ヘッドライン

日本酒と洋食のペアリングを楽しむ「SHIMBASHI Kitchen MOTO」
日本酒の懐の深さと新しい魅力を啓蒙

キッチンの壁とカウンターの腰部分の白が清潔感を際立てている
落ち着いた雰囲気のテーブル席。小箱店舗ながらも多面性のある空間をしっかりと作っている
農園ナポリタン(左手前)、大山鶏の小悪魔風ステーキ(右)、ガトーショコラ(奥)
18ヶ月、24ヶ月熟成の生ハム2種食べ比べとマッチングする日本酒
柿沼料理長(左)と村澤店長(右)

(取材=にしやま とみこ)


“あえて日本酒と洋食のペアリング”をコンセプトにした日本酒専門業態「SHIMBASHI kitchen MOTO(シンバシキッチンモト)」(運営 ファースト商事、東京都中野区、代表取締役平井克彦氏)が7月5日、新橋柳通りのビル2階にオープン以来、話題を集めている。日本酒専門店ではなく“KITCHEN”とした業態で、洋食で楽しむ新鮮な日本酒スタイルを明確にメッセージする。

「SHIMBASHI Kitchen MOTO」は、同社が展開するクオリティの高い日本酒専門業態「酛」ブランドの5店舗目となる。「酛」は日本酒啓蒙を共通に、各店舗、日本酒を愛し、造詣も深い店長の下、独自コンセプトによる店作りを特徴としている。そんな「酛」ブランドの最新店となる同店では、日本酒と洋食のペアリングという新しいスタイルの日本酒ワールドを女性2人が仕切る。店長の村澤宏枝さんは本格和食店で修行を重ねてきたが、同店では日本酒を選択しサービスする。料理はイタリアンを軸とした洋食からパティシエまでを研鑽してきた柿沼恵美料理長の手による。

かつてはレストランでしか味わうことができなかったハレの西洋料理の代名詞であったハンバーグ、オムライス、カレーなど。しかし今では日々の食卓に当たり前のように並び、ご飯やお味噌汁などと一緒に食される身近な洋食、ケの総菜となっている。そんな気軽で身近な洋と和のマッチングの妙を日本酒で楽しむのが同店である。「最初からイタリアンや洋食そのものに日本酒に合わせることを目指していました。だから、日本酒に寄せることなく料理を作っています」と話す柿沼さん。それは和食に留まらない、のびしろのある優れた食中酒としての日本酒の魅力、実力を実感してもらうためでもある。ゆえに新しい料理をオンメニューにする際には、その都度、村澤さんと柿沼さんは造りや銘柄を確かめ、裏付けのあるマッチングを考えるという。だから「好みを選ぶほかにも、おすすめのペアリグも楽しんでください」と村澤さんは話す。

一押しは山形の酒蔵山形正宗が仲介する18ヶ月、24ヶ月熟成された「生ハム2種類食べ比べ」(1500円)。合わせるのは生ハムに合わせるように設計された「山形正宗まろら」。「セロリのピクルス」(380円)、「鶏レバーと豚肉のやさしいレバーペースト」(480円)、「料理長厳選お任せチーズの3種盛り」(1500円)などの軽いおつまみ。「ボリュームたっぷりのカリカリベーコンシーザーサラダ」(650円)とサラダ類も揃える。メインには「ガーリンクシュリンプ自家製塩レモン添え」(680円)、「やわらかい砂肝コンフィたっぷりきのこアヒージョ」(850円)、「大山鶏の小悪魔風ステーキ」(100g1300円・150g1500円)など。そしておすすめなのが野菜をたっぷりと入れた「野菜を食べよう!!農園ナポリタン」(880円)。驚きであるが、トマトの酸味とバターの丸いコクが日本酒との相性を深めてくれるという。新鮮なマッチングと発見が楽しめるまさに同店のコンセプトそのものの一品だ。ほかに「人気の濃厚ガトーショコラ」(600円)のようなスイーツもまた日本酒と良く合うという。

日本酒は洋食と相性の良い、石川県御祖酒造「遊穂」ブランドと山形県水戸部酒造「山形正宗」ブランドをメインに、常時40種類を揃える。週1回ほど、新しい料理に合わせ日本酒も入れ替え、常に新しい提案に気遣う。料理とのマッチングを楽しんほしいとポーションは80ml、価格は500円〜。ほかに日本酒仕立ての「みかん酒」、「ミックスベリー梅酒」(各600円)と「ビール」(500円)、「ウーロン茶」(480円)と潔い構成だ。

そっけないほどシンプルな入り口を開けると、白のタイルの壁に下がるフライパンや赤いオーブンが際立つわずか10席の小箱店舗はわかり易い“Kitchen”の風景だ。全体的にはシックであるが、カットタイルをコラージュしたコースターやミラー張りの壁面のイラストを加え、柔らかい女子目線の空間に仕上げている。そこには、女子一人でも気軽で居心地の良い日本酒を楽しんで欲しいと考える二人の想いが込められている。昼間は「週代わり定食のランチ」(850円〜)も提供し、またひと味違った面も見せる、奥行き深い店に期待である。

店舗データ

店名 SHIMBASHI kitchen MOTO(シンバシキッチンモト)
住所 東京都港区新橋3-16-22 池野6号ビル2F

 >> GoogleMapで見る

アクセス 新橋駅より徒歩2分
電話 03-6459-0467
営業時間 ランチ 11:00〜13:30、ディナー 17:00〜23:00
定休日 日・祝
坪数客数 7坪・10席(カウンター4席テーブル6席)
客単価 4000円
運営会社 ファースト商事株式会社
関連リンク SHIMBASHI kitchen MOTO(FB)
関連リンク ファースト商事(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集