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町田に「酒とおばんざい いそいそ」が開業。消防士から飲食へ転身、繁盛店「すこぶる」で7年修業し独立。気軽な大衆酒場だが、調香師による独自製法のドリンクにも注目!

9月12日、町田に「酒とおばんざい いそいそ」がオープンした。居酒屋「すこぶる」で修業した小林優樹氏が地元の同級生たちと立ち上げた居酒屋だ。肉豆腐やおばんざいを揃える気軽な大衆酒場でありながら、調香師の技術が詰まった独自製法のドリンクを取り揃える。居酒屋に魅了され、消防士から飲食業界に転身した小林氏。「つながりと生きがいがあふれ、笑顔になれる場所」を目指して奮闘中だ。


家族の不調をきっかけに人生を見つめ直し、消防士から居酒屋へ

町田駅を出ると飲食店が軒を連ねる繁華街エリアが広がる。その一角にオープンしたのが「酒とおばんざい いそいそ」だ。代表の小林優樹氏は町田出身で、現在30歳。中学のサッカー部からの仲間である影山 廉氏と浅利真紀氏の同級生トリオで立ち上げた。

小林氏は高校を卒業後、父親と同じ消防士の道へと進む。その間、祖父が定年退職を機に心身の調子を崩してしまったことが、転職のきっかけとなった。「祖父の苦しむ姿を見て、自分の人生を考え直すようになりました。消防士として人の命を助けることにやりがいはありましたが、それよりもっと前の段階で人と関われる仕事がしたい。人と人とのつながりがあれば、そもそも心を病むことはないのではないか、と思うようになりました」と話す。そこで小林氏が惹かれたのが居酒屋だ。「飲むことが好きで日頃からよく居酒屋に行ってました。居酒屋ではお客さんもスタッフもみんな笑顔で楽しそうに過ごしている。年齢や性別も関係なく、人と人がつながれる。自分もこういう場所を作りたいと思いました」。

4年半勤めた消防士を辞め、自身が好きで通っていた三軒茶屋の「すこぶる」に入店。「三軒茶屋に住んでいて近所のいろいろな居酒屋に行ってましたが、『すこぶる』のオーナーのマッキーさん(小林正貴氏)と、当時二番手のいつかさん(小池一翔氏、現「ちるとSake」オーナー)が恰好よくて」と小林氏。その後、新規オープンした系列店「すこぶる日本橋」へ異動。しばらく勤めたところで小さい店をやろうと物件を探していたこともあったが、折しも2020年春頃にコロナ禍となり断念。「すこぶる」での勤務を続けていたが、人手が足りないと富士加(愛知県名古屋市)が名古屋で運営する「すこぶる名古屋」に入ることになった。メニューづくりなど店の裁量を大きく任され、実際に売上やスタッフの給料をアップさせるなど、実績を残した。

町田駅付近の繁華街エリアの一角。大通り沿いは大手チェーンが目立つが、同店が位置するのは個性派酒場が並ぶ細い通り。同じ並びには楽コーポレーションの「汁べゑ」もある

店舗データ

店名 酒とおばんざい いそいそ
住所 東京都町田市原町田4-5-14

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アクセス JR横浜線町田駅から徒歩1分、小田急線町田駅から徒歩5分
営業時間 17:00~25:00(LO料理24:00、ドリンク24:30)
定休日 水曜
坪数客数 15坪38席(テラス含む)
客単価 4000~4500円
オープン日 2024年9月12日
関連リンク 酒とおばんざい いそいそ(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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