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渋谷に「Spice Theater (スパイスシアター)」が開業。札幌飲食の雄・BUNSの「倉庫カリー」がプロダクトオブタイムとタッグを組み、クラフトビール×カレーのビストロへ進化

7月8日、渋谷に「Spice Theater」がオープンした。運営はプロダクトオブタイム(東京都品川区、代表:千 倫義氏)で、札幌で飲食店を展開するBUNS(北海道札幌市、代表:高原健一郎氏)とタッグを組んでの出店だ。BUNSが札幌で始めた「倉庫カリー」が前身で、五反田での間借りカレー店の営業を経て、新規開業する商業施設「渋谷アクシュ」内に念願の実店舗を構えた。出店に際しては「倉庫カリー」のスパイスカレーに加え、プロダクトオブタイムが得意とするクラフトビールやタパスを掛け合わせた進化系ビストロへとアップデート。ランチからディナー、昼飲みまで幅広いシーンで集客する。


札幌で人気を得て、まずはキッチンカーや間借りで東京上陸

渋谷駅の東側、青山へと続く“青渋エリア”に開業する「渋谷アクシュ」。その1階に「Spice Theater」はオープン。昼時は近隣のワーカーを中心にスパイスカレーのランチ、夜はタンドール窯で仕上げるタパスをつまみつつクラフトビールで乾杯、〆にはカレーが楽しめる。昼飲みや夜の食事利用も可能で、オールデイに使える店だ。

運営のプロダクトオブタイムは、「大衆酒場ビートル」といった酒場業態を中心にクラフトビール専門店の「クラフトマン」、「まり花」、スパニッシュレストランの「ルビーナ」、ベーカリーカフェ「SAISON」など多彩な業態を展開する。この「Spice Theater」開業のきっかけは、札幌で飲食店を展開するBUNS代表の高原氏が取り組んでいたカレー店「倉庫カリー」の存在だ。高原氏は今から20年以上前の20代前半、世界を旅し、インドやタイで食べたカレーに魅了される。その後、美容師を経て飲食業に転身し、地元・札幌で店舗を展開してきたが、その傍らカレーの研究を重ね、2017年、セントラルキッチンとして使っていた倉庫の一角でスパイスカレーの提供を開始。倉庫で作るから「倉庫カリー」と名付けた。これがたちまち評判となり、札幌市内にFCで3店舗を展開。知人の紹介で知り合った千氏がそのカレーに惚れこみ「これを東京でも展開しよう!」と意気投合した。

千氏は「個人のカレー店は、店主のこだわりは伝わるもののオペレーションがスムーズでないことも多く、展開するには課題を感じていました。『倉庫カリー』は本格的でありながらも軽い食べ心地で、週2回は食べられる。こだわりが表現されつつ大衆化もされていて、メニューにちょっとした“遊び”を加えている点が、うちの『大衆酒場ビートル』や『まり花』に通ずるものがあると感じました」と話す。高原氏も「東京進出はずっと目標でした。コロナで一時はあきらめかけていましたが、千さんとなら良い店が作れると思いました」と話す。

まずは都内にてキッチンカーでカレーの販売をスタート。その後、五反田の居酒屋を間借りし、ランチタイムに営業を行った。1日3時間のみの営業だったが、日商10万円を売り上げる人気ぶりとなる。その間、実店舗の開業に向けて動いており、渋谷アクシュに出店が決定した。「施設からはクラフトビールの店をリクエストされていたので、そこにカレーを組み合わせました。商業施設内のクラフトビール店はランチが弱くなるので、カレーがあることで目的性が高まりカバーできるとも考えました。さらにタンドール窯で仕上げるタパスを用意し、食事だけでなく飲み利用もできるカレービストロにアップデートしました」と千氏は話す。

内装は「カオス」をテーマにデザイン。東南アジアの屋台風の要素を入れつつも、アメリカンダイナー風の看板を掲げ、各国のストリート感をごちゃ混ぜにしたという

飲み利用だけでなく、食事をしてサッと帰るお客を想定しコの字カウンターはやや高めに設定。奥にはテーブル席も配置する

店舗データ

店名 Spice Theater(スパイスシアター)
住所 東京都渋谷区渋谷2-17-1渋谷アクシュ1階

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アクセス 渋谷駅ヒカリエ口からすぐ
電話 03-6805-0285
営業時間 11:00~23:00
定休日 無休
坪数客数 23坪41席
客単価 ランチ1300円、ディナー3000円少々
運営会社 株式会社プロダクトオブタイム
オープン日 2024年7月8日
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関連リンク 千 倫義氏インタビュー(記事)
関連ページ Spice Theater(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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