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「YAKINIKU 529.大門店」がリニューアルオープン。焼肉愛あふれるプロ経営者が、A5ランクの黒毛和牛やミシュラン三ツ星の料理人など、店舗のすべてをハイエンドに昇華!


通販事業も絶好調。新たな「日本焼肉」の文化を創出し、世界に向けた発信力を高めることを使命に掲げる

児玉氏は店舗のリニューアルと同時並行で通販事業の立ち上げを進めていた。「コロナ禍以前から、通販は絶対必要だと考えていました。しかし、焼肉業界で精肉の通販を行っても、すでに競合が多くて薄利多売の勝負になってしまう。何かいい方法はないかと頭を悩ませる日が続いていました」。そんな中、児玉氏はふとあるテレビ番組で特殊な冷凍技術の会社を取り上げているのを見た。「放送を見た瞬間、『これを使えば、焼きたての焼肉を冷凍できるのではないか』と閃きました。次の日には番組に出ていた会社に連絡して交渉。実際に特殊冷凍の焼肉と焼きたての焼肉の味の違いなどを検証し始めました」。検証は慶應義塾大学の教授にも協力してもらい、主観ではなくデータとして計測できるよう、味覚センサーも用いるほどの力の入れようだ。結果、特殊冷凍の焼肉と焼きたての焼肉では、おいしさの精度がほぼ同じであるというデータを取得し、商品化へ進む。一方、販路開拓や販売スキームの構築はもともと化粧品のOEMを経営していた児玉氏にとって得意分野だ。店舗のリニューアルと同時進行で準備を進め、2022年4月からテレビ通販を中心に販売を開始。すでに月次1000万円の売上を立てており、来年には工場も増設してさらに生産量、販路の拡大に努めていく計画が進んでいる。

今後については、児玉氏は今回のリニューアルで打ち出した「日本の焼肉」というコンセプトを広く世界に発信していこうと考えている。すでに次の一手としては六本木店のリニューアルも進めていて、こちらは9月頃の開業を視野に。「六本木はフレンチのシェフにメニューを作ってもらって『日本の焼肉×フレンチ』というコンセプトでいこうと思っています。今後も、店舗展開の際には『日本の焼肉×●●』といったように、各国料理の文化を融合させて新しいものを作っていけたらと考えています。同時に通販も拡大し、数年後には焼かない焼肉が当たり前になる時代を作って海外へ輸出も可能したい。そうした、100年後まで続く新しい日本の文化を作って、発信していきたいですね」と、語る。

右からオーナーの児玉和之氏と店長の大峯拓摩氏。児玉氏は「日本で新しい焼肉の文化を作って海外に発信し、歴史に名を残すのが私の夢なんです」と、笑う

 

(取材=高橋 健太)

店舗データ

店名 YAKINIKU 529.大門店
住所 東京都港区芝大門2-3-8浜松町堀ビル1F

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アクセス 地下鉄大江戸線大門駅から徒歩2分
電話 03-6381-5298
営業時間 16:30~23:30(LO.23:00)
定休日 日曜日
坪数客数 約30坪40席
客単価 8000円
運営会社 株式会社フードテックラボ
オープン日 202 2年5月29日
関連リンク YAKINIKU 529.(HP)
関連リンク 焼肉529【公式オンライン】(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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