「成吉思汗だるま 上野御徒町店」がオープン。札幌を代表する創業70年の老舗ジンギスカン店、三代目によりファン待望の東京進出を果たし話題沸騰！

東京出店は三代目の新たな挑戦。チルド肉の輸送など、業者の協力を得て実現

やがて「成吉思汗だるま」は「美味しい羊肉を安くお腹いっぱい食べられる店」として評判が広がった。1992年からは二代目である和秀氏へと代替わりしているが、１年半前には三代目である和秀氏の息子である有燮氏が代表取締役副社長に就任した。

東京進出を決めたのは有燮氏だ。「28年間続けてきた大好きな教師の仕事を辞めて『だるま』を継ぐことにしました。先代がやらなかったことにチャレンジし、さらに『だるま』を進化させていきたい」と話す。有燮氏は、一部の店舗で昼営業や予約受付を開始。お客の声を聞きながら様々な取り組みを行ってきた。

そして最大の挑戦がこの東京出店だ。以前からも多くのファンから東京出店を望む声はあったものの、チルド肉やタレの輸送など壁は大きく、先代も何度もやろうと考えたが実現しなかったという。そんな中で出店が結実したのは業者の力添えがあったからだと有燮氏は強調する。「多くの業者の協力なしには出店は成し得なかった。業者もみんな『だるま』のファン。利害関係を超えた協力を惜しみなくくれた」。肉の輸送に関しても業者の協力により、特殊な冷蔵技術を活用し、札幌と同様の肉やタレを提供することが可能となった。

1階の様子。2階もカウンター席のみ。馬蹄型の埋め込み式でジンギスカン鍋を設置。モバイルオーダーやセルフ支払い機を導入している

店舗データ