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立ち飲み女子をターゲットに「TASHINAMI(タシナミ)」が開業。 老舗料亭の品質をカジュアルなスタンディング形式に凝縮し、新潟の日本酒をPR

モダンな印象な外観。のれんには「創業十二〇年」の文字が
カウンター上におでんの鍋を配置。出汁の豊かな香りが思わず注文したくなる演出だ
おでんは7品を用意(216円~)。仕上げに散らす柚子の皮がさわやかな香りを放つ
箱に入った珍味の数々。商品が入った木箱をお客の目の前で広げてアピールする
左から店長の橘内俊彦氏、スタッフの土井麻紀氏


新潟県上越市の老舗料亭「やすね」を祖とし、都内では恵比寿と新橋に「上越やすだ」を、銀座に「上越の恵み田喰」を展開するアスティア(新潟県長岡市、代表取締役:関川喜次郎)は、7月12日、「上越やすだ 恵比寿店」のすぐ近くに「TASHINAMI(タシナミ)」を開業した。「立ち飲み女子がさらりと嗜む粋な酒場」と銘打ち、オールスタンディングで新潟の日本酒と、それに合うつまみを提供する。開業にあたり、ホテルやカフェのプロデュースを手掛けるクリエイティブチームとともに企画・監修を行った。メインターゲットは「立ち飲み女子」。近年、気軽に短時間で飲みに行く女性が増えていることを鑑みて、30代~40代の働く女性が1人でも気軽に入りやすい店づくりを意識。料亭に端を発する企業の店らしく、日本の風情を感じつつもモダンな印象の内装に仕上げた。カウンターにはかわいらしい小さな盆栽など、女性が思わず写真を撮りたくなるような小物を配置し、SNSによる口コミ効果も狙う。想定客単価は3000円で、既存店と比べカジュアルに立ち寄れる設定だ。現在は約2~3割が一人客で、女性の一人客も珍しくないという。女性の好みの店づくりを意識したことで、女性を連れてくる男性客も多いそうだ。「物件は恵比寿周辺で探していました。旗艦店である上越やすだ 恵比寿店の近くに出店することで、相乗効果を期待したい」と話すのは、広報担当の笠輪氏。上越やすだ 恵比寿店と合わせて、恵比寿エリアでグループの存在感を強めていきたい考えだ。

同店のテーマは、新潟の日本酒を知ってもらうこと。看板商品はもちろん新潟の日本酒(972円)だ。「新潟には約90の酒蔵がありますが、当店ではそのうち常時10の酒蔵の日本酒を用意。季節替わりで入れ替え、1年で90の酒蔵のすべてを網羅する予定です」と笠輪氏。上越やすだでは、香りを楽しめるようにと日本酒をワイングラスで提供していたが、同店は徳利とおちょこで提供。日本の「差しつ差されつ」という酒を注ぎあいながらコミュニケーションを取る文化を意識し、外国人にも面白みを感じてもらえるような狙いだ。カウンター前には湯を張ったケトルを置いたIHヒーターを設置し、お客は自由にその湯に徳利を差し、好みに応じて日本酒の温度を調節できる仕組みになっている。同じ日本酒でも温度で味わいが異なることを実感してほしいとの狙いだ。スタッフは日本酒の造詣が深く、積極的にお客とコミュニケーションを取って、各日本酒の味わいの違いやおすすめの飲み方をアピールしていく。カウンターの中と外で高さは同じになっているのは、お客とスタッフの交流を促進するためだ。

料理は日本酒に合うつまみをそろえる。上越やすだでは新潟県産の食材にこだわったが、同店では新潟の素材のメニューが多いものの、新潟だけにはこだわらず、全国から集めた素材を取り入れている。そのときの旬を味わってほしいと、フードの約6割は日替わりとなっている。開発はやすねや上越やすだで長年料理長を務めた新規事業開発部の渡邉国明氏が担当。やすねから受け継いだ技術を使用した出汁など、老舗料亭のノウハウが生きた本格的な料理がそろう。同店のフードの目玉はおでんで、系列の既存店にはない商品。「大根」(270円)、「たまご」(216円)、「鮫軟骨すり身」(270円)など7品をラインアップする。カウンターにおでんの鍋を置くことで、おでんが煮える様子や出汁の香りで食欲をそそるライブ感を演出。夏期にもかかわらず注文する人も多いという。また、日替わりで約10品をそろえるタパススタイルの珍味(324円~)は、木箱にその日の珍味をすべて並べたものを見せながら「いかがですか?」とお客にすすめるスタイルだ。小皿に盛られた鮮やかな珍味の数々に選ぶ楽しさも加わり思わず手に取ってしまうお客も多い。同店はお通しがないので、お通し代わりの品としてもぴったりだ。この他、名物としてうにやいくら、カニやマグロをあふれんばかりに乗せた「こぼれ寿司」(1944円)や、「かすべ(エイ)」(540円)や「のど黒一夜干し」(756円)などの日本酒と相性抜群の炙りものもそろう。

新潟の日本酒を深く知ってもらう施策の一環として、そのときそろう10の酒蔵うちのひとつの酒蔵とタイアップし、その酒蔵の職人を招いてお客とのフリートーク会を行うなど、さまざまな企画を検討している。オープン直後の現在は店の前でふるまい酒を配布し、近隣の人々を中心に認知度向上に努めていく。「米どころと言われる新潟で生まれる日本酒の豊かな味わいや、新潟のおいしい食材、蔵元の想いを、当店を通じて多くの人に知ってほしいですね」と笠輪氏。カジュアルな立ち飲みスタイルながら、老舗料亭のクオリティが生きた同店。飲食店激戦区の恵比寿から、新潟の日本酒の広告塔としてその魅力を発信していく。

(取材=大関 愛美)

店舗データ

店名 TASHINAMI(タシナミ)
住所 東京都渋谷区恵比寿南3-1-2 サウスビル1階
アクセス JR恵比寿駅から徒歩5分
電話 03-6303-0778
営業時間 17:00~23:00(L.O. 22:30)
定休日 日曜日、祝日、年末年始
坪数客数 12.45坪 23名
客単価 3000円
運営会社 株式会社アスティア
オープン日 2017年7月12日
関連リンク TASHINAMI(FB)

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