株式会社TOKUCHI(東京都港区、代表取締役・平山徳治氏)は6月23日、月商1,700万を売り上げる渋谷マークシティ脇の本店、2号店の渋谷宮益坂上に続く3号店、北海道海鮮問屋「根室食堂」新橋店をオープンする。立ち飲み屋の新風として注目される根室食堂が、いよいよ居酒屋激戦区の新橋エリアに進出する。JR新橋駅銀座口から徒歩2分、13坪のビルの4フロアを取得。1階と2階が立ち飲み、9月1日に追加オープンする3階と4階は着座スタイルとする。発泡スチロールに入った氷づけの鮮魚や旬野菜などを、まるで魚屋か市場のごとく店頭に陳列するなど、雰囲気づくりにもインパクトがある同店だが、今回は店内入口に生け簀を設けたり、根室線の切符やカニの剥製を壁に飾るなど、より郷土色を意識し、目でも美味しさを伝える内装になっている。これまで以上に根室市や地元生産者との連携を深め「根室の代理店になりたい」と語る平山氏。本来は地方自治体が地元の観光情報や特産物をアピールするために開設する“アンテナショップ”の役割を、立ち飲み屋である同店が展開するという。東京都内では現在、40軒から50軒あるといわれるアンテナショップがイートインやレストランを併設して人気を博している中、居酒屋が自らアンテナショップの役目を担い、限定した地域にこだわって現地の味や情報をより深く、よりダイレクトに発信するという試みはユニーク。この度の新橋店オープンにあわせて新しく開拓したという取引業者から、さらに充実した食材も確保。現地より直送される根室名物の「花咲ガニ」や「時しらず」などの水産物のほか、観光局名物「薬膳カレー」や「オランダせんべい」、地元の牧場でつくるチーズなどの加工品も販売する。観光局で通常売られているものとは別に、新橋店用に小ポーションにパッケージを加工し直した商品や、月に2回は現地を訪れるという平山氏も開発に携わって完成させた新橋店発のオリジナル根室産本醸造酒も登場。新橋店を介せば誰でも利用できる根室の観光レジャー施設の割引サービスまで用意するなど、並々ならぬ力の入れようだ。渋谷店に比べ、より広がりのあるメニューと価格帯を全体的に抑えたラインナップ、根室市のバックアップ効果でさらに飛躍を遂げそうだ。
店舗データ
店名 | 北海道海鮮問屋 根室食堂 新橋店 |
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住所 | 東京都港区新橋2丁目18-4 磯部ビル |
アクセス | JR新橋駅銀座口から徒歩2分 |
電話 | 03-3571-3360 |
営業時間 | 15:00-翌0:00(L.O.23:30) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 12.2×4フロア |
客単価 | 2,500円 |