丸の内に「食堂チャチャチャ」が開業。大阪のヒットメーカー、クラマ計画が東京進出！肩書なし・スタッフ主体の「組織的個人店集団」のコンセプトは、都内でも成功を収めるか？

「昼も夜も全力投球」で、1日を通して使い勝手の良い食堂に

マニュアルに頼らない、スタッフ個人を生かす小箱の店づくりを得意とする同社だが、東京進出に選んだのは意外にも丸の内ビル内の商業ゾーンだ。広さは25坪で、10坪前後の店舗が多い同社にしては大きな店舗となる。「東京は大阪と比べて街場の物件の家賃は倍くらいする。一方、施設内の物件は歩合制が基本になっており、その割合は東京も大阪も同じ。相対的に家賃が安いと考えました。うちにしてはやや広めの物件ですが、ここを東京の拠点にして将来的には都内で展開できたら、という思いもあります」。

今回は“ビジネス立地”という点から業態をつくりあげた。テーマは「昼も夜も全力投球」。メインターゲットは同ビルや近隣のワーカーに定め、昼は定食ランチを提供。夜は定食から派生したつまみとお酒での飲み利用に加え、定食だけの食事利用もOKとし、1日を通じて使い勝手のよい食堂とした。「居酒屋の片手間ランチでもなく、食事業態がやるちょい飲み営業でもない。どちらも本気のメニューを用意して近隣のワーカーに喜んでもらえる店を目指しました」と佐竹氏は話す。

昼は「トンテキ定食」「唐揚げ定食」などの定食を７品に絞って用意し、1050～1450円。夜は和食のおかずからごちそう感のある洋食まで。小鉢やサラダから魚料理、肉料理や揚げ物、〆のごはんや麺など、50品弱で1品450～1300円。夜の定食は昼とはまた違ったラインナップで揃えており、「名物もつ煮と納豆冷奴」（1400円）、「厚切りデミカツカレー」（1700円）、「今日のお魚定食」（1500円）など。ドリンクは「生ビール（サッポロ）」（640円）から、「ハイボール」（490円）、各種酎ハイ（390円～）、各種お茶割り（490円）、焼酎（490円）、日本酒（一合990円）まで、居酒屋の定番を一通りラインナップする。

ディナーメニューより、「カニクリームコロッケ」（900円）。“ごちそう感”を意識した洋食メニューも多数ラインナップする

ディナーの定食の「デミカツ定食」（1600円）。定食はメインのおかずにごはん（おかわり無料）と味噌汁が付く

店舗データ