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絶好調グループが住所非公開の会員制酒場「39(サク)」をオープン。昼はセントラルキッチンとして機能、経営効率を上げる新・飲食店モデルに注目!

6月26日、「39(サク)」がオープンした。新宿・神楽坂で展開する絶好調(東京都新宿区)の11店舗目だ。今回は、同社初の会員制酒場。新宿のとある雑居ビル上階に立地するが、詳しい住所は非公開。既存店の常連のみに周知し、知る人ぞ知る隠れ家酒場として打ち出している。同時に、営業時間前は他の既存店の仕込みを行うセントラルキッチンとして機能。昼は仕込みの場、夜は会員制酒場と物件をフル活用し、経営効率の高い飲食店モデルを作り上げている。

新宿のとある雑居ビル4階の奥に立地し、外からは様子がわからないクローズドな雰囲気。木製の扉と「39」の文字が目印だ
10坪の店内は、スタッフとお客の距離が近いオープンカウンター。「S1サーバーグランプリ」など飲食業界の接客コンテストでも入賞者を多数輩出している絶好調ならではの、元気できめ細やかなおもてなしでお客を迎える
「肉ビストロ灯」で提供するパテ・ド・カンパーニュを揚げた「パテ・ド・『カツ』パーニュ」。火を通しすぎるとメンチカツのようになってしまうため、あえて中心まで火を通しすぎない絶妙な揚げ具合に仕上げているという
酒のつまみになるアテ巻きは、「トロたく」「穴きゅう」(各480円)、「チャンジャがっこ」(380円)の3種類を用意(写真は盛り合わせ)
ビールやサワーのグラスには、おなじみのスタッフの似顔絵入り。スタッフをよく知る常連にとって楽しい演出だ
絶好調の皆さん。左端が代表の吉田将紀氏、中央前列が店舗責任者の田中将太氏

てっぺんの系譜を引く、新宿・神楽坂で展開する絶好調が初の会員制

絶好調はてっぺんグループで総店長を務めた吉田将紀氏が2007年に創業。歌舞伎町の居酒屋「絶好調てっぺん」を皮切りに、「燗アガリ」「肉ビストロ灯」「陽ノ鳥」など数々の繁盛店を新宿でドミナント展開する。2019年には神楽坂にも進出し、「神楽坂chouchou」と「イタリアン酒場PePe」を出店、勢いを広げている。

今回の「39」は、「絶好調の常連様だけが知る会員制酒場」をコンセプトにした同社初の住所・電話番号非公開の会員制の店だ。新宿のとある雑居ビル4階にあり、同じフロアには会員制スナックや士業の事務所などが入るクローズドな雰囲気。前情報なしに見つけるのは至難の業だろう。絶好調の系列店に来店したお客にのみ、住所と電話番号が記載された「仮会員カード」を渡し、お客は来店して気に入ったら会員登録ができる仕組みとしている。会員料は初回に2500円支払うのみで、次回以降の来店で好みのドリンクが注文できるドリンクチケット5枚つき。以降の年会費や更新料などはなく、気負いなく会員になれるのが特徴だ。

昼はセントラルキッチンとして機能、他店舗の仕込みを行う

さらに特筆すべきは、同店はセントラルキッチンとしての機能も果たしていること。営業時間前の昼間、同店の厨房では他店舗の仕込みを行っている。「当社は創業から13年、店舗も増えたことでセントラルキッチンの必要性を感じ始めていました。この場所はちょうど既存店の中間地点にあり、仕込んだものを運ぶのに都合がよかったんです。当初はセントラルキッチンだけを考えていたので、雑居ビルの奥という場所は気になりませんでした。ですが、せっかく場所があるなら単なるキッチンにするのはもったいない、酒場としても営業したい……という気持ちも。フリ客が全く望めず、普通の酒場として営業するには向かない場所ですが、ならばクローズドな立地を逆手にとって、会員制にすることにしたんです」と代表の吉田氏は話す。

既存店の仕込みを利用し、ひとひねりを加えた品々をラインナップ

フードは、温菜・冷菜、サラダ、アテ巻き、ごはんものなど和洋中、1人前ポーションの小皿料理を中心に用意する。同店で他店舗の仕込みを行っていることから、既存店の仕込み品を活用したユニークな品も多い。例えば「パテ・ド・『カツ』パーニュ」(380円)は、「肉ビストロ灯」で提供しているパテドカンパーニュに衣をつけてカツのように揚げたもの。「A4黒毛和牛の3秒すき焼き」(880円)の割下は、「陽ノ鳥」の焼鳥のタレを使っている。そのほか、アツアツで提供し「温かいうちに食べて」と一言添えて提供する「蓮根とズッキーニのできたて金平」(480円)や、ふたを開けると燻製の煙とともに登場する「鮮魚と煙のタルタルステーキ」(680円)、お客の目の前で熱したごま油をかけて仕上げる「大山鶏と熱々胡麻油のよだれ鶏」(580円)など、サプライズのあるメニューを多く交えつつ全20品ほど。「おまかせコース」(4種1580円、6種2380円)も用意する。

ドリンクは、ビール、サワー、ハイボール、果実酒、本格焼酎、日本酒、ワインと幅広く揃え、多くが1杯580円(一部メガサイズ有りで980円)だ。

常連が来る店ならではの仕掛けで、生産性の高い店づくり

メニュー表には、料理やドリンクの横に「番外編」として「洗い物お手伝い」(-500円)、「調理補助」(-300円)といった記載がある。「洗い物お手伝い」とは、お客が皿洗いを30分やると500円相当が会計から割引になるという仕組みだ。新規客よりもコミュニケーションが取りやすく融通が利く”常連”が来る店であることから、営業時はスタッフ1~2名の少人数でまわし、このようにお客に“手伝い”をお願いするユニークな仕掛けを交えつつ、効率的なオペレーションを実現している。また実際に、セントラルキッチンを稼働したことで各店舗の仕込みの負担が減り、スタッフの出勤時間を1時間遅らせることができているという。

多くの繁盛店を展開し、常連も多い絶好調だからこそできた会員制というスタイル、そしてセントラルキッチンなど経営効率を上げる仕組みも詰め込んだ「39」。この絶好調の新境地とも言える店づくりは必見だ。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 39(サク)
住所 東京都新宿区、詳細は非公開
アクセス 新宿駅から徒歩圏内
電話 非公開
営業時間 18:00〜23:00
定休日 不定休
坪数客数 10坪15席
客単価 4500円
運営会社 株式会社絶好調
オープン日 2020年6月26日
関連リンク イタリアン酒場PePe(記事)
関連リンク 神楽坂chouchou(記事)
関連リンク 原始焼 火鉢(記事)
関連ページ 39(Instagram)
関連ページ 絶好調(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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