川崎で「とろろ鍋 串揚げ 華金」「和ビストロ HANABI」「魚炉魚炉」の3店舗を展開するSunrise(神奈川県川崎市、代表取締役:菊池厚志氏)が、11月15日、川崎駅から徒歩5分の場所に「炉ばた家 ○銀」を開業した。同社を率いるのは、現在28歳の菊池氏。地元・川崎を盛り上げるべくドミナント展開する菊池氏だが、今回の業態は「ネオ総合居酒屋」。炉端焼きを中心とした“何でもアリ”な使い勝手のよさを追求し、雑居ビルの4階、50坪90席という大箱で勝負を仕掛ける。
時代に左右されない「総合居酒屋」で勝負!
同社は2014年に創業し、菊池氏の地元・川崎で5年以内に5店舗という目標を掲げている。「次は30~40坪くらいの物件で、と決めていました。コストも抑えたかったので居抜きで探し、見つかったのがここ。50坪もありましたが、テーブル席以外にもカウンターや掘りごたつがあり、多様な使い方ができる。メインフロアと別にもうひと部屋があり、大人数の宴会にもぴったり。川崎は宴会需要が高いこともあって、気に入りました」と菊池氏。
コンセプトは「気軽に手軽に炉端焼き」。同社では同じ炉端業態では「魚炉魚炉」を運営するが、こちらが客単価4200円、魚の炉端焼きに特化した店であるのに対し、同店は3500~3800円程度で、炉端焼き以外にも親しみやすい居酒屋メニューをバラエティ豊かに用意した“総合居酒屋”だ。「昔から長く続く総合居酒屋業態は、時代に左右されない強さがある。そんな総合居酒屋に、“ネオ”と付けて、自分たちの色を出していきます。川崎で飲むときの合言葉を『とりあえず○銀に行こうか』にするのが目標です」と菊池氏は意気込む。
多様な席配置の物件であることから、ターゲットはあえて絞り込まず、仲間同士の飲み会から、会社員の宴会、デート、女子会まで、多様な利用シーンに対応する店を目指している。「今までは、ターゲットは細かく設定すべきと考えていました。日々、他店視察をする中で、ターゲットは大枠だけ決めて、あとはあえて絞り込みせずに間口の広い店にするのもいいのではないかのかという考えに至り、今回はそのようにしました」と菊池氏。デザインは、数多くの繁盛居酒屋のデザインを手掛けるスタジオムーンが担当し、元の作りを生かしつつ“ネオ”な居酒屋空間に仕上げている。
「地産地消」に取り組み、川崎の活性化を!
料理は約60品。迷ったら頼みたい「○銀の鮮魚盛」(1人前680円、2人前~注文可)、「旬魚の焼き魚」(1300円)、「おばんざい三種盛」(780円)をはじめ、炉端焼きは「じゃがバター」(680円)、「生エイヒレ炙り」(480円)、「漬け鶏の一夜干し」(680円)など13品。加えて、「○銀のカレーポテサラ」(580円)、「雲丹和牛巻」(480円)、「市場ーニャカウダ」(大800円、中580円)など、多彩な料理がそろう。
ドリンクは約40品のラインアップ。「サッポロ黒ラベル」(小280円、中500円、大1080円)から、「国産生レモンサワー」(540円)、「ハイボール」(380円)、「玄米緑茶ハイ」(380円)など。甲類焼酎のボトル「宝(リッチ、モダン)」(各1500円)も用意し、割り材は190円~と、お得な価格設定だ。
今回のメニューでは地産地消も意識。例えば、地元「高力商店」の「カワサキ豆腐」を使った「ざる冷奴」(380円)、神奈川県発の柑橘「湘南ゴールド」を使った「湘南ゴールドエナジーサワー」(580円)のように、地元産の農産物や素材を取り入れたメニューも。「せっかく川崎を盛り上げたいという思いで店舗展開しているので、地産地消という面でも、地域を活性化させたいと考えるようになりました」と菊池氏。
海外進出を視野に入れたそば業態を計画中
5店舗目は2019年11月頃にそば業態の開業を構想中。「実家がそば屋を営んでいたので、そばは僕にとって思い入れの強いアイテム。いつかこれを海外で展開したい」と菊池氏。地産地消に加え、「和食を世界へ」もテーマに掲げ、今後も川崎を中心に店舗展開を図る考えだ。
店舗データ
店名 | 炉ばた家 ○銀 |
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住所 | 神奈川県川崎市川崎区砂子2-6-11保栄ビル4F |
アクセス | 川崎駅から徒歩5分 |
電話 | 044-221-3017 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 50坪90席 |
客単価 | 3500~3700円 |
運営会社 | 株式会社Sunrise |
オープン日 | 2018年11月15日 |
関連リンク | 魚炉魚炉(記事) |
関連リンク | 和ビストロ HANABI(記事) |