協力店⑤ タイ屋台料理&タイ国ラーメン ティーヌン赤坂店
「バンコク酒場」「南国泰飯」など、直営22店舗を運営するエスニック料理の専門会社、株式会社スパイスロード(東京都新宿区、代表取締役涌井征男氏)。なかでも都内に9店舗展開するタイ屋台料理店「ティーヌン」は、昼夜とも大盛況の人気店だ。
東京都港区赤坂3-6-6 赤坂樽井ビル
アクセス:東京メトロ「赤坂駅」より徒歩3分
電話:03-3586-3258
営業時間:11:00-23:00
定休日:日曜 / 61席 / 客単価:1900円
■同店のタバコの環境
【分煙】:昼【禁煙】、夜1階【全面禁煙】2階【喫煙】
「表示物のデザインに関して重要なのは、分かり易さ。見やすいのが一番」
■プロジェクト協力依頼をした際の店側の反応
外堀通りとエスプラ通りの間、山王下交差点からすぐの路地裏に隠れ家のように佇むタイ料理店「ティーヌン」。昼間は全面禁煙、夜は1階は禁煙、2階は喫煙と空間分煙を行なっている。完全なる分煙環境を創りだしているだけにタバコに関するクレームはほとんど上がってこない同店。利用客により親切になるようにと、今回、プロジェクト参加をお願いすると、神奈川の条例が及ぼす影響についての売上減など危機意識を感じており、また取組み自体はお客にとって凄くよいことだと心よく了承してくれた。ただし、デザインについては店の雰囲気を壊さないようにと、店のコンセプトカラーである黄と赤を採用。雰囲気にマッチするようなデザインの表示物を創り上げた。
■実際に表示した際の問題点
同店の場合、1階(禁煙空間)の来店客はそのまま入り口へ、喫煙希望のお客は脇の階段を使って外から2階へ上がるようになっているため、表示は両者の目に触れる外壁に貼った。すると、それまでは1階の扉を開けてスタッフに「タバコは?」と聞いていたお客が直接2階へ上っていくようになり、互いのひと手間が解消されることに。その後、表示していたところは照明がなく、夜になると気づかないお客もいたため、更に目立つようにと明るく照らし出されるメニュー看板の側の移動。より多くの人に気づいてもらえることとなった。
■表示をしてみた感想
「デザインに関して重要なのは、分かり易さ。例えば、今回、時計の針で時間を表現したのですが認識しにくい。大きな数字で“何時から何時が禁煙”と派手に示した方が間違いなく読み易いと分かりました。色調さえ揃えておけば外観を乱す心配もないですし。また、表示を行なう際は、通行人の目線になり、最も分かり易いところに掲示するのが大切です。新規客には親切であり、お客様の役に立つと考えています」(店長松本氏)
総括
■表示期間で変化あり!!
10月末からスタートした「できる事からプロジェクト第一弾」の飲食店内のたばこ環境を店頭に表示する活動も約2ヶ月を迎えようとしている。
より来店されるお客様に届くように・・・と各店で表示内容や表示サイズ・表示場所など工夫を重ね「表示」に対する変化が大きく見られた今回のアンケート結果。
記事と合わせて貴店のご参考に!
表示に気がつきましたか?
店頭でのお客様の視線の導線を意識し、表示を貼り付けた店舗では、「表示」に気が付くお客様が増えた。
最近たばごが吸えるお店が以前に比べ少なくなってきた・・・という印象が強い昨今、入店直後から他の人に気を使う事なく堂々とタバコが吸える事は喫煙者には有難い。
そして吸う人が多いかもしれないお店という認識で入店する非喫煙者にとっても、不意打ちを食らった感のストレスが生まれる可能性は低いだろう。表示はより食事を楽しくするエッセンスの1つとしての役割を果たすかもしれない。
表示のあるお店OR ないお店 どちらが良いと思いますか?
今回のアンケートでも、女性の表示への賛同度の高さが明確となった。男性は、いきつけのお店に行く割合が高いようで「普段から行っているお店なので表示があっても無くても関係ない・・・」「気に入っているお店に、タバコが吸えるという理由だけで入ってきて欲しくない」などの意見を聞くことができた。
総括のまとめ
表示期間が約1ヶ月半を過ぎ、店内の喫煙環境を示す表示を目に留める人が増えた。年末が近づき外食の機会が増え普段の仲間以外の人々と飲食を共にする人が増えた事も1つの要因と考えられる。
タバコを吸うメンバーが多いなら、タバコが吸える店が良い。タバコを吸わないメンバーが多いなら、煙から隔離された席がある店が良い。
今回もつ福の店長さんから、「宴会の時に最近よく見られるのが、タバコを吸う人は左、吸わない人は右という様に席分けをしている幹事さん。こういう席の分け方も良いな・・・と」 というお話をお聞きしました。
お店の中での、空気の流れを把握し、煙がさほど気にならない席を把握しておく事もサービスの1つに繋がるかも知れません。