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商業施設ムスブ田町に「酒場BEETLE」が開業。初の商業施設出店&55坪110席の大箱で、BEETLEの新境地を拓く!

白のれんを掛けた既存店とは異なり、同店では縄のれんでお客を出迎える
55坪110席の広々とした店内。天井高は5メートル。コの字カウンターを2つ配するほか、奥には座敷席も用意
大衆酒場らしく、煮込みや串焼き、瓶で割る酒類が豊富。馴染み深い品ばかりだが、可能な限り化学調味料の使用は控え、手作りにこだわっている
「日本人にとって日常的に飲める酒を」と考えた結果、樽酒をイチオシする。リーズナブルで飲みやすい「菊正宗」の樽酒は、日本人ならほっとする味わい
プロダクトオブタイム代表の千倫義氏。ネオ大衆酒場トレンドの立役者として2018年の外食アワードも受賞

11月15日、田町駅の東口から徒歩2分の場所に開業した商業施設、ムスブ田町(msb Tamachi)。飲食店を始め、スパーマーケットなどの小売店、ホテル、オフィスなどが入る複合ビルで、田町の新たなランドマークとして注目を集めている。その1階に、ネオ大衆酒場業態の「酒場BEETLE(ビートル) 田町」がオープンした。運営は、千倫義氏が率いるプロダクトオブタイム(東京都品川区)。昨今、飲食業界でトレンドとなっているネオ大衆酒場業態だが、その先駆けがこの「大衆酒場BEETLE」なのである。2015年11月、蒲田に「大衆酒場BEETLE」の1店舗目が開業したのを皮切りに、全国のオーナーが同様のネオ大衆酒場業態をこぞって出店し、ひとつのトレンドになったという経緯がある。その実績から、外食記者が選ぶ、その年にもっとも活躍した飲食店経営者に贈られる「外食アワード」では、2018年に「ネオ大衆酒場の立役者」として千氏が受賞。そんな、今勢いに乗っている「大衆酒場BEETLE」の待望の新店舗は、55坪110席。15~30坪の既存店と比べて大箱であり、「大衆酒場BEETLE」業態では初の商業施設内という新しいチャレンジだ。

“サードプレイス”としての大衆酒場を商業施設内に

「商業施設内に大衆酒場を、とオファーをもらった当初はすごく悩みました。今までは街場で展開してきましたが、商業施設に出ることで『大衆酒場BEETLE』のファンが減るのでは、という懸念もあって。ですが、『大衆酒場BEETLE』が目指すのは、家でも職場でもない、“サードプレイス”。ビル側から『地域の資産になるような店を作ってほしい』というリクエストに、サードプレイスとしての大衆酒場だって立派な地域の資産になれるんじゃないか、という結論に至り、出店を決意しました」と千氏は話す。

施設内随一の広さを生かした「酒場の臨場感」を表現

ムスブ田町の商業ゾーンには20の店舗が入るが、その中で同店は1番の広さを誇る区画だ。ノスタルジックな縄のれんをくぐった先には、天井高は約5メートルの解放感あふれる空間が広がる。2つのコの字型カウンターやテーブル席が列になって並び、奥には座敷席も配備。カウンター上で煮込みがぐつぐつと煮える鍋や、壁に貼られた短冊メニュー、ずらりと並んだ金宮焼酎のボトルが、大衆酒場の世界観を表現している。「コの字型カウンターを2つ設置したり座敷席を作ったりと、この広い空間だからこそ可能な席配置にして、大衆酒場ならではの活気、迫力を演出したかった」と千氏は語る。

メニュー構成は若干の価格・ポーション調整がありつつ、既存店とほぼ同様。スターターにぴったりな“アテ”は、「ポテトサラダ」(320円)、「冷奴」(260円)などで、価格はほぼすべての品で200円代~300円代。カウンター上の鍋でシズル感たっぷりに煮える「肉豆腐」(460円)や「煮込み」(赤・白 各380円)のほか、串焼きは1本90円~、おでん150円~など、100品近いラインアップがそろう。

ドリンクは樽酒が千氏のイチオシ。カウンター上に「菊正宗」の樽を置いてアピールし、1合400円~。ビールは生・瓶各種用意し390円~、クラフトビール業態も運営する同社らしく「クラフトビール日替わり」(500円)も。「甲類焼酎なか」(小170円、中340円)に、「レモン」(190円)「ホッピー」(黒・白 各270円)など割り材も豊富に約15種類用意。ハイボールや乙類焼酎、地酒も並ぶほか、「名物!チンチロリンハイボール」(※2つのサイコロを振って出た目によって価格が変動、ゾロ目は無料、偶数は半額190円、奇数は量も金額も倍の760円)も健在だ。

年間を通して売上に波がないことが、“日常使いの店”の強み

メインターゲットは周辺のオフィスワーカー。また、近年、田町エリアではマンション建設が相次ぎ、若いファミリー層も増えている。そのため早い時間帯には座敷席でくつろぐ家族連れの姿も少なくない。「店の前に立っていると気づくのですが、目的を持って来店されるお客様よりも、施設内のいろんなテナントを吟味した末に『まあ、ここでいいんじゃない?』と妥協のようにウチに入ってくる方が多いんですよ(笑)。でも、実はそれが狙い通り。気合を入れてくるのではなく、日常的に気取らず使えるような店を目指していますからね」と千氏。客単価は2700円、馴染み深い酒場の定番メニューをそろえたことで、人々の生活に溶け込む、まさに“サードプレイス”として認知されているのだろう。「この業態のいいところは、1年間で売上の波が少ないこと。12月の忘年会シーズンに爆発はしないけど、一方で閑散期の2月・9月にひどく落ち込むこともない。スタッフの心労も少ないし、経営者としても予測が立てやすくて助かる」と千氏は話す。

連日、店内は常に8~9割がた席が埋まっている状態が続き、成功を収めていると言えそうだ。2019年春には、蒲田駅西口エリアにも「大衆酒場ビートル」を出店予定。「うお宿」の店舗展開も検討中だという。これまでにない大箱&商業施設出店で新境地を拓いた「酒場BEETLE 田町」。“ネオ大衆酒場”の先駆者として、千氏の今後の動向から目が離せない。

(取材=大関 愛美)

店舗データ

店名 酒場BEETLE(ビートル) 田町
住所 東京都港区芝浦3-1-21 ムスブ田町ステーションタワーS 1F
アクセス 田町駅から徒歩2分、三田駅から徒歩3分
電話 03-6809-6514
営業時間 【月~金】11:30~15:00(LO14:30)※定食の営業のみ、16:00~23:30(LO23:00)【土日祝】11:30~23:30(LO23:00)
定休日 無休
坪数客数 55坪110席 +店先に数席
客単価 2700円
運営会社 株式会社プロダクトオブタイム
オープン日 2018年11月15日
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関連ページ 大衆酒場 BEETLE 蒲田(記事)
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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