スパイスワークス(千代田区、代表取締役社長:下遠野亘氏)と、リーシングを担当する店舗流通ネットが手を組んで9月1日、渋谷の「ちとせ会館」に、国内最大級270坪、全16店舗が集結する“肉”をテーマにした「渋谷肉横丁」をオープンした。「ちとせ会館」といえば、80年代後半から90年代、2000年代と渋谷族をけん引してきた飲食店ビルである。合コン、打ち上げ、宴会と、幅広い世代が利用してきた飲食店の殿堂として、渋谷におけるランドマーク的な場所であったが、この度、「渋谷肉横丁」として生まれ変わる。不況にあえぐ日本だが、ここ最近は、肉食系女子や、ホルモン好きの“ホルモンヌ”、脂が大好きだと公言する“アブラー”などが話題をさらっている。こうした風潮は、“元気がないときは、肉だ!”という、人々の自然な欲求から起こったものともいえそうだ……。今回、そうした風潮にも応えるべく渋谷肉横丁が新たに誕生した。横丁内には、牛肉料理店、豚肉料理店、馬肉料理店、鳥肉料理店、海鮮料理店、韓国料理店、台湾料理店、イタリア料理店など全16店舗が集結。どの店も質のよい肉の素材を用いたオリジナリティーあふれるメニューをリーズブルに提供。通いつめても少しも飽きない、バラエティに富んだラインナップになっている。各店舗はすでに商店会を組んでおり、どの店も情熱に燃える若き経営者によって営まれている。“横丁精神”にのっとって、各店舗は、長屋同士の助け合いをしつつも、競争していくことになるのだが、そうした横丁精神が、各店舗の質を向上してくことにも役立つといえるだろう。横丁内には、地方の畜産業界を応援するコーナーも登場。全国の地方自治体と連携し、またNPO法人との協力により、イベントスペースでは、定期的に各地の隠れた名品、特産品を紹介する。渋谷に新たな刺激を生み出すだけでなく、地方の畜産業をも応援していく狙いもあるのだ。また、店内で販売されるオリジナルの“缶バッチ”の利益の一部を、全国の畜産家への応援の為に使うという、チャリティーアクションもスタートする。注目店舗のひとつである、「馬か門(馬肉料理)」では、女性店主が、自ら立候補して商店会の会長に就任した。女性店主は、“この横丁を自分たちの手で盛り上げていくんだ!”という熱い気持ちを語っている。今、馬肉の人気は女性を中心に、ヒートアップしている。ローカロリーで高たんぱくなのに、肉の旨味がぎゅぅと詰まった馬肉料理は、この横丁のけん引役といってもいいかもしれない。ホルモン・アメリカンスタイルというユニークなコンセプトを掲げる「HORUMON BBQ」は、ホルモン焼きのバーベキューを250円という破格の価格で提供。そして、唐辛子で食べるという、関西発の新しい味覚が堪能できる「にく求」では、昨今のホルモンブームのなか、唐辛子によるパンチの効いた新しいホルモンの味を提案する。この2店については、横丁のみならずホルモン業態の中でも、新たな話題店となりそうだ。また、「f iocca(窯焼料理)」では、オシャレな空間で本格的な窯出しのピザが味わえる。ホルモンでビールのあと、2軒目はワインでピザ…そんな使い方もできる店だ。今回、「渋谷肉横丁」に出店する16店舗の若き店主たちは、さまざまなアイデアを出し合って、イベントなどを通じて客とのコミュニケーションを図っていき、新しい横丁のあり方を提案していくだろう。渋谷に新たに登場した横丁が、今後どのように育っていくか、注目していきたい。
店舗データ
店名 | 渋谷肉横丁 |
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住所 | 東京都渋谷区宇田川町13-8 ちとせ会館2階 |
アクセス | JR線・地下鉄・東急東横線 渋谷駅ハチ公前より徒歩5分 |
電話 | 03-6416-9929(渋谷肉横丁事務局) |
営業時間 | 11:00A.M~5:00A.M. ※店舗によってはランチ営業なし |
定休日 | 年中無休 |
坪数客数 | 270坪 |
客単価 | 2,500円 |
運営会社 | 株式会社プロキューブ(企画運営) |