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エビ・カニに特化した繁盛店「Eni」第3弾。カジュアル割烹「和えに」が6月1日、中目黒にオープン

中目黒駅から徒歩1分だが、2階にあり小さな看板のみの隠れ家的な店。一歩足を踏み入れると、広々と落ち着ける和の空間が広がる
8mにもおよぶ杉の板を贅沢に使ったカウンターは、ゆったりしたつくり。厨房との距離が近くライブ感ある特等席だ
看板メニュー「和えに名物!!!オマール海老とズワイガニの炊きたて炊き込みご飯」。毎日、竃で丁寧に炊き上げられた炊き込みご飯はまさに絶品
具材の濃厚な旨味が凝縮された「フォアグラとオマール海老の極み茶碗蒸し」は、同店人気メニューのひとつ
オーナーの奥澤友紀氏(左)と料理長の東郷英敏氏(右)

(取材=望月 みかこ)


エビとカニをメインに打ち出したユニークでニッチな業態とクオリティの高い料理で、瞬く間に繁盛店となった中目黒の「Crab House Eni Seafood & Oyster」。一号店を中目黒にオープンさせた翌年の2013年には、“エビ・カニ”というテーマに“魚卵”を加えた二号店「シーフードビストロ 魚卵HOUSE Eni」をオープンさせ、再びヒット店をつくりあげたオーナーの奥澤友紀氏。彼女の最新店は和食業態「和えに」だ。6月1日、中目黒駅から徒歩1分の路地裏にオープンさせた。「独立当初からずっと和食のお店をやりたいと思っていました。その分こだわりが強かったので、4年目でやっと形にすることができました」と同店に込めた思いを語る。すでに近隣の常連客の間で評判を得て、連日席を埋める注目店だ。

オーナーの奥澤氏が飲食業に惹かれたきっかけは、学生時代に訪れた代官山の「モンスーンカフェ」だったそう。食事、サービス、空間すべてに衝撃を受け「単純にかっこいい、こんなお店で働きたい思いました」と当時を振り返る。それから喫茶店などのアルバイトを経て、グローバルダイニング(以下、GD)の門を叩いた。大学卒業後は、いったん飲食から離れて一般企業の営業職に就いたものの、将来的に自分の店を持ちたいという強い想いから、再びGDへ入社。モンスーンカフェのサービスリーダー、タブローズの店長を歴任。その後、先輩の新店立ち上げに携わるなどした後、タブローズでスーシェフをつとめていた東郷英敏シェフを迎えて独立を果たした。和食でも10年以上のキャリアを持つ東郷シェフ。彼について奥澤氏は「タブローズ時代から、彼のつくる料理には人を幸せにする力があると感じていました。今回のお店の料理も、伝統と創作性をミックスした彼らしい“新和食”に仕上がっていると思います」と自信をみせる。

「日常価格で非日常を体験してほしい」(奥澤氏)という同店のメニューは、どれも東郷シェフ入魂の逸品だ。伝統和食から現代風にアレンジした新和食までがクリエイティブに再構築されている。エビ、カニ、オマール海老、トリュフ、フォアグラなどの高級食材や産地直送の新鮮な食材がふんだんに取り入れられている。特製出汁を使って、店内の竃で炊き上げる「和えに名物!!!オマール海老とズワイガニの炊きたて炊き込みご飯」(2600円)は同店の看板メニュー。「三種の神器 ウニとトリュフと温泉卵」(700円)、「フォアグラとオマール海老の極み茶碗蒸し」(1250円)、その日に入った「本日の鮮魚たち」など、前菜から〆まで独創性溢れるメニューがずらりと並ぶ。「料理長おまかせコース」は5000円、6000円、8000円の3コース。その時々の旬の食材をいかした9品で構成されている。

合わせるドリンクは、日本酒や焼酎などの和酒からビール、果実酒、ワインと幅広いジャンルの中から、和食と相性を考えて辛口を中心にセレクト。東郷シェフの故郷・島根県からは、王碌酒造(島根県松江市)の希少な銘柄「超・王碌 無濾過本生」(900円)なども取り寄せて提供するほか、「獺祭磨き 2割3分」(2800円)や「新政NO.6 X-Type」(1600円)などの人気銘柄を取り揃えている。焼酎は、芋、麦、米以外にも蕎麦「雲海」(700円)や栗「ダバタ火ぶり」(650円)とバラエティに富む。ソフトドリンクも、「福岡県八女緑茶」(450円)、「鹿児島県知覧ほうじ茶」(450円)など、産地や品質、ブランドにこだわったラインアップだ。

彼女にとって念願の和食業態。内装にも様々な仕掛けが施されている。店内に入るとまず出会うのは、名物の炊き込みご飯を炊き上げる大きな羽釜。その奥のバースペースを抜けて一段上がると、カウンター席へと行き着く。伊万里焼・備前焼がセンスよく飾られた横には、こだわりの和食器が並ぶ。カウンターの背後には、個室にもなるテーブル席もあり、様々な利用シーンに対応する。入り口からハイテーブル席、バースペース、カウンター、テーブル席へと、あえて緩やかな段差をつけることで動きをだしたつくりになっている。木材の温もりとコンクリートの硬質な雰囲気がモダンな和の空間をつくりあげている。

「飲食店じゃなかったら出会わなかった人たちが、食を通してつながる店、そんな場所でありたいと思っています」。飲食店の魅力とは何か、という問いに彼女はこう答える。当面の目標を、「思いの詰まった店を5店舗出したい」と話す奥澤氏。今後の彼女の活躍に期待が高まる。

店舗データ

店名 和えに
住所 東京都目黒区上目黒1-20-2 加藤ビル2F

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アクセス 東京メトロ日比谷線、副都心線、東急東横線 中目黒駅から徒歩1分
電話 03-6412-8018
営業時間 ランチ 11:00〜14:30
ディナー 17:30〜24:00
※土日祝は通し営業
定休日 なし
坪数客数 20坪・40席
客単価 ランチ 1000円、ディナー6000円
運営会社 Eni
関連リンク 和えに(FB)
関連リンク Eni(HP)
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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