大学で酒造りを学んだ後、酒販店へ。36歳で飲食業へ転身。なじみのある谷根千で独立
店名の「清太郎」とは店主の名前かと思いきや、店主・山田智之氏の曽祖父の名前だという。「僕の曽祖父は北海道の旧樺太で造り酒屋を営んでいました。小さい頃からその話を聞かされていて、酒の世界に進んだのは自然なことでしたね」と話す。酒造りの名門、東京農業大学の醸造科学科に進学し、卒業後は千駄木の酒販店「伊勢五本店」へ。10年にわたって酒に関するあらゆる業務を経験した。その後、飲食業界へと飛び込んだのは「お酒を飲んだお客様のリアクションを間近に見れるところに魅力を感じたから」と山田氏。36歳という遅いスタートだったが、「伊勢五本店」時代につながりのあった焼鳥店に入り、2年ほど勤めた後はプロダクトオブタイムの「大衆酒場ビートル」で、浦和店の立ち上げや原宿店のマネージャーなどを経験。その後は知人の誘いで新橋の「酒と肴 ひらの」で活躍し、多くのお客に恵まれた。
学生時代から自分の店を持つのは夢だったという山田氏。2年かけて谷根千エリアにこだわり物件を探し続けた。「『伊勢五本店』時代からずっと過ごしている街で、今やなじみの人もたくさん。歩いていると『やまちゃん!』なんて声をかけてもらえるのが嬉しくて。この街に育ててもらった恩返し、といったらおこがましいですが、街を盛り上げていきたい思いが強い。本当は新橋でやる方が経営的にはいいのかもしれませんが、ここ以外でやるつもりはありませんでした」。そうして出合ったのは、以前は日本酒居酒屋、その前はバーだった物件だ。「バー時代の店主とは面識があり、その時のカウンターも残ったままでこれを生かそうと思った。ご縁もあり、契約を決めました」。
店舗データ
店名 | 谷中 酒喰 清太郎 |
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住所 | 東京都台東区谷中3-1-3 2階 |
アクセス | 千駄木駅から徒歩4分 |
電話 | 080-7584-4930 |
営業時間 | 11:30~14:00、18:00~24:00【週末】12:00~15:00、17:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 9坪12席 |
客単価 | 3000~4000円 |
オープン日 | 2023年10月6日 |
関連リンク | 谷中 酒喰 清太郎(Instagram) |