「青山一丁目たぬき」が開業。subLimeから独立したStyLeの最新店舗、「〆の自家製麺が美味しい大衆酒場」を目指し、大衆酒場不毛の青山一丁目でニーズを刈り取る

物件ありきの出店戦略。「大衆酒場のニーズはあるのに店が少ない」青山一丁目に着目

現在、石川氏が出店の際に最も重視するのは物件だという。「出店には物件、人、業態の3つが必要ですが、一番寿命が長いのは物件。業態は流行り廃りがあるし、人に関しても、スタッフがずっとウチで働き続けてくれる保障もない。けど、物件だけはそこにあり続けるし、取り巻く状況が大きく変わる可能性は低い。やりたい業態を考えて良いスタッフを見つけてからそれに合う物件を探すのではなく、最初に良い物件を押さえて、それに適切な業態や人材を用意する。この方法が最も確実なんです」と石川氏は話す。

青山一丁目の同物件は、そんな石川氏が絶対に押さえかった物件だという。「このエリアは飲食店、特に大衆酒場に対するニーズはあるのに店が極端に少ない。需要と供給のバランスが悪く、ポテンシャルがあると1年以上前から物件を探していました。いまはコロナ禍で社内もバタついていて積極的に出店すべきタイミングでもなかったのですが、少し無理をしてでもここだけは！という思いで取得しました」。

「ライフスタイル酒場」がデザインのテーマ。知人宅に招かれたようなリラックスできる空間でありながら、奥の壁にはレコードを飾るなど、洗練した空間

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