札幌で人気を得て、まずはキッチンカーや間借りで東京上陸
渋谷駅の東側、青山へと続く“青渋エリア”に開業する「渋谷アクシュ」。その1階に「Spice Theater」はオープン。昼時は近隣のワーカーを中心にスパイスカレーのランチ、夜はタンドール窯で仕上げるタパスをつまみつつクラフトビールで乾杯、〆にはカレーが楽しめる。昼飲みや夜の食事利用も可能で、オールデイに使える店だ。
運営のプロダクトオブタイムは、「大衆酒場ビートル」といった酒場業態を中心にクラフトビール専門店の「クラフトマン」、「まり花」、スパニッシュレストランの「ルビーナ」、ベーカリーカフェ「SAISON」など多彩な業態を展開する。この「Spice Theater」開業のきっかけは、札幌で飲食店を展開するBUNS代表の高原氏が取り組んでいたカレー店「倉庫カリー」の存在だ。高原氏は今から20年以上前の20代前半、世界を旅し、インドやタイで食べたカレーに魅了される。その後、美容師を経て飲食業に転身し、地元・札幌で店舗を展開してきたが、その傍らカレーの研究を重ね、2017年、セントラルキッチンとして使っていた倉庫の一角でスパイスカレーの提供を開始。倉庫で作るから「倉庫カリー」と名付けた。これがたちまち評判となり、札幌市内にFCで3店舗を展開。知人の紹介で知り合った千氏がそのカレーに惚れこみ「これを東京でも展開しよう!」と意気投合した。
千氏は「個人のカレー店は、店主のこだわりは伝わるもののオペレーションがスムーズでないことも多く、展開するには課題を感じていました。『倉庫カリー』は本格的でありながらも軽い食べ心地で、週2回は食べられる。こだわりが表現されつつ大衆化もされていて、メニューにちょっとした“遊び”を加えている点が、うちの『大衆酒場ビートル』や『まり花』に通ずるものがあると感じました」と話す。高原氏も「東京進出はずっと目標でした。コロナで一時はあきらめかけていましたが、千さんとなら良い店が作れると思いました」と話す。
まずは都内にてキッチンカーでカレーの販売をスタート。その後、五反田の居酒屋を間借りし、ランチタイムに営業を行った。1日3時間のみの営業だったが、日商10万円を売り上げる人気ぶりとなる。その間、実店舗の開業に向けて動いており、渋谷アクシュに出店が決定した。「施設からはクラフトビールの店をリクエストされていたので、そこにカレーを組み合わせました。商業施設内のクラフトビール店はランチが弱くなるので、カレーがあることで目的性が高まりカバーできるとも考えました。さらにタンドール窯で仕上げるタパスを用意し、食事だけでなく飲み利用もできるカレービストロにアップデートしました」と千氏は話す。
店舗データ
店名 | Spice Theater(スパイスシアター) |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷2-17-1渋谷アクシュ1階 |
アクセス | 渋谷駅ヒカリエ口からすぐ |
電話 | 03-6805-0285 |
営業時間 | 11:00~23:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 23坪41席 |
客単価 | ランチ1300円、ディナー3000円少々 |
運営会社 | 株式会社プロダクトオブタイム |
オープン日 | 2024年7月8日 |
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