坪月商50万円超の三軒茶屋「魚と酒 めから鱗 」の新店、「並木橋みりん」が渋谷にオープン！旬の食材を藁・薪・炭で焼き上げるコースと、竈ごはんで〆る大人の和食居酒屋

お客様の幸せが、自分たちの幸せにつながる

そうして見つけたのは、明治通り沿いに位置する、以前は日本料理店だった13坪の物件だ。天井が高く、実際の広さ以上のゆとりを感じられる点に魅力を感じた。また、駅からはやや距離があるものの、渋谷の喧騒を抜けた落ち着いたエリアという立地も、“居酒屋以上割烹未満”という店のコンセプトに合致していたことから、申し込みを決めた。

「魚と酒 めから鱗」が客単価約8000円、「酒と麺 タイノタイ 池尻本店」が約4000円であるのに対し、今回は約1万円。同社内で最もアッパーな業態に位置づけられる。田中氏は「僕は経営者ですが、現場で働くのも好きですし、何より面白いことに挑戦したいという思いが常にある。既存店で積み重ねてきた経験をもとに、より上の価格帯で満足いただける店づくりに取り組みたいと考えました。価格帯を上げる分、それに見合った体験を提供し、お客様を幸せにできたらと。お客様の幸せが、スタッフ含め自分たちの幸せにつながる。それが一番大切だと思うんです」と話す。

13坪21席の店内。横に長く伸びるオープンキッチンのカウンターを主体に、テーブル席もゆったりと配置されている。電気や厨房機器、食器類、椅子などは新調しつつ、それ以外は前店舗の造作を活かして空間を整えた。落ち着いた緑のカーペットや奥のアンティーク調の棚、深紅のカーテンなど、随所にレトロな趣を感じさせる要素が散りばめられ、品と懐かしさが同居するモダンな空間に仕上がっている

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