高円寺に「汤汤（タンタン）」がオープン。高円寺に馴染みのある二人がタッグを組み、優しい味わいの京風中華に独自のアレンジを加えた未開拓ジャンル「出汁中華」に挑戦

数年越しの念願が叶い、二人でタッグを組んで出店へ

高円寺で別々の飲食の道を歩んでいた二人だが、「立呑モロミ」が移転することになったのをきっかけに、共同で店を出すことになる。来馬氏が「立呑モロミ」の物件から立ち退かざるを得なくなったことを聞いた奥山氏は、移転先として、もともと肉バル店だった居抜き物件を見つけ、「ここでやったらどう？」と提案。しかし、その提案を受ける頃には、来馬氏はすでに移転先を見つけていたそう。「それなら『立呑モロミ』とは別に、ここで二人で店を出さないか？」という話になると、奥山氏は社名「YCO＝やっちゃお！」の精神で「一緒にやっちゃお！」と快諾。メインで店に立つことになる来馬氏と同物件を見学し、キッチン設備が十分なことを確認すると、店を出すことに決めた。

来馬氏は「奥山さんには、京都時代にDJ経験があったことから、『JAPUB 円蔵』のDJに何度もスカウトしてもらいましたし、間借りで居酒屋を運営している頃には、私が作るからしそばについて、専門店をやった方がいいと絶賛してもらいました。当時は、いつかやれたらいいなくらいに思っていましたが、今回こうしてタッグを組めることになって感慨深いです」と振り返る。

もとの内装を活かしつつも、壁や床は塗りなおし、テーマである出汁中華に合った落ち着いた雰囲気に。カウンターの上には、あえてデザインの異なるランプシェードを並べることで空間に変化をもたらした。奥にはテーブル席も用意

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