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蔵前にネオ立ち飲み「イエロ」がオープン。組み合わせでつくる12種類の無農薬レモンサワーや栃木色を打ち出したつまみを名物に、親近感のわく店作りで蔵前の“夜の飲み需要”を掘り起こす!

6月1日、蔵前に立ち飲みの「イエロ(YELLO)」がオープンした。浅草橋のスタンディングバー「The Bridge Bar&Lounge」を手がけるリバーヘッズグループの2店舗目で、無農薬の瀬戸田レモンを使い、素材と酒の組み合わせで12種類のバリエーションがあるレモンサワーや、オーナー地元の栃木色を打ち出したつまみが名物だ。ゆる可愛いキャラクターを作るなど、親しみのわく店作りを意識し、幅広い層を集客。夜の飲み需要にこたえる飲食店が少ない蔵前エリアで、順調なスタートを切っている。

角地に立地し、2面の入り口から中の様子が伺える。夜はネオンの看板と白で統一した提灯と暖簾がさらに目立って、通行人にアピール
Jの字のカウンターでお客同士だけでなく、スタッフとの会話も弾む。カウンター下はレモンをイメージしたオリジナルの壁紙を使用し、入口のドアや床の一部に差し色で黄色を効かせた
左から、「フレッシュレモンサワー」、「スパイシーレモンサワー」。サワーグラスはオリジナルキャラクター「イエロおじさん」のイラスト入り。グラス横の「イエロおじさん」のマスコットは、常連客が3Dプリンタで製作したもの
白出汁の味がしっかりと染みた「栃木いっこく野洲どりの特製から揚げ」。2個から注文でき、一人客でも頼みやすい
左から、「イエロ」マネージャーの温井諒氏、リバーヘッズグループ代表の伊藤真久氏、「イエロ」料理長の秋山友樹氏。常連客がつくのも納得の和気あいあいとした雰囲気

既存店の売上アップのカギは、深夜営業と常連客を生むイベント企画

アパレル企業出身の代表・伊藤真久氏と共同経営者の渡邊雄大氏が立ち上げたリバーヘッズグループ(東京都台東区)は、浅草橋でスタンディングバー「The Bridge Bar&Lounge(ザ ブリッジ バーアンドラウンジ)」を運営し、4年目。今や地域の人気店だが開業初期は売上に苦しみ、様々な施策を試したという。「ある日、自分自身が『周辺に深夜に飲める飲食店が欲しい』と思ったのをきっかけに、このエリアの“夜の飲み需要”に気づいたんです。そこで営業時間を深夜2時〜3時までに変更したところ、狙い通り客数が増えました。またお客様との輪をつくるためにピザパーティやBBQなどのイベントを企画したことも、常連客作りに効果的でした」と伊藤氏。営業努力の甲斐あって、売上も安定してきたため2店舗目の構想に入った。
 

1店舗目とは趣向を変え、間口の広さを徹底したネオ酒場に

2店舗目は、先の成功例に蔵前エリアの「夜の飲み」需要を見出し、幅広い層が獲得できるネオ酒場業態に決定。“人と人の架け橋になる”という同社の理念から、1店舗目と同じくお客同士やスタッフと自然とコミュニケーションが生まれる立ち飲みとした。「『The Bridge Bar&Lounge』はブランディングを意識して初期投資をかけて、とにかくかっこいい店を作ったのですが、今回は真逆。投資額は最小限に抑え、メニューやオペレーションを工夫し、店自体に親しみを感じてもらえる仕掛けをちりばめました」と伊藤氏。メインコンテンツにレモンサワーを据え、ゆる可愛い「イエロおじさん」なるキャラクターを設定するなど、若い人にも親しみやすく来店ハードルを下げた店作りを徹底した。
 
元骨董品店の物件を丸ごと改装したという店は、内装費は抑えつつも、外装・内装ともに遊び心が光る。2面ある入口のうち、大通りに面した方にはネオンの看板、もう一方にロゴ入りの暖簾を下げている。地元の住民や蔵前エリアに遊びにきた人からの注目を集めている。店内はレモンサワーをイメージした黄色を差し色とし、カウンター下にはレモンの輪切りをイメージしたオリジナルの壁紙を使用した。
 

ベースも国産にこだわった、組み合わせでつくる12種類のレモンサワー

国産のスピリッツと無農薬の瀬戸田レモンを使用したレモンサワーはベース3種類とフレーバー4種類を組み合わせた合計12種類から選べる。ベースはウォッカ「HAKU」(700円)、ジン「KOZUE」(600円)、「金宮焼酎」(600円)、フレーバーは生レモンを絞った「フレッシュレモンサワー」、生レモンに塩(レモンペースト)をプラスした「塩レモンサワー」、鷹の爪とタバスコを加えた「スパイシーレモンサワー」、レモンの蜂蜜漬けの「はちみつレモンサワー」を用意。お客の「飲み比べたい」心理をくすぐり、複数杯注文させる狙いだ。その他、ドリンクメニューは生ビール「キリン一番搾り」(600円)、酎ハイ類500円のほか、厳選したラインナップを揃える。相模屋本店(東京都台東区、代表:恩田 健氏)から仕入れる自然派ワインは、常時赤白各1種類ずつ、その日のおすすめの一本をグラスで800円から、ボトルは20種類以上を4800円から用意。クラフトビールは「びあマ」を運営する谷口(東京都足立区、代表取締役:谷口祐一氏)よりボトルや缶で仕入れ800円から、日本酒は伊藤氏の地元、栃木の蔵元にこだわった6種類程度を1合800円から提供する。ボトルワインやクラフトビールは店内に設置された冷蔵ケースからお客自身が取るスタイルにしている。
 
フードメニューは「レモンサワーにあう酒場のつまみ」をイメージし、共同経営者の渡邊氏が中心に考案。栃木の地鶏を白出汁に漬け込んだ「栃木いっこく野洲どりの特製から揚げ」(1個200円、2個から注文可)は、レモンサワーに合う名物だ。「栃木佐野名物 いもフライを長芋で」(550円)や「栃木直送 生きくらげと舞茸のアンチョビバターソテー」(600円)など栃木色を出した料理も人気で、その他「ピリ辛パクチーアジアン冷奴」(440円)「クリームチーズの八丁味噌漬け」(3枚 400円)など、酒に合う品をおよそ20品揃える。
 

坪月商25万円。好調な滑り出しで「イエロ」2号店の構想も

現在の客足は売上も新型コロナ以前に作成した事業計画の想定を上回り、オープン月は月商300万円以上、坪月商25万円以上と好調だ。客単価は2200円ほどだが、ゆっくり滞在し4000円以上飲み食いするお客も多数。新規客と「The Bridge Bar&Lounge」からの常連客がバランスよく来店し、「The Bridge Bar&Lounge」へハシゴするお客もいる。「物件を取得し、賃料が発生するという段階で新型コロナの流行が始まりました。お店としては『もう、オープンするしかない』状態で不安だったのですが、蔵前エリアの飲み需要にうまくハマり、やっと見通しが立ってきたところです」と同氏。最近、新たに料理人も加わり、今後はメニューのブラッシュアップなどを行う予定だ。
 
また同社はこの波にのって、さらなる展開を構想中。同氏は「『イエロ』業態の2号店も考えています。蔵前エリアで別の業態を出店することも選択肢にありますが、売れる業態ではなくお客様を喜ばせるという初心に立ち返りながら、進めていきたい」と話した。

(取材=福井 晶)

店舗データ

店名 イエロ(YELLO)
住所 東京都台東区蔵前4-12-1
アクセス 蔵前駅より徒歩2分
電話 03-5809-1280
営業時間 平日16:00〜23:00、土日 13:00〜23:00
定休日 水曜
坪数客数 12坪、20名収容
客単価 2200円
運営会社 Riverheads Group株式会社
オープン日 2020年6月1日
関連リンク イエロ(Instagram)
関連リンク イエロ(FB)
関連リンク The Bridge Bar&Lounge(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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