高級レストランの間借り営業からスタートしたリーズナブルなバル
大森氏が最初に作った「ジーナジーナ」は、牛の赤身肉の本当のおいしさを知ってもらおうと作ったレストラン。黒毛経産和牛の肉を4時間40分という時間をかけて火入れし、これまでにない赤身肉の旨さを引き出したとして一躍注目を集め、各界の著名人が顧客リストに名を連ねる人気店だ。大森氏は実家が飲食店を営んでいたり、叔父がフレンチのシェフだったりしたこともあり、子どもの頃から食に親しんできた。女優、モデル業をしながら、将来、女性を支援する会社を立ち上げたいと思うようになったとき、飲食などで起業して信頼を得た方がいいとのアドバイスを得て、28歳の時に飲食関連の会社を起業した。もともと食べることが好きで、芸能活動の傍ら食やワインについて学び、資格を取得してきた大森氏。コンサルや著名レストランの支配人として活躍後、ミシュラン星付き店などでシェフとして活躍してきた小松岳史氏とタッグを組んで「ジーナジーナ」を開業した。
「マルコ」オープンの経緯については「店舗を展開することにはあまり興味はなかったのですが、一つの店舗にしがみついていても、広がり方が見えてきません。『ジーナジーナ』は客単価が2万円の高級レストラン。私自身は1万円以内で気軽食べられる店も好きなんです。そんな店があったらいいなと思って『マルコ』の開業を考えました」と大森氏は話す。そしてその決意した影には、マルコのシェフ、青柳悠太氏の存在があった。
青柳氏は十代の頃に飲食の道に入り、若いながら20年のキャリアを持つベテラン。イタリアンなどの洋食をメインに和食、中華と多彩なジャンルで活躍してきた。青柳氏と十数年来の友人である大森氏は「おいしいだけじゃなくて、心が温まる料理を作る料理人なんです。知り合った頃からずっと私がお店を作るから一緒にやろうと話をしていました」と話す。当初は「ジーナジーナ」の定休日に間借り営業をし、「あなたのわがままレストラン」というコンセプトで、リーズナブルに多彩な料理を披露していた青柳氏。その後、着実にリピーターが増えたタイミングで、大森氏の2店舗となるバーが入居していたビルの二階に空き物件が出て「マルコ」としてスタートとなった。
以前は肉割烹だったという店舗を居抜きで利用。掘りごたつ式のカウンター、障子窓が付いた個室など和の雰囲気をそのまま生かし、イタリア料理やスペイン料理、和食などをお座敷で楽しむという新スタイルの店とした。アラカルトで楽しんで6、7000円程度。2時間の飲み放題付きコースでも9500円とリーズナブル。少人数での貸し切りにも対応可能で、接待からプライベートでの会食まで使い勝手の良い店になっている。
店舗データ
店名 | MARCO(マルコ) |
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住所 | 東京都港区赤坂2-17-73 赤坂エムアイビル 2F |
アクセス | 赤坂駅から徒歩3分、溜池山王駅から徒歩6分 |
電話 | 03-3582-8066 |
営業時間 | 18:00~23:30 |
定休日 | 水曜 |
坪数客数 | 16坪17席 |
客単価 | 6000~8000円 |
オープン日 | 2024年4月25日 |
関連リンク | MARCO(Instagram) |