飲食に見出したリアルなやりがい
「僕にとって飲食はストレスがないんです」。そう語るのは、オーナーの小川涼平氏。慶應義塾大学を卒業後、2020年に新卒でコンサル企業へ入社。いわゆる“エリート街道”を歩んでいた同氏が、なぜ飲食の世界へ飛び込んだのか。「ちょうどコロナ禍で、リモートワークが当たり前になっていく時期でした。社会の役に立っている実感が持てず、やりがいを見失ってしまって。そんなとき、学生時代にアルバイトをしていた湘南のイタリアンでの経験が頭をよぎったんです」。
人と接し、目の前の反応をダイレクトに感じられる飲食の現場。その“手触り感”が忘れられず、小川氏は1年半ほどコンサルの会社勤めと並行して、友人の飲食店やかつてのバイト先を手伝う日々を送る。そしてついに、飲食の道で生きていくことを決意し、コンサルを退職。六本木のフレンチレストランに飛び込んだ。
「会社を辞めた時点で、20代のうちに自分の店を持ちたいという気持ちがありました。実家が自営業だったこともあり、雇われるよりも、自分で責任を持って働くスタイルのほうが自然だったんです」。独立を前提に、どの業界でキャリアの軸を築くかを検討し、最終的に選んだのが飲食だった。「飲食はユーザーとの距離が近く、反応がダイレクトに返ってくる点が魅力だと思っています。自分の食生活的に洋食を好んでいたので、フレンチで修業することに決めました」と振り返る。
フレンチレストランでは、サービスの基礎を学びながら、現場の厳しさも体感した。「アルバイト経験しかなかったので、知識も技術も足りず、想定以上に大変でした。何をするにも苦労した記憶があります」。

祖師ヶ谷大蔵駅北口から西へ徒歩1分。昭和の面影を残す、年季の入った飲食店がひしめく一角にひっそりと佇んでいる。木製の引き戸が目を引く外観は、まるで実家に帰ってきたような、どこか懐かしく温かな空気をまとっている
店舗データ
| 店名 | 世田谷西洋食堂 |
|---|---|
| 住所 | 東京都世田谷区祖師ヶ谷3-1-17 朝比奈店舗 1F |
| アクセス | 祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩1分 |
| 電話 | 03-6762-4127 |
| 営業時間 | 17:00~24:00(LO 23:00) |
| 定休日 | 水曜 |
| 坪数客数 | 9.5坪20席 |
| 客単価 | 6000~7000円 |
| オープン日 | 2026年1月7日 |
| 関連リンク | 世田谷西洋食堂(Instagram) |

















