身近な餃子がつなぐコミュニケーションの場
大学や専門学校が多い学生街でもあり、古書店やレコード店なども立ち並ぶ水道橋エリア。その一角に、ちょっと変わった餃子専門店「餃子世界東京」が誕生した。腰をかがめなければ入れない小さな扉を開けると、音楽に身をゆだねつつ餃子を楽しむお客の姿が見える。同店は岡山の「餃子世界」のグループ店で、独自のコンセプトが他の餃子専門店との差別化につながり評判に。2020年には住所非公開・会員予約制の形で東京に出店したのち、2022年1月に現在の場所へ移転。誰でも立ち寄れる形へとリニューアルオープンを果たした。
「『餃子世界』の餃子は皮も餡も手作り。冷凍餃子にはないおいしさを楽しんでもらおうと注文が入ってから包んで調理します。ただ、自分としては『飲食店』というよりは『飲食店の営業許可を持っている社交場』という認識です」と話すのはオーナーの守屋直記氏。身近な餃子を軸に、アートや音楽、ファッション好きな人たちがリアルにコミュニケーションできる場を作るのが目的だと言う。
守屋氏は大学進学を機に岡山から上京し、地方商店街の分析をテーマに景観や空間デザインについて学んだ。卒業後は故郷・岡山に本社を構えるアパレル企業、ストライプインターナショナルに入社。東京でマーケティングや広告業務に3年ほど携わったのち、新規事業のため岡山へUターンすることになる。守屋氏は「岡山ではアートイベントやフードフェスの立ち上げ、運営などに奔走していました。充実していましたが、このまま仕事の都合で岡山に居続けることに疑問を感じてきたんです。岡山の友人はもちろん、東京で知り合った人たちとも一緒に取り組めるような面白い仕事がしたい。まずは岡山で地盤を固め、30歳までには東京進出を目標に起業を決めました」と話す。
店舗データ
店名 | 餃子世界東京(ぎょうざせかいとうきょう) |
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住所 | 東京都千代田区神田三崎町2-2-13 |
アクセス | 水道橋駅東口から徒歩約3分、神保町駅から徒歩10分 |
営業時間 | 17:00〜24:00 |
定休日 | 日曜 |
坪数客数 | 約10坪+地下スペース、スタンディング15名程度 |
客単価 | 2000~3000円 |
運営会社 | 密友合同会社 |
オープン日 | 2022年1月8日 |
関連リンク | 餃子世界東京(Instagram) |