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新橋・有楽町の新名所、URACORI(銀座裏コリドー)に恵比寿の人気店「東京おでんラブストーリー」と新業態「ゆBAR」が開業。出会いを軸にした2店舗で相乗効果を狙う

11月20日、新橋駅と有楽町駅を結ぶ高架沿いに東京交通興業(東京都千代田区、代表:堀 清孝氏)運営のURACORI(銀座裏コリドー)が開業した。同日オープンのナイトクラブや居酒屋など11店舗を皮切りに、2020年4月までに56店舗がオープン予定の商業施設群だ。同施設の2階には、スマート(静岡県富士市、代表取締役:深澤勇人氏)運営の話題店「東京おでんラブストーリー」とスタンディングカラオケバーの「ゆBAR」が隣り合わせで店を構える。2店舗は、出会いを求める若者でにぎわうコリドー街にぴったりのストーリーを持つ業態として、新名所で存在感を放つ。

「東京おでんラブストーリー」は、お馴染みの店名入りの暖簾がかかる。今後、外にもおでん屋台を設置する予定だ
25坪70席。昭和ノスタルジックな店内におでん屋台が5基並ぶ
串の本数を申告して会計するおでん串は、200円均一
「ゆBAR」は、大阪の銭湯から譲り受けた看板がインパクト抜群。卓球台やアイスクリームの冷凍庫を置き、遊び場らしい雰囲気を演出
20坪50人収容の店内。艶感あるライティングの店内に銭湯の番台や体重計、ネオンの看板を散りばめ、妖しさ満点
代表の深澤勇人氏。インスタスポットとしても好評な「ゆBAR」の番台にて

(取材=福井 晶)


1年半で4店舗目、勢いの止まらない「東京おでんラブストーリー」

「東京おでんラブストーリー」は2018年4月に恵比寿で1店舗目を開業。その後、蒲田、京都に展開し、銀座が4店舗目となる。今後はさらに沖縄や名古屋への出店も控え、波に乗っている業態だ。同店は「ノスタルジックな昭和スタイルの出会いの場」がコンセプトのおでん居酒屋。店内に8人掛けのおでん屋台を複数台設置し、お客を相席にすることでコミュニケーションを促進。おでん串に仕込まれた「当たり」が出たら、他のお客にドリンクやおつまみをプレゼントする独自のシステムで、男女が出会えるスポットとしても人気だ。運営会社のスマート代表取締役の深澤氏は「コンセプトとマッチするコリドー街周辺には、ずっと出店したかったんです。なかなか物件がなく進出できずにいたところ、知人から紹介を受けて2つ返事で承諾しました」と話す。今回の出店は、「東京おでんラブストーリー」のブランディングとしても特に重要視している店舗だという。「今、積極的に出店を進めることで認知度を高め、類似業態が現れても追随できないポジションを目指しています」と同氏。

お客の興味を引く昭和ノスタルジックな店内

店内は25坪70席。おでん屋台が5基とキッチンを囲むようにカウンターを設けた。各屋台には昭和歌謡のカセットテープがランダムに置かれ、店奥には深澤氏が買い付けたラジカセやレコードプレーヤーがズラリと並ぶ。昭和の雰囲気を醸し、来店するだけでお客の興味をそそる空間づくりを意識しているという。今後は集客の動向により、おでん屋台を2基増やすことも検討中だ。

フード、ドリンクメニューは他の店舗と同様。名物のおでんは「たまご」「はんぺん」「大根」(各200円)など13品ほど。これらは串打ちスタイルのおでんで、1等から5等までの「当たり」が混ざっている。「当たり」が出れば、気になる他グループのお客に商品をプレゼントすることができ、お客同士の交流が生まれる。これが“出会えるおでん”と言われるゆえんだ。つまみの小皿料理は「きんぴらごぼう」、「ポテトサラダ」(各380円)などを用意する。ドリンクは「生ビール」(650円)、「レモンサワー」(550円)などの居酒屋の定番ドリンクが中心。「不動」(450円)、「雪の茅舎」(600円)などの日本酒、焼酎をラインナップ。カップ酒をおでん出汁で割る「出汁割りカップ酒」(600円)も人気だ。

内装イメージから「ゆBAR」の業態を開発

一方、向かいに立地する「ゆBAR」は、足湯もできるスタンディングカラオケバー。当初、URACORI(銀座裏コリドー)への出店は「東京おでんラブストーリー」のみを予定していたが、隣のテナントに空きが出たため、オープンに至った。「新業態を作るにあたり、まずバー業態をやってみたいなと考えました。そこから差別化を図る意味でも、銭湯と花魁を合わせた艶っぽい雰囲気の内装が面白いんじゃないかと思いついて」と同氏。URACORI(銀座裏コリドー)のイメージにマッチした内装をベースにアイデアを膨らませ、お客同士のコミュニケーションを生むスタンディングカラオケや、足湯のサービスを閃いた。「東京おでんラブストーリー」との関連性をもたせ、2店舗でお客の流れを作りながら、単体でもインパクトのある業態に仕上げている。

元銭湯の家具を内装に利用

店内は20坪50人収容。内装には大阪の廃業となった銭湯から家財を引き受け、下駄箱や看板、番台などを再利用。店の随所に散りばめた。赤が基調の店内と相まって、夜の街の妖しい雰囲気を醸し出している。

利用システムはシンプルに設定。チャージ500円以外は、都度注文となる。ドリンクは生ビールやサワー類、日本酒、焼酎などが800円均一、ジャパニーズウイスキーの「山崎」や「白州」は1000円均一。おつまみは「ミックスナッツ」や「柿の種」、「チョコレート」を500円均一で提供する。カラオケは1曲200円。リクエストカードをスタッフに渡す昔ながらのシステムを採用した。

今後もお客へアプローチするコンテンツは増やしていく予定だ。現在、企画されているのは、銭湯の下駄箱の鍵をくじ代わりにした下駄箱ジャンボ宝くじと、週3回ほどアイドルの卵が「ゆバーガールズ」として店を盛り立てるイベントなど。さらに店のシステムやサービスをブラッシュアップしていく予定で、「東京おでんラブストーリー」同様、出会えるカラオケバー業態としての盛り上がりが期待される。

目指すは「東京おでんラブストーリー」のFC化

URACORI(銀座裏コリドー)に出店してから間もないが、すでに「東京おでんラブストーリー」への出店オファーが各所から舞い込んでいるという。深澤氏は「このままの勢いで店舗展開し、直営10店舗を目標としています。最終的にはパッケージ化してFCも考えている」と語った。「ゆBAR」についても、恵比寿への出店や「東京おでんラブストーリー」の新店舗と抱き合わせた出店も検討していると話す。

店舗データ

店名 東京おでんラブストーリー/ゆBAR
住所 東京都千代田区内幸町1-6-5 裏コリドー2F

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アクセス 新橋駅から徒歩3分、有楽町駅から徒歩5分
営業時間 東京おでんラブストーリー [月~金] 17:00〜24:30 [土・日・祝] 17:00〜04:00/ゆBAR 20:00~24:00
定休日 日曜、祝日
坪数客数 東京おでんラブストーリー 25坪70席/ゆBAR 20坪50人収容
客単価 東京おでんラブストーリー 3500円/ゆBAR 3000円
運営会社 有限会社スマート
オープン日 2019年11月20日
関連リンク 東京おでんラブストーリー(記事)
関連リンク 東京おでんラブストーリー(HP)
関連リンク ゆBAR(Twitter)
関連ページ ゆBAR(Instagraam)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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