ヘッドライン

“クラフトビア・ネクストステージ”は、こだわり料理との組合せを楽しむ。「ネパール料理」×「クラフトビール」。話題の神田「ヒマラヤテーブル」に注目!

店内は明るく、多色使いの木製カウンターがオシャレなカフェの雰囲気を 醸し出している
左から「南信州アップルホップ」「八海山泉ポーター」「箕面WIPA」
みたことのない数々のスパイスが並ぶ
ビールのつまみに最高!マトン・ジャーキー「スクティ」には、ポップも、うまみも強い「箕面WIPA」がマッチする
オーナーの久保田秀樹氏

(取材=渡辺 未来)


今年3月、神田にオープンした「ヒマラヤテーブル」が、「ネパール料理」×「クラフトビール」のニューミックスなコンセプトで話題を呼んでいる。以前、旅行代理店につとめており、ネパールに通ううちにすっかりはまってしまったというオ―ナ―の久保田秀樹氏は「ネパールの先住民ネワール族の料理は米・粉・豆など素朴な食材を使いながらも、油でごまかさない。やさしいスパイス使いも好きでね。これなら日本のクラフトビールにも合うんじゃないかなと思った」と話す。

神田西口商店街を抜けて徒歩2分、ビル2階の同店。外から見上げると一面がガラス張りになっており、明るくオシャレなカフェの雰囲気で女性も入りやすい。加えて、奥行きの広いカウンターが特徴的だ。「お客さんにゆっくりしていってほしい。会社帰りにふらっと立ち寄れる場所をつくりたかった」というオーナーの思いが表れている。また、ノーチャージだがビールにぴったりな豆のせんべいなど、つまみをサービスしてくれる。気軽に立ち寄ってほしいとの思いが伝わるサービスだ。

9種類のサーバーは各ビアスタイル別にバランスよくセレクト。フルーツビア・ピルスナー・ペールエールを各1種ずつ、黒ビールを2種。残りの4種はIPAを中心に揃える、苦みの苦手な人や女性向けにフルーツビアは常備セレクトしている。メニュー表はビールを色別に表し、味・産地などクラフトビールビギナーにも分かりやすい。この日は、フルーティーな「南信州アップルホップ」、鼻腔にふわっと旨みがもどってくる「箕面WIPA」、ローストモルトの香ばしさとホップの苦みがバランスよい「八海山泉ポーター」など。久保田氏自身も大のクラフトビール好きだ。「それぞれのビールごとに保管温度やガス圧などの環境を微調整し、"1番うまいビール"を提供したい」と話す。

メニューは小岩のネパール料理名店「サンサール」のシェフがレシピ・味ともに監修。「ネパールは部族毎に伝統的な家庭料理が伝承されている、本場の味を伝えていきたい」「マトンの干し肉をトマトとスパイスで炒めた、マトンジャーキー『スクティ』(950円)は、現地のお父さん達が仕事後にどぶろくと共につまむ大衆酒場に必ずあるソウルフード。噛めば噛むほど旨味が口いっぱいに広がる。ビールはWIPAなどハイアルコールで旨みがしっかりとしたものを。今日のセレクトの中では『箕面WIPA』(ハーフ700円)がおすすめ」。その他、是非味わってほしいのがネワール族の家庭料理、豆で作るお好み焼き「ウォー」(600円)や、米粉を鉄板で焼いた薄焼ピザ「チャタモリ」(600円)など。〆は油控えめのインドカレーを。「カレーにはIPAがスパイスに負けず、調和するので合わせてほしい」と久保田氏。クラフトビールの店として、本場のネパール料理が味わえる店として、どちらも楽しめることが魅力だ。

久保田氏に今後のクラフトビールマーケットについて尋ねた。「クラフトビールはブームのまっただ中だが、ブームには始まりがあれば、終わりが必ず来る。クラフトビールが一過性のブームで終わらないためには、けっして妥協することなく醸造所と一体となって常に最高の一杯を出すこと。ビールだけでなく料理、飲む環境にも心配りが必要」と話す。本場ネパール料理と鮮度管理が絶妙なクラフトビール、そして居心地の良さが加わった同店。エスニック料理が好きな客に知ってもらえれば、クラフトビールの間口もまた広がるだろう。

店舗データ

店名 ヒマラヤテーブル
住所 東京都千代田区内神田3-5-5 大同ビル 2F

 >> GoogleMap見る

アクセス JR神田駅西口から徒歩2分
電話 03-3525-4110
営業時間 月~金 17:00~23:00、土 15:00~23:00
定休日 日・祝
坪数客数 14坪 座席24席 (カウンター6席)
客単価 3000円
関連リンク facebook
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集