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恵比寿に「THE BEER HOUSE」が開業。ビールイベントの運営会社がスケールメリットを生かし飲食店展開、輸入ビール中心のカジュアルバーで若者にも輸入ビールの魅力を訴求!

9月25日、恵比寿に「THE BEER HOUSE」が開業した。輸入ビールを中心にボトル130品と7タップを揃えるカジュアルなビアバーだ。運営は、ビールの輸入・販売を行う日本ビールの子会社で、ビールイベントの企画・運営を行うIEP。輸入ビールを若年層にも楽しんでほしいという思いのもと、イベント事業のメリットを生かした運営と展開を目論む。

恵比寿駅から徒歩3分、「恵比寿横丁」の斜め向かいに立地する。テラス席を設け、カジュアルでふらりと入りやすいファサード。入口には消毒ミストを設置し、コロナ対策も万全にしている
カウンター主体の店内。平日は一部イスを置くが、週末は込み合うためオールスタンディングで営業。店内にはモニターを設置し、野球やサッカーなどスポーツ観戦をしながらビールが楽しめる
店内には瓶ビールが並ぶショーケースを設置。お客がセルフで取っていくスタイルだ
ドラフトビールは樽替わりだが、「ヴァイエンステファン」の銘柄は常時オンタップする。「ヘフェヴァイス」は、注いだ後に膨れ上がってくるほどクリーミーな泡が特徴
フードはビールに合うソーセージや生ハム、ナッツなど。温めや盛り付けのみなど、複雑な調理工程のないものを中心に用意。展開を考えているため、職人不要のオペレーションを重視している
写真左からIEP代表の小湊幸星氏と、店長の“よっしー”こと根岸良成氏

都内で年間400人を雇用するアルバイトを見込み客として出店

恵比寿駅から徒歩3分、「恵比寿横丁」のすぐそばにオープンした「THE BEER HOUSE」は、世界のビールが楽しめるバー。運営のIEP(東京都渋谷区、代表取締役:小湊幸星氏)は、もともとはイベントの企画・運営を主な事業としており、オクトーバーフェストなど、1日1万人を動員する大規模なものを中心に全国で年間40~50ほどのイベントを手掛ける。今回は同社にとって初の飲食店。出店意図について、代表の小湊氏はこう話す。「当社ではイベントの運営にあたり年間900人ほどのアルバイトを雇用しており、その多くが大学生。それだけの人数とのつながりを持ったものの、多くは卒業と同時に辞めていきます。せっかくつながりを持てた彼・彼女らが、社会人になってからもふらりと飲みに来られる場所が作りたかった」と、アルバイトを見込み客として飲食店を始められるチャンスを生かそうと出店した。

同社は2017年に創業。当初の予定であれば5年目にあたる再来年ごろに飲食店の開業を考えていたという。「都内では400人ほどのアルバイトを雇っていたので、4年間でかかわったアルバイトの人数が1万2000人ほどになる。それくらいのつながりがあれば集客にも効果があるのでは、と考えました。ところが新型コロナの影響でイベント事業が止まってしまった。そこで、予定を早めて飲食店事業に着手することになったんです」と小湊氏。

加えて、イベント事業での仕入れ量が大きいので、そのスケールメリットを生かすことも出店の狙いだ。同社はイベントだけで酒や食材の仕入れ額は年間数億円にのぼるため、仕入れ値を抑えることができるという。また、イベント時に発生したビールのロス削減にもつなげたい考えだ。「イベントでは最終日でも売り切れのない状態が絶対なんです。ビール1樽は約100杯分になりますが、たとえラストオーダーの5分前でもお客様が来れば新規開栓しなくてはならない。イベントではその分が廃棄となっていましたが、飲食店があればそちらに回すことができるのでロスを減らすことができるようになります」とも話す。

若者が集まる「恵比寿横丁」の至近で、20代~30代前半の集客を狙う

出店場所の条件は、第一に目の届く範囲で運営したいと本社のある渋谷から徒歩圏内で探した。加えて、この場所は若者が集まる「恵比寿横丁」の目の前であることが大きな魅力だったという。「輸入ビールを飲むメインの層は30代後半。私はそれを引き下げたいと思っていて、この場所であれば『恵比寿横丁』に来ている20代や30代前半の若い方も多い。そうした人にも気軽に立ち寄ってもらい、普段飲まない輸入ビールの美味しさを知ってもらえたら」と小湊氏は話す。

瓶ビールは小売価格+200円でリーズナブルに提供

同店はコンセプトに「安価・安心」を掲げる。「安価」については、世界から輸入したバラエティ豊かなビールをリーズナブルに楽しんでほしいという思いがある。店内には冷蔵ショーケースを設置し、同社の親会社である日本ビールが輸入する瓶ビールがカテゴリーごとに常時130品、ずらりと並ぶ。価格は550円~、値付けは原価率で考えるのではなく、小売価格+200円としているという。カウンター内には7タップを設え、Pint 800円~、Half 600円~。世界最古のビールと言われるドイツの「ヴァイエンステファン」の4銘柄は固定で、その他はその時々の輸入ビールが樽生で楽しめる。ビール以外にもウォッカやジン、ラム、プレミアムテキーラなども揃う。

フードは「生ハム」(スモール600円、ラージ900円)、「チーズ盛り合わせ」(1000円)、「ポークステーキ」(1500円)、「ミックスナッツ」(300円)など、キッチンの広さから温めや盛り付けのみでできる調理オペレーションの負担が少ないものを中心に用意する。

「安心」について、同店では消毒ミストや紫外線殺菌など新型コロナの感染対策グッズを各種設置し、お客に安心感をアピール。加えて、それらの対策グッズは代理店契約を行い、コロナ対策のショールームとしても機能させたい考えだ

まずは5店舗の展開が目標、その後はセントラルキッチンを開設

オープンから1か月ほどだが、集客はまずまず。週末は賑わうためオールスタンディングで営業。平日も同等の集客に引き上げていくのが目下の目標だ。同業態の店舗展開も検討しており、来年早々にも2、3店舗目の出店を予定しているという。場所は三軒茶屋、下北沢、渋谷などを狙っている。「まずは5店舗を展開し、その後はセントラルキッチンを開設し、できることの幅を広げていきたい」と小湊氏は話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 THE BEER HOUSE(ザ ビア ハウス)
住所 東京都渋谷区恵比寿1-1-6
アクセス 恵比寿駅から徒歩3分
電話 03-6432-5598
営業時間 【月〜金】15:00〜24:00【土・日・祝】12:00~24:00
定休日 無休
坪数客数 10坪20席(週末はオールスタンディングで約25人収容)
客単価 2000円
運営会社 株式会社IEP
オープン日 2020年9月25日
関連リンク THE BEER HOUSE(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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