「ロードショープロジェクト」と銘打ち、飲食業界のクリエーターと組んでヒット業態創りを推進する東京レストランツファクトリー(港区六本木、代表取締役:渡邉仁氏)は、9月21日「ご馳走居酒屋 三船」3号店を神田にオープンした。
東京レストランツファクトリーは、店舗の価格帯・利用目的に合わせてリッチ・ミドル・カジュアルの3つのゾーンに分けた業態開発を行っている。今回オープンした「ご馳走居酒屋 三船」は、かねてより黒沢映画のファンであり、なかでも三船氏を敬愛していたという代表取締役の渡邉氏が、三船プロダクションの全面的な協力を得て実現に至った。監督は中村悌二氏、総合美術に際コーポレーション、監修に三船プロダクション、総合企画・運営を東京レストランツファクトリーが行なう。サムライの世界観の象徴、三船敏郎をモデルに、質実剛健なニッポン男子の男らしさ、無骨さ、人間臭さなどの世界観を、空間と料理、サービスを通して表現している。
神田のサラリーマンをターゲットに「三船氏を知らない20代はエンターテインメントとしてこの店をきっかけにミフネを知る。60代、70代のコアなファン世代には、この店でミフネの世界観を心ゆくまで堪能する。と、それぞれの世代での楽しみ方ができる店です」と渡邉氏。
店内は、無骨で力強いミフネの肖像が描かれ、映画のワンシーンに足を踏み入れたような空間。2階が屋形船風座敷になっており、神田にいながらにして屋形船の雰囲気も味わえる。
この店舗では、従来の「ご馳走居酒屋 三船」の世界観に加え、鮮魚を打ち出す。「神田店は鮮魚をメインにメニューを構成しました。船盛りをはじめ、素材を活かした江戸時代の会席料理を感じるような品々を用意。お客様が美味しいものを食べに来る。かつ、そこにいるだけで楽しい、というエンターテイメント性の高い業態を目指しています」と渡邉氏は語る。
提供する料理は、産地直送鮮魚と揚げたての天麩羅。1号店の人形町は「ネオ大衆居酒屋」、2号店の新宿は「肉系」、そして今回の3号店が「魚系」と、それぞれ業態に違いを設けている。
メニューは、新鮮な産地直送の鮮魚を山盛りにした「三船の船盛り」。宝船(3980円)、大船(2980円)、小船(1980円)の3種類を用意。その日オススメの新鮮刺身が味わえる。また、「三船の天麩羅盛り」大(2480円)、小(1480円)、そして、たっぷり海の幸と野菜を三船特製のスープでいただく豪華鍋料理「隠し砦の漁師鍋」(味噌バター、塩、醤油 一人前1480円)。〆の食事には「三船の愛した昔ながらの中華そば」(480円)を用意。映画に登場する三船氏の食事シーンや、親族へのリサーチに基づき、実際に三船氏が映画や日常生活で好んで食したものをイメージ。人を招くことが好きで、ダイナミックな食を楽しんだ三船氏らしい味を再現する。いずれも素材を生かしたシンプルで大胆な料理だ。
今回の出店により、渡邉氏が構想を抱いていた4つの業態が完成した。母体の「料理屋 三船」、ネオ大衆居酒屋の人形町、肉系の新宿、魚系の神田だ。今後は、この4業態を基軸に、フランチャイズも含め全国50店舗程度の展開を目指す。肉系の新宿は、9月30日から肉系強化の為、鶏、豚、牛のホルモン系の新メニューを追加。他業態との差別化をより明確にする。
2010年は、三船敏郎氏の生誕90周年。国内外を上げて世界のミフネが熱い注目を集めるさなかで、今後の展開が楽しみである。
店舗データ
店名 | ご馳走居酒屋 三船 神田店 |
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住所 | 東京都千代田区鍛冶町1-5-1 今本ビル1F |
アクセス | JR・地下鉄 神田駅より徒歩1分 |
電話 | 03-6804-5548 |
営業時間 | 11:30~14:30(L.O.14:00)、17:00~23:30(L.O.22:30) |
定休日 | 日曜 |
坪数客数 | 38坪・74席 |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | 東京レストランツファクトリー株式会社 |
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