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駒澤大学に「肴渡辺商会」がオープン。学芸大学「うたげカフェ」から移転リニューアル、住宅街の地下、隠れ家立地にハイクオリティ居酒屋が登場

6月1日、駒澤大学に「肴渡辺商会」がオープンした。2016年、様々な飲食店で料理の腕を磨いた渡邊 剛氏が学芸大学に開いた「うたげカフェ」の移転リニューアルだ。3坪7席の小さなカウンター酒場である「うたげカフェ」は、ジャンルレスながらもハイレベルな料理を取り揃えて根強いファンを獲得。今回の移転で16坪24席の広さに拡大。テーブル席も設け、新たな客層の開拓を狙う。早速、閑静な住宅街の地下ながら、じわじわと口コミが広がっている。


楽器の職人から料理の道へ。独立はなりゆきで

駒沢大学駅から徒歩6分。住宅街の中にある地下1階で営業する「肴渡辺商会」。店主・渡邊 剛氏が腕を振るう居酒屋だ。「料理のこだわりですか?わからないです、美味しいかどうかはお客様が決めると思うので……」と話す渡邊氏。「とにかく、おもしろおかしく、いい時間を過ごしてもらえたら」とも話し、どこかつかみどころのない雰囲気が漂う人物だ。

もともと楽器の製作の仕事にしていたという渡邊氏。ライブハウス内で軽食を提供するカフェでもアルバイトしていたところ、料理に魅力を感じて飲食業界へ進んだ。地元である福島や都内など、様々な飲食店を渡り歩いて腕を磨いた。いつかは独立を考えていた渡邊氏だが、店を持ったのはなりゆきだったという。「とあるレストランで働いていた時、後から入ってきた料理人にめちゃくちゃ詰められてノイローゼになってしまって……、夜、横で寝ていた妻いわく、寝言で『死にたい』と言っていたそうです(笑)」と、飄々と見えて実は繊細な一面も持ち合わせているようだ。「飲食店を経営していた先輩に相談すると、その先輩が物件を用意してくれるというので、『自分で店をやったらどうか』と誘ってくれたんです」。こうして2016年4月、学芸大学にオープンしたのが「うたげカフェ」だ。店名は「カフェ」と謳いつつしっかり酒場。やや入りにくさのある怪しい立地だったが、腕は確かな渡邊氏の料理はたちまち評判に。3坪にカウンター7席という小さな規模ゆえアットホームな雰囲気や渡邊氏の人柄もあり、根強いファンに支えられ8年にわたり営業した。

移転の理由は家庭の事情で、渡邊氏の子どもの成長に伴い引っ越しをすることになり、自宅から通いやすい場所で働こうと考えた。当初は路面を想定していたものの希望に叶う物件に出合えず、決めたのが元スナックの地下1階の物件だ。「立地が悪くても流行っているお店はあるし、真面目に頑張ればなんとかなるのでは……と前向きにとらえることにしました」。

駒沢大学駅から徒歩6分ほどの住宅街の地下に立地する。「渡辺商会」という屋号は実家の自動車整備工から取ったものだ

コの字カウンターに、周辺にはテーブル席を配置した店内

店舗データ

店名 肴渡辺商会
住所 東京都世田谷区上馬4-17-7コーポ米澤B1

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アクセス 駒沢大学駅から徒歩6分
電話 03-6450-7177
営業時間 ランチ11:30~14:30、ディナー17:30~23:00
定休日 日曜
坪数客数 約15坪24席
客単価 4000円
オープン日 2023年6月1日
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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