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下北沢に「梅干しサワー専門店」が開業。4種の梅干し×3種の焼酎を組み合わせて作る究極のサワーで、梅干しサワーの潜在的マーケットを開拓する!

4月4日、下北沢に「梅干しサワー専門店」がオープンした。特製のタレに漬けた4種類の梅干しと、金宮・麦・芋の3種類の焼酎と組み合わせて楽しむこだわりのサワーを、立ち飲み・キャッシュオンスタイルで提供する。運営はThink and Act(東京都新宿区)、代表の川原 宙氏と、共同代表の藤井拓郎氏の2人で開業した。

下北沢駅から至近の人通りの多い立地。全面ガラス戸で中のようすがよく見える作りだ
「気軽に立ち寄ってほしい」という思いから、店内は立ち飲みのキャッシュオンスタイルに
看板商品の「梅干しサワー」。サワーと梅干しを別添えで提供。炭酸が抜けてくると甘みを感じやすくなるなど、飲みながら変化する味わいも楽しい。最後は残った梅干しを食べるのがおすすめ
梅干しサワー以外には、厳選した梅酒を4品揃える
写真右から代表の川原 宙氏、共同代表の藤井拓郎氏。藤井氏は元お笑い芸人。社名のThink and Actは、「考える」(Think)と「行動する」(Act)だが、思考派の川原氏と行動派の藤井氏を例えてとのこと。息ピッタリの名コンビで独創的な店づくりを行う

歌舞伎町で「ゆず」ファンバーの共同経営からスタート

川原氏と藤井氏の飲食店経営のスタートは、新宿歌舞伎町にある雑居ビル3階の「BAR くず星」。音楽アーティスト「ゆず」のファンが集うバーとして2017年12月にオープンした。藤井氏が企画し、そこに川原氏が参画。同店はやがて「ゆず」ファンの間で口コミが広まり、全国やときには海外からお客が訪れる知る人ぞ知る人気店となっている。

ニッチに見える梅干しサワーに可能性を見出す!

「梅干しサワー専門店」の開業は、川原氏が梅干しサワー好きだったことがきっかけだ。ある小料理屋で飲んだ梅干しサワーの美味しさに感動し、それ以来、梅干しサワーを飲み続けていた川原氏。ところが、さまざまな店で梅干しサワーを飲んでも、梅の風味が薄い、焼酎と梅の味わいがマッチしていない、など、納得するものには出合えなかったという。それならば自分で理想とする梅干しサワーを作ろう、と軽い気持ちで試作を開始。納得いく試作品ができたため、「BAR くず星」のお客に提供しところ好評を得た。そこで川原氏は、藤井氏に、「一緒に梅干しサワー専門店を開業しよう」と持ち掛けたのだ。

梅干しサワーという一見ニッチとも思えるコンセプトだが、藤井氏は二つ返事で賛成した。「人々の趣味嗜好が多様化し、専門店化が進む昨今なら、“梅干しサワー専門店”はいけるのではないか。梅干しサワーを飲む人は多くはないですが、川原のように好きな人はハマって飲み続ける。まだ梅干しサワーの魅力を知らない人が多いだけで、人々に受け入れられるポテンシャルは高いアイテムだと思ったんです」と藤井氏は話す。こうして「梅干しサワー専門店」の開業計画を始動した。

特製ダレが味の要、4種の梅干し×3種の焼酎を選ぶ梅干しサワーが完成

究極の梅干しサワーを完成させるため試作を繰り返し、試した梅干しは100種類以上にのぼるという。最終的に、和歌山県の梅干しメーカーの「順果園」の「じゅんちゃんのはちみつ梅」と、同じく和歌山県の梅干しメーカー「まるたけ」の「白干」「千紅梅」「梅娘」の計4種類の梅干しを使うことに決定。焼酎とのマッチングも吟味し、金宮・麦・芋の3種類を用意。4種の梅干しと3種の焼酎をお客が自由に組み合わせて楽しめる仕様にした。

そうして完成した「梅干しサワー」(650円、焼酎が麦・芋の場合は700円/税込、以下同)が、同店でなによりの看板商品。炭酸水と焼酎が注がれたグラスに、特製のタレに浸した梅干しを別添えで提供。この梅干しを浸す特製ダレが、梅干しサワーの味わいの隠れた要だ。「作り方は企業秘密」というが、梅酢をベースにした独自の配合で、梅本来の濃厚なエキスが詰まったタレが、唯一無二の味わいを実現している。

他、ドリンクは「知多梅酒」(600円)、「山崎樽熟成梅酒」(900円)などの梅酒が4品と、「プレミアムモルツ」「ウーロンハイ」(各600円)とソフトドリンク各種(500円)のみだ。現在、フードはなし。「フードの開発も行っていましたが、実際に梅干しサワーとのペアリングを吟味してみたところ、単体で食べれば美味しい物でも、梅干しサワーの味をマスキングしてしまっていた。当店はあくまで梅干しサワーが主役。マスキングではなく、引き立てることをフードに求めていたので、一旦は提供していません」と川原氏。引き続きフードの開発を進め、梅干しサワーの味を生かすものができれば今後ラインアップするという。

立ち飲みスタイルで梅干しサワーを日常に浸透させたい

店内は立ち飲みのキャッシュオンスタイル。その理由は「とにかく気軽にふらっと立ち寄れる店にしたかった」と川原氏と藤井氏は声を揃える。「梅干しサワーを特別なものではなく、日常的に、気軽に親しめるアイテムとして訴求したいから」とも。物件は下北沢と高円寺で探し、路面店にこだわった。店舗づくりでは、多くの人の目にとまるよう、外壁を取り払って全面ガラス戸にして中がよく見える作りに。「梅」のイメージから壁は紅色に染め、和の要素を加えながらもポップな内装に仕上げている。

この業態の店舗展開は考えていないという。「僕らがやりたいのは、1を100にすることではなく、0を1にすること。アイディアをゼロからかたちにする過程に楽しみがある」と両氏。まずは同店を軌道に乗せ、さらにフードを用意して客単価の引き上げも図りたい意向だ。「1店舗目の『BARくず星』は、『ゆず』のファンバーという業態の性質から、歌舞伎町の雑居ビルの3階という隠れ家立地でしたが、『梅干しサワー専門店』は駅近で人通りの多い路面の好立地。そして梅干しサワーという誰も挑戦していない新しいマーケットの開拓という、僕らにとっての大きなチャレンジになります。“何事も楽しむ”の精神で、僕らはもちろん、お客様にとって楽しい空間を創出していけたら」と川原氏は話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 梅干しサワー専門店
住所 東京都世田谷区北沢2-12-10
アクセス 下北沢駅から徒歩1分
電話 03-5787-5929
営業時間 16:00〜23:30(LO23:00)
定休日 無休
坪数客数 8.9坪 約15人収容可
客単価 1500円
運営会社 株式会社Think and Act
オープン日 2019年4月4日
関連リンク 梅干しサワー専門店(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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