住みたい街の1位としてここ数年注目を集めている吉祥寺は、交通の便も良く、おしゃれな店舗が立ち並びショッピングにも最適、緑も多い。その一方で、下町っぽい雰囲気も残り、物価も都心部よりリーズナブルだ。そんな人気の街“吉祥寺”には、駅前のハモニカ横丁界隈の飲み屋をはじめ、フレンチやイタリアン、エスニック料理など多くの飲食店が軒を連ね、安くて美味しい飲食店がひしめき合う激戦区となっている。その激戦区に2年前、板前からスタートし、グローバルダイニング、サイタブリア等を経験した顧客満足のスペシャリスト高島巨房氏がオーナーを務める「Bistro Hutch(ビストロ ハッチ)」が開業。オープン以来、顧客満足度の高い店として人気を博している。その姉妹店として、今回イタリアンの「Trattoria Ciccio(トラットリア チッチョ)」が4月4日にオープンした。
オーナー高島氏は、以前から2店舗目はイタリアンを手掛けたいと、自らイタリアへ行き料理の研究をしたり、信頼できる腕のたつシェフを探したりと念入りに準備をしてきたという。今回の新店舗で、同氏が新たにタッグを組んだのは、シェフの松原達志氏とマネージャーでソムリエの徳山文祥氏の二人だ。松原氏は、渡伊経験もあり、トスカーナ料理や手打ちパスタを得意とし、既存店のオープン当初から客としてよく来店していたこともあり、その人柄や料理の腕を信頼され、新店オープンの立ち上げから参加している。現在、同店の運営のほとんどを高島氏から任されているマネージャーの徳山氏は、「レフェルヴェソンス」をはじめ、「ローダーデール」、芝大門、六本木のビストロ等の顧客サービスに定評のある飲食店で数々の経験を積んできた人物だ。「ローダーデール」時代に、高島氏の下でアシスタントマネージャーをしていた経緯もあり、いつかまた一緒に働きたいと思っていたという。“顧客にとってのバリューを追求する”という、既存店のオープン以来、高島氏のブレない店づくりの姿勢は、松原氏、徳山氏の両氏にとって共感でき、また共通の目標でもある。
メニューには、定番タパス、前菜、パスタやリゾット、肉・魚料理、旬の物を使った“本日のおすすめ”などが揃っているが、同店最大のウリは“手打ちパスタ”であり、ピチ、ニョッキ、トロフィエ、トンナレッリ、ラヴィオリの5種類を揃える。中でもオススメは、ピチ。「トスカーナ州の代表的なパスタで、カプート小麦粉、卵白、水、塩、オリーブオイルで作ります。歯ごたえがあって何とも美味しい。太め目のパスタなので、濃厚系のソースや煮込み料理に合います」と松原シェフは、同店で人気の「ゴルゴンゾーラトマト ピチ トスカーナ」(950円)について説明してくれた。肉料理は、牛、豚、鶏、鴨、仔羊などバラエティに富み、その日の気分や、飲みたいワインとの相性でチョイスが可能。「カリッと仕上げた鴨胸肉のキャラメリゼ バルサミコ 濃厚チーズリゾット」(1500円)は、フランス産マグレ鴨の良質な脂の存在感とバルサミコの酸味、濃厚チーズリゾットが絶妙にマッチし後を引く逸品。野菜にもこだわり、山梨の完全無農薬ルッコラや、能登の赤土で育った旬の野菜が前菜メニューなどに登場する。
ドリンクは、グラスワイン(赤・白各3種)と生ビールが450円~、スパークリングワイン(1種)は、気軽に飲んで欲しいと、なみなみと注いで500円というリーズナブルさで提供している。料理との相性を考慮しワインは欧州産のものを中心に常時120種ほどを揃える。ロゼもフレッシュ、やや甘口、ドライ、ボディ感のあるものなど4種類をラインナップ。ボリュームゾーンは2800円~4800円と手頃な価格帯で楽しめる。またカクテルやサングリアなども充実し、好みや料理に合わせて幅広くチョイスできるのも嬉しい。
「お客様を飽きさせない、『また来たい!』と思ってもらえる店にしていきたい」、「地域に密着し、普段使いの出来る店を目指すことはもちろんですが、日常的でありながらどこかで非日常の要素も持ち合わせていたい。ホスピタリティを大事にしていきたい」とマネージャーの徳山氏は今後について語った。吉祥寺にまた一つ誕生した顧客満足のスペシャリスト高島氏のDNAを受け継ぐ頼もしいトラットリアの今後に大いに期待したい。
店舗データ
店名 | Trattoria Ciccio(トラットリア チッチョ) |
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住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-8-9 ルミナス吉祥寺 1A |
アクセス | 吉祥寺駅北口より徒歩6分 |
電話 | 0422-27-6393 |
営業時間 | 17:00~翌5:00 |
定休日 | 不定休(店舗に要確認) |
坪数客数 | 10坪 24席 |
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