町田・相模原「MACHISAGA」エリアで24店舗の飲食店をドミナント展開するキープ・ウィルグループが、町田の老舗喫茶店 珈琲の殿堂 プリンスの跡地に喫茶店の進化版CAFE「The CAFE」を5月19日オープン

町田・相模原の「MACHISAGA」エリアで、「ないものを創り、あるものを活かす」を出店テーマとして24店舗の飲食店をドミナント展開するキープウィルグループ（東京都町田市、代表取締役：保志真人氏）が、町田の老舗喫茶店“プリンス”の跡地に「The CAFE」を5月19日オープンした。3年前に、カフェ砂漠と称されていた町田に「CAFE KATSUO」をオープン。その後、「01 CAFE」、「LATE GRAPHIC」などを展開し、町田でのカフェ事業は6店舗目となる。同社のカフェ展開の責任者として現場で指揮をふるう保志智洋副社長は「今回の出店は、町田で56年（半世紀）続けてきた老舗喫茶店プリンスの意思を引き継ぎたいとの思いから、街の情景を残せるように店内の一部にはプリンスの内装を残し、店名の後ろにも“<<kissa Prince since 1958”と続けています。純喫茶の古き良き文化を継承しつつ、海外のお洒落な文化を融合したThe CAFEで、100年（1世紀）続くことを目指します」と話す。

香ばしいコーヒーの香りが漂う、どこか懐かしく、新しい雰囲気を感じる広々とした店内の正面には、ドリッパーにマシーンが置かれたカウンター。ビジネスパーソンの利用も見込み、経済新聞やファッション誌などの最新号が入り口に置かれている。全テーブルには電源コンセントを完備し、Wi-Fiも利用可能、喫煙席と禁煙席を設けた空間は、現代社会において不可欠な設備だ。窓側には、ゆっくり寛げるソファ席。中央には、おひとり様向きのロングテーブル席など、ライフスタイルに合わせた自分だけの空間が楽しめる。

サードウェーブを取り入れたこだわりのコーヒーには、オセアニアの老舗ロースター「ALL PRESS ESPRESSO」の豆を使用。本格ドリップコーヒー「ブレンド」（580円）をメインに、「エスプレッソ」（350円）、「水出しアイスコーヒー」（780円）と抽出方法にこだわって提供する。試行錯誤を繰り返し誕生した1日限定20杯の「水出しアイスコーヒー」は、8時間かけてゆっくり抽出され、ウィスキーボトルのような容器に入れて提供される。グラスに入った氷も同じコーヒーでつくられているので、氷が溶け出してもコーヒーの味が薄まらない。提供時のウッドトレーもスタッフとともに理想を求めて手作りしたものだという。世界中のカフェを視察しているからこそのこだわりだ。

フードメニューは、チーズがとろける「ホットサンド」（580円）やジューシーな生ハーブソーセージを挟み込んだ「ホットドック」（420円）などの軽食。トースト、サラダ、ヨーグルト、卵料理、スープ、ドリンクがセットになった「モーニングメニュー」（780円）やワンプレートで提供される「ランチメニュー」（1080円～）などのセットメニュー。しっとり熱々のクッキーに冷たいバニラアイスをサンドした「CRAZY COOKIE ICE」（580円）をはじめとした手作りスイーツ各種。ディナータイムには「ソーセージグリル」（780円）など、食事ニーズにしっかり応える充実ぶり。

同社では、職能に力を注ぎ、スタッフのキャリアアップや人材確保を確固たるものとしている。実践が必要となるバリスタ育成には、有料制度を取り入れている。研修に必要な材料の原価を負担するだけの金額ではあるが、スタッフの意識レベルが上がり、スタッフが誇りを持つようになったという。強制することではなく、自らが金を払って学ぶことで意欲的に学びたいという姿勢のあるスタッフの能力を伸ばすことに繋がっている。「カフェの文化をもっと提案していきたい」と話す保志氏。古き良きものを残し、新しいカルチャーが同居する魅力的な街づくりをしているキープウィルグループの今後の展開からは目が離せない。

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