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三茶・三角地帯の繁盛店「ほしぐみ」の新店舗!「いざかや ほしぐみ新館」が開業。「ワインが呑める赤提灯」のコンセプトはそのままに、隠れ家立地を生かした店づくりは必見

1月22日、三軒茶屋に「いざかや ほしぐみ新館」がオープンした。同エリアの三角地帯で人気の店「いざかや ほしぐみ」と「ほしぐみフライドキッチン」を展開する柳生久輝氏の新店舗だ。既存店のコンセプト「ワインが呑める赤提灯」はそのままに、ひとけの少ない路地裏の階段をのぼった先にある隠れ家感のある立地を生かした店づくりで、ひと味違う「ほしぐみ」の新境地を見せている。

三軒茶屋駅前にあるスーパーマーケット「SEIYU」裏の路地に立地。長く急な階段をのぼった先にある
木を基調にした、既存店を思わせる大衆感あるデザイン。ハイチェアを置いたテーブルとカウンター席を用意
既存店でも人気の名物「塩煮込み」は、「柚子こしょうトースト」(1枚50円)とともにオーダーするのがおすすめ
いくらをたっぷりのせた「サーモンと塩昆布のルイベ」など、新メニューも多数登場。オペレーションの関係上、既存店では少なかった魚メニューを充実させている
オーナーの柳生久輝氏。ワインメーカーのデザイナーを経て、楽コーポレーションで修業したのち独立した人物だ

(取材=大関 まなみ)


2店舗合わせて月商800万円、三角地帯の人気酒場による新店

オーナーの柳生久輝氏は、楽コーポレーション出身。2009年6月に「いざかや ほしぐみ」を開業し独立、次いで2010年5月に「ほしぐみフライドキッチン」を出店した。両店ともに三軒茶屋で”酒場の聖地“として知られる三角地帯で「ワインの飲める赤提灯」というコンセプトのもと営業。地域に密着した営業を続け、現在は2店舗(各6坪)で合わせて月商は800万円ほどの繁盛ぶりだ。2014年1月には、昭和女子大学近くの大通り沿いにサンドイッチとサングリアの店「Picnic A go!go!」も出店。人員配置の問題で3年前に惜しまれつつも閉店したが、女性客を中心に人気を博した。そんな「ほしぐみ」の久しぶりの新店、「いざかや ほしぐみ新館」が話題となっている。

立地は、駅から徒歩3分ほどだがひとけの少ない路地裏。ビルの2階、長い階段をのぼった先に佇む隠れ家感満載の場所だ。「開業のきっかけは知人からこの物件を紹介されたことです。近年、三角地帯は観光地化し、昔と比べて若い人が増えて賑やかになっているように感じます。もっと、ゆっくりと飲める隠れ家のような場所を作りたいと思っていました。既存店もおかげ様で繁盛し、入れないお客様を断ることも多々あった。至近距離のここならお客様を流すことも可能だと出店を決めました」と柳生氏は話す。

既存店の要素に新要素をミックスした店づくり

既存店のコンセプトは「ワインが呑める赤提灯」はそのままに、この隠れ家的ロケーションを生かした店づくりが特徴だ。既存店の雰囲気を取り入れつつ、隠れ家ロケーションに合わせた新しい要素を打ち出している。

7.5坪の空間には20席を配置。当初はテーブル席のみにする案もあったが、「三軒茶屋ではカウンター席は欠かせない」(柳生氏)と、カウンターとテーブルの両方を配置した。店内には「ほしぐみ」のアイコンともいえるおなじみの赤提灯をぶら下げ、木材を生かした大衆感あるデザインで既存店と同じ空気感を表現した。「外から見ると何の変哲もない真っ白なビルですが、中に入ると三角地帯の『ほしぐみ』のような雰囲気にして、そのギャップを楽しんでほしい」と、「ほしぐみ」ファンには嬉しい演出だ。

メニューは全40品に、その日ごとのオススメ品が少々。三軒茶屋のシンボル、高層ビルのキャロットタワーをイメージしてうずたかく盛り付けた「キャロットタワーサラダ」(580円)や、名物の「塩煮込み」(580円)など、半分は既存店の人気メニュー。もう半分は同店独自のメニューで、紫色の大根おろしを添えた「ピンクぶり刺し」(680円)は、大根おろしにかぼすを絞ると酸に反応してピンク色になるというユニークな演出つきの品。凍らせたサーモン、塩昆布にいくらをのせた「サーモンと塩昆布のルイベ」(980円)など、魚も多くオンメニュー。「既存店と比べてゆったり過ごせるので、〆メニューも充実させています」と、「ホタルイカと春キャベツのフィットチーネ」(880円)、「焼きうにぎり」(1個380円)などを用意する。

ドリンクも既存店のラインナップを踏襲。ウリのワインはとにかくお手頃価格。「氷たっぷりかち割りワイン」「寒い夜だから♪HOTワイン」「本日のグラスワイン」(各500円)など。ボトルワインは800円均一。「生レモンサワー」「ヨーグルト黒酢サワー」(各500円)などのサワーや、「角ハイボール」(400円)、新生姜をきかせた「三番街ハイボール」(450円)などハイボール、お茶割りを充実させているのが特徴だ。「ホッピー」「バイス」(セット500円、中200円、外300円)の瓶モノを置いたのは初の試み。「瓶割りのお酒は、三角地帯だと周辺に馴染みすぎてしまうのであえて置いていませんでした」と柳生氏。他、焼酎や生ビール、オリジナルカクテルを揃える。

既存店ファンを中心に集客。今後も三軒茶屋に根を張った営業を目指す

オープンから1カ月弱、集客はまずまず。通りがかりの入店はほぼないが、既存店の常連など「ほしぐみ」の知名度からお客が集まっているという。同店ではWEB予約の仕組みも作り、現在は反応を見ている最中だ。

「三軒茶屋は、常連さんとの距離が近い街。既存2店舗がうまくいっているのは、そんな街で接客を何より大切にしてきたからこその結果なのかなと思います。今後も変わらず、三軒茶屋に根を張った営業を続けられれば」と柳生氏は話す。

店舗データ

店名 いざかや ほしぐみ新館
住所 東京都世田谷区太子堂4-25-4 スリーハウス 202

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アクセス 三軒茶屋駅から徒歩3分
電話 03-6804-0885
営業時間 18:00~翌1:00(料理LO0:00、ドリンクLO0:30)
定休日 日曜
坪数客数 7.5坪20席
客単価 3200~3300円
運営会社 株式会社ほしぐみ
オープン日 2020年1月22日
関連リンク いざかや ほしぐみ新館(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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