新ブランド鶏・広島県三原市の「みはら神明鶏」と広島県産レモンを使った極上レモンサワーが豊富に揃う。毎日の晩酌に使いたい「晩酌屋おじんじょ」が恵比寿に7月2日オープン

恵比寿駅西口から徒歩5分、恵比寿西1丁目の五差路からすぐの場所に、広島県三原市の「みはら神明鶏」と広島県産レモンを使った極上レモンサワーを堪能できる「晩酌屋おじんじょ」が7月2日オープンした。オーナーの高丸聖次氏は、広島県三原市の出身。店名の「おじんじょ」とは、広島弁で「正座」の意味。毎日の晩酌に使える店でありたいという想いで晩酌屋とし、その晩酌屋で正座してお客さんを待っていますという願いを込めてこの店名にしたという。

高丸氏は、20代で楽コーポレーションが展開する「楽」「汁べゑ」「くいものや楽」といった活気ある店舗でのアルバイト経験を通し、飲食の楽しさを知ったという。その後フーズサプライサービスに移り、代表の笹田氏の下、渋谷・桜ヶ丘の「椿堂」の立ち上げや、店舗運営、また本部側に入り経営のノウハウも学んだ。以前から独立して自分の店を持ちたいと思っていた同氏は、同社を退職後、今年の3月、今回の新店舗物件に巡り会った。「恵比寿は、当初考えていなかったんです。でも、路地裏・角地で、サイズ的にも十分な8坪、1階で天井も高い路面店舗だったこともあり決めました」と語る高丸氏。高い天井を利用し寛げるロフトを設け、その下にテーブル席、お客さんと程よい距離感のL字カウンター席と、自身が思い描いていた“普段使いできるリーズナブルな居酒屋・晩酌屋”が現実のものになった。

同店は、広島県三原市の“みはら神明鶏”を使った鶏料理と広島県産レモンを使用した豊富な種類のレモンサワー、そして本格焼酎の六代目百合をメインに据えている。みはら神明鶏は、今年の春に売り出された新たなブランド鶏で、程よい弾力がありながら柔らかく食べやすい肉質が特徴だ。偶然に、高丸氏が三原市出身だったこともあり、まだ東京の飲食店などには供給体制が整わない中でも、同郷の縁で取引が出来るようになったという。「本当に縁とタイミングですね。みはら神明鶏を東京で使っているのはここだけですから。レモンサワーに使う広島のレモンも、たまたま知人が教えてくれて」と話す。また、鹿児島・甑島（こしきじま）で造られるこだわりの芋焼酎“六代目百合”は、同氏が以前から惚れ込んでいた酒だ。家族経営で手造りのため数量限定の酒ではあるが、高丸氏自ら蔵元まで出向き、生産者とのコミュニケーションをはかっていたこともあり、同店で扱えるようになった。高丸氏が引き寄せる縁やタイミング、生産者との良好な関係が、同店を支えている。

料理メニューで一押しは、やはり「神明鶏の肉汁焼き」（ヘルシー手羽むね、定番もも 各1480円）。鶏の持つ旨味を最大限に活かすため、シンプルに塩・こしょうのみでじっくり時間をかけて調理。自家製のレモン塩が添えられ、絶妙な美味しさが広がる。同店自慢のレモンサワーは、全部で6種類。スタンダードテイストの「いつもの生レモン酎」（430円）をはじめ、「オヤジの麦レモン酎」（450円）やレモンチェッロを使いカクテル風の「レモンチェッロで酎」（480円）や、暑い日に人気のシャリシャリ氷がたまらない「シャリッと！！レモン酎」（480円）などバラエティに富む。また、都内ではなかなかお目にかかれない芋焼酎“六代目百合”は、原酒（680円）、25度（500円）、35度（600円）とアルコール度数の違うものや、前割り（お冷・お燗：550円）にし、焼酎と水がじっくりと馴染み、口当たりが一層まろやかになるよう提供の仕方も工夫している。

「地元の人や、近隣のオフィスの方々、女性にも来店してもらえるような、居心地のいいお店にしていきたい。普段使いが出来て、お客さんにとって丁度いい感じの店になりたいですね」と目標を話す高丸氏。恵比寿の地で、お客さんに支持され、基盤が出来た1～2年後にもう1店舗、40代で3店舗ほど展開できればとも語っていた。高丸氏の人柄が引き寄せる縁や生産者との強い信頼関係がつくる居心地のいい晩酌屋が今後増えて行くことに期待したい。

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