ヘッドライン

店舗・空間デザイン会社のカフェが13店舗目、関東初進出となるカフェレストラン業態の「PARK SIDE TABLES」(パーク サイド タブレス)を、6月17日、紀尾井町ビル2Fにオープン

店舗空間デザイン会社でありながら、飲食店を14店舗展開する「カフェ」の森井代表
ラウンジスペースとダイニングスペース、個室、そしてバーカウンターと、シーン毎に空間が分けられている
手前左は、お勧めの豚肉のラグーソース「TONPEI」、右はバナナキャラメリゼパンケーキ、奥、ロティサリーチキン (レッグ) 、その左は7種類の「TABLES」モヒート
オフィスビルの2階でありながら、清水谷公園に隣接し、春には満開の桜を望める

(取材=中川 美希)


1996年の会社設立と同時に、その名も「cafe」という店舗から、飲食店事業を大阪の南堀江でスタートさせたカフェ(大阪府大阪市、代表取締役:森井良幸氏)。今回、13店舗目となるカフェレストラン「PARK SIDE TABLES」(パーク サイド タブレス)を、紀尾井町ビル2Fの桜の木を望むパークサイドに、6月17日オープンした。関東では、Echika表参道のケーキショップ「TABLES」と、Echika銀座に今年2月オープンしNYでも展開予定のクレープショップ eight turn crepe(エイト ターン クレープ)に次ぐ3店舗目。カフェレストラン業態としての展開は、関東初を飾る。 他とは違うことをやる、そんな異彩を放つデザイナーの感性が、今までいくつもの飲食店を時代の寵児へと伸し上げて来た、列記とした一級建築事務所。そして、二本柱として続けて来たのが飲食店事業だった。インテリアデザイナーや設計会社は、飲食店の事業者とは負っているリスクの大きさが違うということを、実感して来たという。「でも、それを背負うことによって、ドキドキ感を味わって、自分も同じように生きている感覚を得たかった」と森井氏。「また、若いスタッフに色々なところで食べる経験や、自前の店舗をデザインする経験を、クライアントへの提案やアドバイスに活かしてほしいと考えた。デザインの領域に限界はない。形あるものを全てデザインするのが、あるべき姿。しかしながら、店舗や空間デザインを行なうクライアントの店舗と業態が被ってしまうようなことはしたくない。むしろ、違うことをやっていて、こういう風になりたいというモデルケースを築かなくてはならない」と話す。その心意気が、今日の店舗造りに生きている。 店名の「TABLES」とは、食事から食器に至るまでテーブルの上にあるものを全てデザインすることがコンセプトとなっている。屋号に鉤括弧が付くのは、テーブルの角を意味しているのと同時に、会話の区切りに用いるスタイルを貫く日本人としてのプライドを表す。重視しているのは、スタイルだ。壁はモルタル、裸電球にワインボトルで作られた照明。そういったチープな素材を使っていながら、エレガントな雰囲気を演出する“チープ&シック”がコンセプト。「カジュアルでも、良いものは良い。気張らずに、でも洗練されている、そんな店を目指した」と語る。大きな店内には、ソファーが配されたラウンジスペースと、ダイニングテーブルの並べられたダイニングスペース、個室、そしてバーカウンターと、空間が分けられている。料理は、アメリカ料理とイタリア料理、そして大阪のテイストも織り交ぜた、いわば何でも屋。ここにもまた、森井氏独自の計算されたゆるさ加減が発揮されている。その空間と料理の妙が相まって、大人の洋食食堂が完成している。 メニューは、そのバリエーションの多さに、目を見張る。通日のカフェ利用から、ランチ、ディナー、そしてバーとしてもその役目を果たしてくれる。森井氏の実弟である森井啓有料理長のお勧めは、煮込んだ豚のラグーをクレープで包み込んだ上に半熟玉子を巻き、バルサミコとマヨネーズのソースを合わせた、豚肉のラグーソース「TONPEI」(980円)や、大山鶏を独自にブレンドしたスパイスとハーブで香り付けし、専用ロースターでじっくりジューシーに焼き上げた「ロティサリーチキン」(レッグ 900円、ハーフ 2,000円、一羽 3,800円)、生地に粒状のクリームチーズを練りこみ、ふんわりと口溶けやわらかに焼き上げたパンケーキ「バナナキャラメリゼ」(2枚 940円、3枚 1,040円)など幅広い。ドリンクは、7種類のフレーバーを展開する「TABLES」モヒート(700円~)や、アメリカやアルゼンチン、チリ、アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパ諸国、アジア、日本といった原産国からセレクトしたワイン(グラス 600円~、ボトル 2,500円~)やウィスキー(シングル 500円~、ダブル 800円~、ボトル 5,000円~)の幅広さも見所だ。 7月6日には、大阪中之島に、14店舗目となるフレンチの「DUMAS(デュマ)」をオープンし、飲食店の出店にも勢いがある。今後も、今までの公園前や川沿い等「~SIDE」と呼べるような、環境の良いロケーションを選んで、シリーズ展開して行く考えだ。こうして、飲食事業と設計業の両立を進めている。そして、こうした飲食事業者としての目線が、店舗空間デザインにおいても、クライアントの立場に立った提案へと昇華されていくことだろう。

店舗データ

店名 「PARK SIDE TABLES」(パーク サイド タブレス)
住所 東京都千代田区紀尾井町3-12 紀尾井町ビル2F

 >> GoogleMap見る

アクセス 東京メトロ麹町駅 2分、赤坂見附駅 11分、JR四谷駅 12分
電話 03-6261-2696
営業時間 カフェ 11:30~23:00
ランチ 11:30~15:00
ディナー17:00~23:00 (L.O.フード 22:00、ドリンク 22:30)
定休日 日曜日(紀尾井町ビルに準じる)
坪数客数 60坪 104席(店内88席、テラス16席)
客単価 ランチ 1,200円、ディナー 4,000円
運営会社 株式会社カフェ
関連リンク 「PARK SIDE TABLES」
関連リンク カフェ
関連リンク facebook
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集