新潟県上越市で創業し、124年の歴史を持つ料亭「やすね」。恵比寿と新橋の「上越 やすだ」や恵比寿の「TASHINAMI(タシナミ)」、銀座の「上越の恵 田喰」といった、「やすね」のノウハウを継承した飲食店を都内では4店舗を展開しているアスティア(新潟県長岡市、代表取締役:関川喜次郎氏)は、11月15日に、新たな店舗を開業。御徒町駅の喧騒を抜けた先の路地に佇む「真紡庵」だ。以前は、「魚旬」や「銀座 紡庵」を手掛ける247Rによる、北陸の鮮魚をウリにした炉端焼き業態の「御徒町 炉端 月夜の」だった場所だ。この度、247Rとアスティアが協同し、店舗のリニューアルを実施。”北陸の鮮魚“というコンセプトはそのままに、老舗料亭である「やすね」のエッセンスを加え、新しく生まれ変わった。
北陸地方で魚の卸売業も行う247Rだが、そのノウハウを生かして仕入れる、北陸の漁港から直送される鮮魚が同店のなによりのウリだ。カウンターのショーケースには、北陸の漁港から直送される旬の鮮魚をずらりと並べ、新鮮さをアピールする。それらの鮮魚を串焼きにした「くしもの」が看板商品。「のど黒焼」「グジ(甘鯛)焼」(各702円)、「スズキ焼」「ブリ焼」(各324円)など、その日によって約10品を用意。数種類のソースを使い分け、ていねいに焼いた品々がそろう。「煮つけや焼き魚などの魚料理では、どうしてもポーションが大きくなりがちですが、串焼きにすることで、お客さまには様々な種類の魚を少しずつ楽しんでいただけます」と話すのは、アスティアで広報を担当する笠輪優氏。「くしもの」以外には、ブリ、グレ(メジナ)、カサゴ、白バイ貝などを新鮮さをダイレクトに訴求できる刺身(3種盛1738円、4種盛1944円、5種盛2160円)にして提供するほか、「紅ずわいがに甲羅焼き」(994円)、「上越名物 するめの天ぷら」(842円)など、素材の旬を生かした料理が豊富にそろう。宴会需要も考慮し、コースは4860円~8640円(北陸の地酒を含む飲み放題付きは+2160円)も用意する。
ドリンクは日本酒をメインにラインアップ。アスティアの多くの既存店舗では、「やすね」の創業の地、新潟にちなんで新潟の日本酒を充実させているが、同店では、“北陸の鮮魚”というコンセプトに合わせ、北陸というくくりで用意する。新潟のみならず、富山、石川、福井から季節ごとにセレクトした日本酒(702円~)が、常時約30品がそろう。
店舗は「御徒町 炉端 月夜の」のつくりを生かしつつ改装した。魚をさばくさまなど、調理風景を間近に見られるカウンター席を配置した1階、テーブル席が並ぶ中2階、20名が収容可能な広々とした座敷席の2階という構成で、少人数の食事から大人数の宴会まで、多様な利用シーンに対応する。まるで地方の温泉旅館のようなどこか懐かしい雰囲気で、和食や日本酒を嗜みながらしっぽりと寛げる空間に仕上げている。
「アスティアとしては、御徒町エリアへの出店は今回が初。お客さまの反応を鑑みながら、ニーズに柔軟に対応し、地域に愛される店にしていきたい」と笠輪氏。長い歴史のなかで培ってきた調理技術を持つ「やすね」に、鮮度の高い魚介類を仕入れる247Rのノウハウを掛け合わせ、相乗効果を発揮する同店に注目が高まる。
店舗データ
店名 | 真紡庵(しんぼうあん) |
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住所 | 東京都台東区台東4-19-15 泰平ビル1階・2階 |
アクセス | 仲御徒町駅、新御徒町駅A2出口から徒歩3分、御徒町駅北口から徒歩5分 |
電話 | 03-6806-0713 |
営業時間 | 17:30〜22:30(L.O. 21:30) |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日、年末年始 |
坪数客数 | 35坪・54席 |
客単価 | 7000円 |
運営会社 | 株式会社アスティア |
オープン日 | 2017年11月15日 |
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