己に勝つことから「克ッ」と名付け、店舗ごとにひと手間かけた鶏料理を看板メニューに掲げた「克ッ」ブランドを4店舗展開する151-A-RCの高橋賢氏。伝説の焼鳥が人気の吉祥寺「Charcoal Cuisine克ッ」をはじめ、下北沢「克ッ」、朝挽き大山鶏をその場でさばいて焼く鶏料理と国産ワインバルの渋谷「道玄坂バル 克ッ」、伝説の焼鳥ともも焼きの両方が楽しめる新代田「克ッ」に続く同社の5店舗目となる新店、豚バラで野菜を巻いた野菜巻きと国産ワインの「鶏ト野菜ヲ炉端焼 克ッ」が7月13日、高田馬場にオープンした。
高田馬場は、学生街としてよく知られるが、JR、私鉄、地下鉄が乗り入れるターミナルとしてビジネスマンも立ち寄る飲食エリアだ。新興系チェーングループから、老舗大衆酒場、ディープなアジアンまでが揃う、奥深い街でもある。そんな街の中で、妖しさをみせる駅前のビルの1階を隠れ家的でわざわざ行く店に仕上げている。
看板メニューは、その日直送の有機野菜と千葉県にある自家農園「克ッファーム」で採れた野菜を使った「生野菜盛り」(780円)と豚バラを巻いて焼く「野菜巻き」(各250円、おまかせ5種盛り980円)。炭火で香ばしく焼く「野菜巻き」は、日替わりで常時15種類前後。キノコ、葉もの、根菜など季節の野菜を豚バラ肉で巻き「ニラチーズ」「パクチー」「サムギョプサル」といったユニークなエッセンスを加え、一味&黒七味と卵黄の入ったオリジナルの鴨ダレに「大根玉ねぎおろし」「練り唐辛子」「柚子胡椒」の薬味を添えて味の変化を楽しませるのが特徴。克ッファーム野菜を植木鉢に盛り込んだ「生野菜盛り」は、バーニャカウダソースとチーズソースで。その他、東京ではほとんど目にすることのない丹波で育つ「京鴨」のレバーやハツなどを盛り込んだ「朝挽きの京鴨盛り合わせ」(1280円)や店長ごっつ氏の「ごっつの今日の煮込み」(580円)など。
ワイナリーへ通い、日本のワイン造りを応援している高橋氏。国産ワインとの出会いは、渋谷の「道玄坂バル克ッ」から。「本日のグラスワイン」は赤白各2種類500円。15種類ほど揃えるボトルワインは、3000円前後がボリューム。肉も野菜も同時に食べることが出来るので、ガッツリ派にもヘルシー派にも満足度は高く、国産ワインがよくマッチする。800mlの大ジョッキをどのように飲むか、サイコロの目で遊ぶ「サイコロハイボール」(400円) や厳選の日本酒も常時6種類ほどラインナップするなど、居酒屋らしいメニューもある。
「ただいま~」「お帰りなさ~い」と家に帰ってくるようなアットホームな店づくりをモットーに、客とのコミュニケーションを優先する高橋氏。自らが先頭に立ち、スタッフと共に土を耕し、有機野菜を育てることは、輪を大事にすることにも繋がると考え、時間がある限り自社の「克ッファーム」へと通う。各店舗で働くスタッフが将来、独立するための実践の場となるようにと支援をする傍ら、今後はスタッフと共に企業としての会社を育てて行くという。
店舗データ
店名 | 鶏ト野菜ヲ炉端焼 克ッ |
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住所 | 東京都新宿区高田馬場2-19-7 タックイレブン高田馬場 106 |
アクセス | 各線 高田馬場駅より徒歩30秒 |
電話 | 03-6302-1144 |
営業時間 | 18:00~4:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 8坪 16席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 151-A-RC株式会社 |
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