電気街のネオンが賑やかな秋葉原に、落ち着いた雰囲気で和食とワインを楽しめる店がオープンした。世界的ソムリエ阿部誠氏の選んだワインと、「美濃吉」「福禄寿」で腕を磨いた仲野健児料理長が作る和食の組み合わせ。こんな大人向けの店はこれまでの秋葉原にはなかったものだ。
銀座などでは見受けられるようになった巷和食とワインの店は、通常コース料理主体だが、葡萄屋は客が好きなものを好きなだけ食べられるよう、アラカルト中心。そのため客層は30代以上の女性、男性は50代以上の方が多く、大人がくつろげる店にしたかったという葡萄屋代表・松岡正記氏の狙いどおりのようだ。
秋葉原で生まれ育った松岡氏は、秋葉原をもっと面白く魅力のある街にしたい、そのためには個性的な店があること、地元から情報発信することが必要だと、常々考えていたという。そんな折、友人を介して2002年全日本最優秀ソムリエコンクールで優勝した阿部誠氏と知り合い、現在の物件にも巡り合い、「和食wine 葡萄屋」が生まれた。
現在扱っているワインはボルドー、ブルゴーニュのものを中心に55種類。特別な日に飲むワインから気軽に飲めるワインまで、幅広く扱っている。今後はさらに充実を図り、100種類程度に増やす考え。そのため、近々ワインセラーをもう1つ増設する計画だそうだ。器は安藤雅信氏の作品、高橋禎彦氏のワイングラスもあり、食と芸術のマリアージュも堪能できる。客単価6,000~8,000円。
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[ニューオープン]
2005.09.13
秋葉原に大人のための店「和食wine 葡萄屋」オープン
(取材=編集部)