恵比寿駅の東口から白金高輪の方向に進み、恵比寿四丁目の交差点を右折すると、「産地直送黒毛和牛一頭買い」の文字が目を引く店に辿りつく。6月13日にオープンした「Beef Garden(ビーフ ガーデン)」だ。運営するのは、TFM(静岡県藤枝市、代表取締役 土屋富久夫氏)で、同ブランドの展開は二子玉川、目黒に続いて3店舗目となる。オープンの経緯について、同社取締役の小柳津競介氏は「恵比寿は、当社が初めて東京オフィスの事務所を構えた、思い入れのあるエリアです。ずっと物件を探していて、今回やっと出店をすることができました。これまでの2店舗で築き上げてきたノウハウを武器にして、当店だからこそできる提案を恵比寿でもやっていきたいですね」と話す。
同店を運営するTFMは、「Beef Garden」のほかにも「黒壱」と「肉バル Salt」、「大衆肉バル KAMIICHI」の4つのブランドを展開中だ。いずれも肉業態であるが、中でも「Beef Garden」は、黒毛和牛を産地直送で一頭買いして、店舗でさばいてから提供している点に特長がある。肉の特長やランクによって、一頭から50種類ほどの部位がとれるという。同店では、一頭の黒毛和牛を無駄にすることなく使用しているため、カルビ・ロース・ホルモンといったジャンルで、日によって違う部位を提供している。販路や調理、提供方法を工夫して、コストを抑ているからこそ、本格的な黒毛和牛の焼肉を比較的リーズナブルに堪能できるスタイルが実現できているのだ。
メニューでは、10種類の盛合せがメインとなっており、「一頭盛り(全14部位)」(1880円)や希少部位も味わえる「牛盛り(5部位200g )」(1780円)、ヒレ、シャトーブリアン、サーロインなどが乗っている「極上牛盛り(3部位180g)」(2480円)などがラインアップされている。また、「本日の究極の一枚」(500円)や「黒タン塩」(1580円)といった一頭買いをしているからこそ堪能できるメニューも並ぶ。ほかにも、「Beef Garden特製黒毛和牛ハンバーグ(和風おろし)」(880円)と「BeefGarden特製黒毛和牛ハンバーグ(自家製デミグラスソース)」(880円)は、焼肉店ならではのハンバーグを味わえるとあって、同ブランドのキラーコンテンツの一つである。ランチ帯にも「Beef Garden特製黒毛和牛ハンバーグ(和風おろし)」(990円)と「BeefGarden特製黒毛和牛ハンバーグ(濃厚卵黄つけダレ)」(990円)、「BeefGarden特製黒毛和牛ハンバーグ(自家製デミグラス)」(990円)として提供しており、客の半分以上がオーダーする人気メニューになっているそうだ。
ドリンクに関しては、「サッポロ黒ラベル生ビール」(中ジョッキ 540円)やサワー、ハイボールはもちろん、数多くワインも揃える。赤・白・泡のワインボトルも、2780円から4580円までのレンジで、タイプ別に用意しているため、それぞれ肉に合わせて選ぶことができる。なお同店では、2ヶ月に1回、テーマを決めてフェアを行っており、季節に応じた提案をしていくという。
今後のビジョンについて、小柳津氏は「当社の方針として、1つのブランドで3つの店舗までしか展開を行っていません。そうした体制だからこそ、一つひとつの店舗を地域に根付いていくように、しっかりと育てていきたいですね。現在、当社では、来春のオープンに向けて、海外の新しい業態を日本に引っ張ってくる事業にも取り組んでいます。既存事業と併せて、3年後に20店舗体制が実現するように、丁寧に店舗展開をしていくつもりです」と語る。恵比寿は「焼肉トラジ」や「焼肉チャンピオン」といった焼肉業界を牽引する人気店が誕生した土地であり、都内屈指の激戦区といっても過言ではない。しかし同ブランドには、これまで地道に築き上げてきた実績と高い商品力がある。「Beef Garden」が、恵比寿の地でどのような勝負を挑んでいくか目が離せない。
店舗データ
店名 | Beef Garden(ビーフガーデン) |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿4-10-8 orange恵比寿 1F |
アクセス | JR恵比寿駅東口から徒歩5分 東京メトロ日比谷線恵比寿駅から徒歩6分 |
電話 | 03-6277-2078 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:30(L.O14:00) ディナー 17:00~24:00(L.O23:30) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 27坪・38席 |
客単価 | 5000円 |
運営会社 | TFM |
関連リンク | ビーフガーデン(FB) |
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