渋谷に「tar（タァ）」がオープン。「ピザとタパス」をテーマにしたカジュアルレストラン、坪月商45万円超「鳥とサワー 鳥どシ」を手掛けるArmy Antの新店舗

大学在学中に飲食店で起業、去年は念願の海外出店も果たす

「tar」がオープンしたのは渋谷円山町、道玄坂の大通りから1本入った裏路地だ。周辺はラブホテルに囲まれた怪しい立地にある新築の飲食ビル2階。「物件を見たとき、ここでピザを食べてほしい！と思いました。これまでは鶏をメインにした居酒屋が中心でしたが、以前からピザに挑戦してみたかった。スタッフのキャリアを考えても、居酒屋だけでなくイタリアンも含め様々な業態を持ちたかったんです」と話すのは、Army Ant代表の船木氏。

船木氏は2015年、大学在学中の21歳で起業。国分寺や立川方面を中心に居酒屋を展開し、2022年1月には「鳥とサワー 鳥どシ」で渋谷に進出。コロナ禍での出店で最初の数週間は鳴かず飛ばずだったところから、あっという間に口コミが広がり20代の若年層で常にあふれる繁盛店となった。2023年にはタイ・バンコクにカジュアル日本食居酒屋「Japanese Kitchen Ant’z」をオープンし、起業当初からの念願だった海外出店を果たす。「海外出店は大変でしたが、それがようやく落ち着いた。『鳥とサワー 鳥どシ』が好調なこともあり、渋谷でもう1店舗やりたいと考え、見つけたのがこの物件です」と船木氏は話す。

レイアウトしやすい正方形だったことも、この物件を契約した決め手だ。ガラス張りの空間には、カウンターやハイチェア、ボックス席など多様な席を配置。照明を落としたムーディな雰囲気に仕上げ、店内の中心にはイタリアから取り寄せた巨大なピザ窯が鎮座する。ピザ窯は400万円ほどかかったというが「本格的なピザを提供したい」と思い切って導入した。「直近で行ったニューヨークなど、海外視察にもよく行きます。店内のインテリアはそこで見てきたレストランのエッセンスを散りばめています」と船木氏。

店内はピザ窯を中心に、ムーディな雰囲気

店舗データ