高円寺に根付いた別々の酒場で経験を積んできた二人
高円寺駅北口から北西に伸びるのは、さまざまな飲食店がひしめいている高円寺中通り商店街。そこから一本入った路地にあるマンション1階には懐かしさを感じさせる飲食店が軒を連ねている。その並びにオープンしたのが「汤汤(タンタン)」だ。運営は、高円寺で「茶割りバル」や「酎ハイstandハイスタ」といった居酒屋を展開するYCO GROUP(YCOとはやっちゃお!の略)。
代表の奥山通雄氏は高円寺出身で、農業大学を卒業後、家業である測量会社に勤務。その後数年間の営業職を経て、「サカナバル」などを運営しているアイロムの「on fish! 横浜元町店」(現在は休業)でアルバイトを始め、飲食業界に足を踏み入れた。
そこで半年ほど勤務すると、次は高円寺のDJが選曲したサウンドを楽しめる立呑み「JAPUB 円蔵」へ。リニューアルのタイミングで店長に就任し1年半にわたって勤めていたが、コロナ禍で閉店することになった。これをきっかけに独立を決意し、2020年7月に「茶割りバル」を開業。さらに2021年3月には「酎ハイstandハイスタ」、2022年4月には「39Life酒場」をオープンさせ、高円寺の酒場シーンを盛り上げてきた。
もともと「JAPUB 円蔵」のお客で、「茶割りバル」のオープンの際、奥山氏が再会を果たすことになったのが、「汤汤」のもう一人の中心人物である来馬(くるば)隆文氏だ。福井出身の来馬氏は、京都の農学系大学に在学中、アルバイトとして小料理店に3年ほど勤務。その際に、京料理の出汁の奥深さに魅了されたという。後に上京し、都内で飲食店の運営やマネジメントの経験を積んだ。コロナ過には高円寺のバーの間借りで居酒屋をオープンし、独立。さらに数店のプロデュースを経て、2023年9月には同じく高円寺に「立呑モロミ」を開業した。
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高円寺駅北口から徒歩2分。レンガ調のマンションの1階に飲食店が複数入っており、そのなかでも奥まった位置に立地している
店舗データ
店名 | 出汁中華 汤汤(タンタン) |
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住所 | 東京都杉並区高円寺北3-21-19 ライオンズプラザ高円寺 1E |
アクセス | JR中央線高円寺駅から徒歩2分 |
電話 | 03-5356-6002 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 月曜 |
坪数客数 | 7坪12席 |
客単価 | 3500~4000円 |
運営会社 | 株式会社YCO GROUP |
オープン日 | 2025年1月7日 |
関連リンク | 出汁中華 汤汤(Instagram) |