワー」(430円)から、はちみつで漬け込んだレモンの「贅沢レモンサワー」、「パクチーレモンサワー」、「ガリレモンサワー」(各480円)などバリエーション豊かな8品が揃う。

その他ドリンクは、「超濃厚ヨーグルトハイ」「中村さん家の抹茶ハイ」(各480円)などのサワー、「季の美 ドライジン」(780円)、「メイカーズマーク」(480円)などのウイスキー、ワイン(赤・白、各グラス480円)、日本酒(日替わりで2品、100ml 650円)などを用意する。

フードは「毎日食べたい気軽な居酒屋メニュー」を念頭に構成。一番の目玉は「大山どり雛半身 丸ごとフライドチキン」(980円)だ。クラフトビールとレモンサワー、どちらとも相性抜群の一品。その他、人気の「牛もつ煮込み」(480円)から、「鶏とキノコの柚子胡椒和え」(480円)、「塩辛ONポテサラ」(580円)などの前菜、「ガリシソ〆鯖」(850円)、「ピリ辛蒸し餃子」(4個380円、6個580円)、「八丁味噌ボロネーゼ」(980円)など、ビールやレモンサワーとの相性を考えた約30品が並ぶ。

中央線沿線で3店舗ほどのドミナント展開が目標

「クラフトビアマーケット 高円寺店」で築いた下地を生かしながら、新たな色を加えて新装オープンした「クラフト麦酒酒場 シトラバ」。「この業態で中央線沿線に3店舗程度、ドミナント展開できれば。まずはこの店でしっかりと地固めをしていきたい」と脇氏は話す。

同店のスタッフの多くは「クラフトビアマーケット」で共に働いていた仲間で、中には「クラフトビアマーケット 高円寺店」で店長をしていたスタッフも。脇氏を慕って集まった心強いメンバーが揃っている。「クラフトビアマーケット」のファンからも、大きな期待を背負いつつ、今後どのような展開を見せるのか見逃せない。

店舗データ

店名 クラフト麦酒酒場 シトラバ
住所 東京都杉並区高円寺北2-22-6 キャニオンプラザ大須賀 1階

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アクセス 高円寺駅から徒歩3分
電話 03-6383-0301
営業時間 【月~金】17:00~23:30【土・日・祝】12:00~23:30
定休日 無休
坪数客数 26坪45席+スタンディング
客単価 3500~4000円弱
オープン日 2019年4月13日
関連リンク クラフト麦酒酒場 シトラバ(FB)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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