タイミーとミナデインが新橋に「THE 赤提灯」をオープン。アルバイトは全員スポットワーカー、人手不足解決を目指す実験的店舗

スポットワークでも「学ぶ」機会を提供。同店が成功すれば、人手不足の中でも急速な店舗展開が不可能ではない？

また、小川氏と大久保氏がともに話すのが、「飲食店で働く楽しさを知ってほしい」ということ。「コロナ禍で飲食から他業界へ流れた人材はそちらに定着してしまい、飲食に戻っていない。そんな中で飲食店の魅力を伝えていくことは不可欠」と小川氏。同店ではアルバイトの勤務後に、独自に作成した「スキルチェックシート」で勤務に対するフィードバックが行われ、自分がどんな能力が身に付いたかがわかる。これにより、アルバイトはスポットワークでありながらも自身の成長を実感することができ、「働く」だけでなく「学ぶ」機会も創出する仕組みだ。

現在、「タイミー」上で募集している同店のシフト枠は問題なく埋まっており、狙い通り、固定アルバイトの求人をかける必要が生じていないという。「新店オープンにあたり、求人媒体を使わずに済むというのは、なかなかないことだと思う」と小川氏。「この取り組みが成功すれば、これまで人材確保がネックで店舗展開できなかった企業も、スポットワーカーの力を借りて、すぐに多店舗展開をすることが可能。これは飲食店の可能性を大きく広げることができると思う。今後は当店のPLなども公開していきたい」とも話す。

写真右からタイミー代表の小川 嶺氏、ミナデイン代表の大久保伸隆氏

（取材＝大関　まなみ）

店舗データ