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「谷中 酒喰 清太郎」が開業。日本酒、焼酎、ウイスキー、あらゆる酒をひとクセある品揃えで。自他ともに認める「酒オタク」な店主による「お酒っていいな!」と思える場所

10月6日、千駄木駅の近くに「谷中 酒喰 清太郎」がオープンした。造り酒屋を自身のルーツに持つ、山田智之氏が店主だ。東京農業大学で酒造りを学び、千駄木の酒販店「伊勢五本店」で10年勤務した後、飲食業へ。プロダクトオブタイムの「大衆酒場ビートル」や新橋の日本酒居酒屋「酒と肴 ひらの」を経験。「お酒っていいな!」と思える店を目指し、日本酒から焼酎、ウイスキーやブランデー、ジンなどの洋酒、ワインまで幅広い種類の酒を山田氏の審美眼でセレクト。地元にしか流通しない稀少なものからマニアックな造りのものまでひとクセあるラインナップだ。そんな酒からお客とのキャッチボールで「ぴったりの1杯」をセレクトする。地元・谷根千への想いも強く、「街の社交場」となるべく奮闘中だ。


大学で酒造りを学んだ後、酒販店へ。36歳で飲食業へ転身。なじみのある谷根千で独立

店名の「清太郎」とは店主の名前かと思いきや、店主・山田智之氏の曽祖父の名前だという。「僕の曽祖父は北海道の旧樺太で造り酒屋を営んでいました。小さい頃からその話を聞かされていて、酒の世界に進んだのは自然なことでしたね」と話す。酒造りの名門、東京農業大学の醸造科学科に進学し、卒業後は千駄木の酒販店「伊勢五本店」へ。10年にわたって酒に関するあらゆる業務を経験した。その後、飲食業界へと飛び込んだのは「お酒を飲んだお客様のリアクションを間近に見れるところに魅力を感じたから」と山田氏。36歳という遅いスタートだったが、「伊勢五本店」時代につながりのあった焼鳥店に入り、2年ほど勤めた後はプロダクトオブタイムの「大衆酒場ビートル」で、浦和店の立ち上げや原宿店のマネージャーなどを経験。その後は知人の誘いで新橋の「酒と肴 ひらの」で活躍し、多くのお客に恵まれた。

学生時代から自分の店を持つのは夢だったという山田氏。2年かけて谷根千エリアにこだわり物件を探し続けた。「『伊勢五本店』時代からずっと過ごしている街で、今やなじみの人もたくさん。歩いていると『やまちゃん!』なんて声をかけてもらえるのが嬉しくて。この街に育ててもらった恩返し、といったらおこがましいですが、街を盛り上げていきたい思いが強い。本当は新橋でやる方が経営的にはいいのかもしれませんが、ここ以外でやるつもりはありませんでした」。そうして出合ったのは、以前は日本酒居酒屋、その前はバーだった物件だ。「バー時代の店主とは面識があり、その時のカウンターも残ったままでこれを生かそうと思った。ご縁もあり、契約を決めました」。

千駄木駅から徒歩4分。閑静なエリアのビルの2階、道に面した外階段をのぼって入店する

前店舗の居酒屋から大きく造作は変えていないが、家族連れも入れるようにとダークトーンだったカウンターの木を削ってトーンを上げ、天井の壁紙もグレーから白に張り替えて明るい印象に一新。酒や料理が映えるよう照明の明度も上げた。カウンター席のほか、奥に4名掛けのボックス席も配置する

店舗データ

店名 谷中 酒喰 清太郎
住所 東京都台東区谷中3-1-3 2階

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アクセス 千駄木駅から徒歩4分
電話 080-7584-4930
営業時間 11:30~14:00、18:00~24:00【週末】12:00~15:00、17:00~24:00
定休日 不定休
坪数客数 9坪12席
客単価 3000~4000円
オープン日 2023年10月6日
関連リンク 谷中 酒喰 清太郎(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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