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超繁盛ブランド!大林氏のオリエンタルビストロ「AGALICO(アガリコ)」が今度は裏渋谷に登場!6月25日にFC4店舗目としてオープン

東急ハンズからすぐ。裏渋谷に登場したAGALICO。このネオンサインが夜は一際目を引く
オープンエアなテラスエリア。ここだけ切り取ると、まるで渋谷とは思えない雰囲気。これからの季節にはこの解放感が一層客を引き寄せそう
可愛らしいバケツに入ったその名も「バケツDEパクチー」(555円)。パクチー好きへ直球勝負のメニューだが、皿盛りでなくバケツを使う演出が女性受けしそう
プレートからはみ出してしまうほどのボリューム「Tボーンステーキ」(3350円)。お好みのソースでシンプルに食らいつくのが、パワーフードの醍醐味
右が大林 芳彰氏、左は店長の島本 晃行氏

(取材=小野 茜)


東急ハンズ 渋谷店から目と鼻の先。カラフルなネオンサインが目を引くオリエンタルビストロ「AGALICO(アガリコ)渋谷」が6月25日にオープンした。同店は大林 芳彰氏が手掛ける言わずと知れた超繁盛ブランドだが、今回はINGS(東京都新宿区、代表取締役:青柳誠希氏)からのオファーによりFC店舗として出店した。

アジアをフックにした「オリエンタルビストロ」という新しいジャンルは、女性受けが抜群で、飲食業界の中でも見事に隙間をついた業態としてすぐに話題を集め、2011年の独立からわずか4年で同ブランドは9店舗まで拡大した。今やメディアにも度々取り上げられるほどで、業界ならずともファンの多い超人気店。ゆえに、FCのオファーも絶えないという。「ありがたいことにお話をいただくことが多いんですが、結構断ることも多くて」と大林氏。FC1店舗目のオープン時にも同じように話していたが、「4店舗以上の飲食店を展開する人材の厚い元気な会社」という条件にはまったこと、そして、大林氏がこれまで出店してきた西池袋、北千住などのディープなエリアと同様に、新宿は歌舞伎町などを中心に既に9店舗展開して成功していることが、今回の渋谷への出店の決め手にもなり、町田・静岡・溝の口に次いでFC4店舗目誕生に至った。

「渋谷のパクチーテラスハウスっていうのを、狙ってます」と話す大林氏に思わず頷いてしまうほど、開放感のある内装が特徴的。屋根こそついているものの、入口手前のテラスエリアは壁も窓もない吹きっさらしで、優しく射し込む自然光と通り抜ける風が異国を思わせる。ほかのAGALICO同様、ロッジのようなウッディー素材を用いリゾート感を演出。店内中央のボックス席や奥のソファー席の内装にはグリーンを多用しネイチャー感をプラス、またランプシェードなどのオリエンタルな小物使いがアクセントとなり、オリエンタルビストロが渋谷の街に出現した。駅前の人の多さからは想像もできないこの空間を活かし、パクチーをキラーコンテンツとして女性客を引き寄せたいという。土地柄、街中にはF1世代があふれるが、お酒も食事もちゃんと知っているグルメな20代後半〜40代までのミドル世代の女性がメインターゲットだそうだ。

「なぜだか苦手な男性が多いのに対し、女性には大人気」というパクチー。アジアンタパスなるお通しには「アボカドパクチャンジャ」「アジアンキャベマヨ」「パクチーねぎチャーシュー」など居酒屋で定番のものをアレンジして日替わり提供する。主力となるパクチーメニューには「夏だ!パクチーたっぷり!冷たい麻婆豆腐」(650円)、「ダイナマイトパクチー」(550円)、「蒸し鶏のパクバンジー パクチージェノベーゼ」(680円)など既存店で導入しているメニューも一部あるが、多くは新たに開発したオリジナルパクチーメニューを投入。そのほかユニークなのが、スペインのアヒージョをAGALICO風にアレンジした「ドカ盛り!鶏肉のパクチリージョ」(780円)なるもの。XO醤を使ったアヒージョはAGALICOでしか味わえない完全オリジナルアヒージョ。どのメニューもパクチー好きにはたまらないものばかり。先日、大林氏がプロデュースに携わり仙台国分町にオープンした「ヤムヤムチンチン パクチーエスニック屋台バル」では、パクチー農家と直接契約して毎日仕入れているそうだが、それと同じものを渋谷にも入れるという。

パクチーはあまりおもてだって言われることも少ないが、実は栄養価に優れた優秀野菜。ビタミン類やカルシウム、鉄分を多く含むため、美肌効果やデトックスにも有効と言われている。女性受けがよいのは、そのためなのか――。パクチーに限らず、すべてのメニューに実は野菜がしっかりと使われている。肉・魚・野菜とメイン食材はバランスよくオンメニューされているものの、食べていてさりげなくヘルシーさを感じられるようにそれぞれのサブ食材には契約農家から直送された野菜をしっかり使うという”店側の努力”が見え隠れするところも、ファンが多い理由だろう。とはいえ、ヘルシーだけでは満足しないわがままな女性のため、パンチのある肉料理も。「Tボーンステーキ」(3350円)は圧巻のボリュームで、パワーフードとしては申し分なくシェアするにもちょうどよい。女心をくすぐる小技のきいた細やかなサービスは、大林氏の得意分野なのだろうか。

ここ数年でパクチーをフックにしたメニューはあちこちで耳にするようになったものの、専門店としてメニューを取り揃えるのは、関東、日本でも同店を含め数店舗しかないようだ。つまりAGALICOは業態の先駆け。これまで培ったノウハウと、マーケティングリサーチ、同店での反応などを踏まえて今後もブラッシュアップとアップデートは続く。渋谷の裏側でまたしても爆発的な人気を見せる繁盛店となるか、この立地での勝負の行方が気になるところだ。

店舗データ

店名 オリエンタルビストロ「AGALICO」
住所 東京都渋谷区宇田川町10–1 1階

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アクセス JR・地下鉄各線 渋谷駅より徒歩5分
電話 03-6416-4620
営業時間 17:00〜翌5:00
定休日 年中無休
坪数客数 24坪・50席
客単価 2800円
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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