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武蔵小山にジェラートとスープの専門店「La DOPPIETTA TOKYO PLUS」がオープン。人気ピッツェリア「La TRIPLETTA」の運営オーナーによる4店舗目

7月7日、武蔵小山の新商業施設「パークシティ武蔵小山ザ・モール」に「La DOPPIETTA TOKYO PLUS(ラ・ドッピエッタ トウキョウ プラス)」がオープンした。武蔵小山で人気のピッツェリア「La TRIPLETTA」や「PALERMO PLUS」などを運営するACCENDINOの4店舗目。同社のジェラート専門ブランド「La DOPPIETTA」のジェラートに、スープも楽しめる専門店として、地域住民の憩いの場を目指す。和太鼓奏者として活躍するスタッフを店長に抜擢するなどの同社ならではの人材活用にも注目だ。

駅前すぐのタワーマンションの低層階にある商業ゾーンの一角に立地。店舗の目の前がテラス席となっており、日差しがたっぷり入る
外観と内装は、白、青、黄をキーカラーにしてイタリアや熱海の明るいイメージを表現。入ってすぐにジェラートのショーケースが置かれ、奥に客席がある
ショーケースには常時10種類のジェラートが並ぶ。ジェラートのベースには、静岡のソウルドリンク丹那牛乳を使用。「他の牛乳を使ったこともあるが、丹那牛乳のほうが美味しいと圧倒的に人気でした」と太田氏
「スープセット」(900円)。メニューにスープを加えるアイデアは、「静岡の野菜をもっと食べてもらいたい」という想いから生まれた
左から、和太鼓奏者でもある店長の丸山夕芽把氏、代表の太田賢二氏。丸山氏のファンがお店に訪れることも

(取材=福井 晶)


ジェラート専門ブランド「La DOPPIETTA」を東京にも広めるべく、ホームタウンで出店

武蔵小山駅前は再開発により、タワーマンションや商業施設が続々と生まれているエリアだ。太田賢二氏率いるACCENDINO(東京都品川区)は、同エリアでピッツェリア「La TRIPLETTA(ラ・トリプレッタ)」、ピッツァフリッタ(揚げピザ)がウリの「PALERMO PLUS(パレルモ プラス)」をドミナント展開し、加えて太田氏が静岡県出身であることから、静岡・熱海でジェラテリア「La DOPPIETTA(ラ・ドッピエッタ)」も運営。4店舗とも地域密着型の人気店で、同社は波に乗ったまま8期目を迎えた。

「La DOPPIETTA TOKYO PLUS」のベースとなったジェラート専門ブランド「La DOPPIETTA」は、イタリア語でサッカーのダブルスコアを意味する。その名通り、イタリアの伝統と静岡ローカルの2軸をコンセプトにしたジェラートで、現在は熱海の店舗だけでなく、EC販売や百貨店への卸売りも行っている。今回の東京への出店は、熱海で愛されるジェラート同ブランドの認知度を高めるため。1年前から物件を探していたところ、知人から「パークシティ武蔵小山ザ・モール」の物件の紹介を受けたという。「物件を見てみたところ、目の前にテラススペースがあり、明るく開放的だったので出店を決めました」と同氏は話す。

武蔵小山のファミリー層もキャッチ。軽食が取れて憩える使い勝手のいい店

メニューは静岡産の野菜やフルーツを使用したジェラートとスープの2軸で展開。スープを提供することで、ランチを食べ逃した小さい子を連れた親やビジネスパーソンが軽めの食事がとれる店を目指した。「武蔵小山は飲食店が充実していますが、ランチやディナー以外の選択肢は思いの外少ない。自分自身の経験やお客様の流れを見ていて、終日気軽に立ち寄れる店の需要があると確信していました」と同氏。

ジェラートはシングルとダブルは500円、トリプルは600円で提供。本場イタリアの製法と、生産者から直接仕入れる静岡食材にこだわり、ベースには静岡のソウルドリンク丹那牛乳を使用している。フレーバーは定番を置かずに、常時10種類を入れ替え制でラインナップ。イタリア産の食材を使用した「ピスタチオ」(+200円)や「ティラミス」、静岡の旬のフルーツや野菜を使用した「だいだいチョコレート」や「函南(かんなみ)キウイ」などを揃える。スープは「たっぷり野菜のミネストローネ」、「空芯菜と豚バラ肉の中華スープ」、「熱海野菜と信玄鶏のトマトスープ」など常時3種類を用意。2種類のスープと雑穀米もしくは自家製窯焼きパンのセットを「スープセット」(900円)として提供する。

夢を追いかけるスタッフを応援。和太鼓奏者を店長に抜擢

また、同社ならではのスタッフの夢を応援する”スポンサー契約”にも注目したい。同店の店長を務めるのはプロの和太鼓奏者でありながら、同社のアルバイトスタッフとして6年以上働いてきた丸山夕芽把(ゆめは)氏。丸山氏は業務委託で店長業務を担当し、自身が理想とする「やりたいことや夢を実現しながら働けるような職場」を目指す。自分自身で仕事の有無をコントロールできる仕組み作りなど、2束のわらじを両立できる環境を構築していき、今後の働き方のロールモデルとする予定だ。太田氏は「アーティストやスポーツ選手はジャンルによっては、収入が少なくアルバイトを掛け持ちしているケースは少なくありません。そういった人たちの夢を応援しながら、最大限に活躍できる場を提供したいと思っています。本人たちがやりがいを持って頑張ってくれることで、お客さんがスタッフたちのファンになってくれるんですよね」と笑顔を見せ、スタッフをサポートすることが店の成長にも繋がると語った。

同時に「1人に対する人件費は充分にかけていくべきだが、無駄は一切削りたい」と同氏。武蔵小山駅の徒歩5分圏内で展開している業態違いの3店舗の間で、繁忙時間のズレを利用してスタッフをうまく配置。浮いた人件費を個々に還元していく考えだ。

テイクアウト、デリバリー需要増で新たな施策を検討。5年後の構想も

同店の開業準備は新型コロナウイルスによる自粛期間と重なってしまったが、太田氏は早い段階でネガティブ思考を払いのけ、開業に向けて奔走していたという。「開業を迷う瞬間もありましたが、店長の丸山が新しい人生を踏み出す店であり、私もそれを応援したいという一心で、全部前向きにやっていくよりないと考えました」と同氏。

今後、ジェラートブランド「La DOPPIETTA」としては、武蔵小山を発信源として東京での認知拡大を狙いながら、ECも強化していく予定だ。同社全体としても、自粛期間中、武蔵小山の既存店で行ったテイクアウトやデリバリーの需要が高かったことや、熱海では「La DOPPIETTA」で近隣住民からカップ入りジェラートのテイクアウトが増えたこともあり、新しいニーズも見えてきたという。それに応えていくため、新たな施策を検討中している。加えて、「詳しくは秘密」とのことだが、5年先を見通した新しい展開も計画中だという。太田氏のさらなる躍進に期待が高まる。

店舗データ

店名 La DOPPIETTA TOKYO PLUS(ラ・ドッピエッタ トウキョウ プラス)
住所 東京都品川区小山3-15-1 パークシティ武蔵小山 ザ・モール 3F

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アクセス 武蔵小山駅から徒歩1分
電話 03-6421-6150
営業時間 11:00~季節により変動
定休日 無休
坪数客数 10坪14席
客単価 500〜1000円
運営会社 株式会社ACCENDINO
オープン日 2020年7月7日
関連リンク La DOPPIETTA TOKYO PLUS (HP)
関連リンク La DOPPIETTA TOKYO PLUS (Instaagram)
関連リンク PALERMO PLUS(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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