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北海道の農家出身店主が、野菜の魅力を発信すべく奮闘!麻布十番「スープカレーKENASHIBA」に続き三田に「肉酒場 ケナシバ」をオープン。氷とともに鍋にかける“蒸しジンギスカン”を始め多彩な肉料理が自慢

11月1日、三田に「肉酒場 ケナシバ」が開業した。運営するFarch(東京都港区)代表の中村亨氏は、エー・ピーカンパニー、favyを経て「地元北海道の野菜を多くの人に届ける」という想いを抱き、2020年に麻布十番に「スープカレーKENASHIBA」を開業して独立。今回の開業は2店舗目となる。「蒸しジンギスカン」や低温調理した塊肉のオーブン焼きなど肉料理を看板とした居酒屋で、つまみや酒には北海道風のカスタマイズが散見。大通りから1本裏手の空中階を選ぶことで家賃を抑え、メニューの単価を下げ、リピーターの獲得を狙う。今後、北海道野菜の魅力を発信していく足掛かりとなる店舗を目指している。


家業の農家の魅力を発信すべく上京。エー・ピーカンパニーで新店立ち上げに携わる

三田駅、田町駅の賑わいから少し離れた小さな通りのビルの2階に「肉酒場 ケナシバ」はある。引き戸の扉を開けば、白地の壁に木の設えが。奥には座敷を構え、店内は実際の規模に比べて全体的に広く見える。「きれいな物件でしょう? 居抜きなんですけど、内装はまったく手をつけてないんです」と、オーナーの中村亨氏。

中村氏は、大学卒業までを地元の北海道で過ごしていた。実家は農家を営んでいる。「進路を考える際に、実家を継ぐという選択肢もありました。しかし、農業は毎日同じ作業を繰り返すことで成果を得る仕事。モノを生産することに対してリスペクトはありましたが、ルーティンワークは自分の性格的に合わないと感じていたんです」。思案した中村氏は、農業以外の手段で北海道の野菜の魅力を多くの人々に届けることを考える。「そのためには、自分自身の力をつける必要がある。ならば、ヒト、モノ、カネが集まる東京で仕事をしようと決め、就活を始めました」。個人に委ねられる裁量が大きくなりやすいベンチャーを中心に、業界問わず幅広くエントリー。その中で採用が決まったのが、「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニーだ。「当時、『塚田農場』の新店舗を新卒社員だけで立ち上げる事業部があって、そこに属していたんです。私が入った時点で事業部は4期目を迎えていたのですが、ちょっと苦戦している様子でもあり。だからこそ、『絶対結果を出してやる!』と、反骨心に火が点いてしまって(笑)」。立ち上げを任された「塚田農場 新浦安店」では、スタッフの教育を徹底し店舗としての接客力を底上げ。リピーターを獲得することで、予算を超える売上を常に叩き出す優良店舗となる。しかし、2年ほど経過した頃、中村氏の脳裏に疑問が浮かんだ。「会社が用意してくれた良い立地で、『塚田農場』ブランド力を使って結果を出している。それって“自分の実力”とは言えないのではないか、と思うようになったんです」。“個”の社会人としての実力を高めるため、中村氏はエー・ピーカンパニーを退社。飲食メディアを運営するfavy(東京都新宿区、代表取締役:高梨巧氏)に入社し、営業職に就いた。

人通りの少ない路地の2階と一見不利な立地に思えるが、敢えてそこを選んだのは長期的な運営を視野に入れ、固定費の削減を図る目的があったからだ

店舗データ

店名 肉酒場 ケナシバ
住所 東京都港区芝5-2-4赤阪ビル2F

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アクセス 地下鉄三田線・浅草線三田駅A8出口より徒歩3分、JR田町駅西口より徒歩8分
電話 03-6665-8660
営業時間 【月~金】ランチ11:30~15:00、ディナー17:00~24:00【土日】17:00~23:00
定休日 無休
坪数客数 約14.5坪 26席
客単価 4500~5000円
運営会社 合同会社Farch
オープン日 2022年11月1日
関連リンク 肉酒場ケナシバ(HP)
関連リンク 肉酒場ケナシバ(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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